いっしょにSDGs

いっしょにSDGs #28

ニュースなどで耳にすることば「SDGs」を、いっしょに楽しく勉強していきましょう

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SDGsの目標17の“パートナーシップ”ってなに?

2030年までに世界で達成させる、持続可能な開発目標、SDGs。
17の目標の最後は、「持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する」です。

パートナーは、日本語でも、伴侶や相棒を指すときに使いますね。
シップ、というのは、フレンドシップ:友情や、スポーツマンシップのときに使われる「シップ」です。
「パートナーシップ」は、日本語では「協力関係」と訳されます。

SDGs目標17の達成のために掲げられた小さな目標「ターゲット」には、いくつかの「協力」という言葉が出てきます。

まずは「南北協力」
地球儀や世界地図を思い浮かべたときに、主に北に位置している先進国が、南に位置している開発途上国に協力をすること。

次に「南南協力」
これは、開発途上国同士で、ある分野で開発が進んだ国が他の国に協力をすること。

そして、「三角協力」
先進国や国際機関が、南南協力を支援すること。
支援の結びつきが、北、南、南の三角形を描いているようにイメージできますね。

さて、日本は目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」をどのくらい達成できているのでしょうか。
2020年に公開された、SDGsの達成度や進捗状況に関する国際レポートで、
日本の達成度は、4段階のうち最低レベルでした。

日本で課題とされたのは、国民総所得に対する政府開発援助などの財政と、金融秘密度スコアです。

政府開発援助は、ODAとも言われる、開発途上国の発展のための支援のことです。
資金援助や技術援助など、さまざまな支援がありますが、そのうちの資金援助について、日本は、無償での資金協力が少なく、日本の経済規模からいえば支援が足りていないと評価されています。

金融秘密度スコアというのは、0から100までで評価され、数字が高いほど、富裕層の所得隠しや、犯罪のマネーロンダリングをしやすいとされます。
日本は、2020年の時点で、このスコアが62.9でした。
 
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