いっしょにSDGs

いっしょにSDGs #27

ニュースなどで耳にすることば「SDGs」を、いっしょに楽しく勉強していきましょう

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SDGsの目標その17、「パートナーシップで目標を達成しよう」とは?

2030年までに世界で達成させる、持続可能な開発目標、SDGs。
17の目標の最後は、「持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する」です。

SDGsを達成するためには、今まで以上に国際協力が必要です。
国同士が協力することによって、SDGsを達成させるための方法も見つけることができます。

SDGsの目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」には、19の小さな達成目標「ターゲット」が設定されています。
ターゲットは、「資金」「技術」「能力構築」「貿易」「体制面」の5つの分野に分かれています。

「資金」には、5つのターゲットがあります。
たとえば、ターゲット1は、開発途上国の、税金やその他の収入を集める能力を向上するための国際的な支援などによって、国内の資金調達を強化する、のように
開発途上国にお金が集まるように、援助や投資、借金の取り消しや減額など、世界中の国であらゆる面から支援することを目標にしています。

「技術」には、3つのターゲットがあります。
科学技術や情報通信技術など、世界をより良くするような方法を、開発途上国を含めた世界中の国で普及できるように、知識を共有することを目標にしています。

「能力構築」は、ターゲット9として
SDGsに掲げられたすべてのことを実施するための国の計画を支援するために、南北協力や南南協力、三角協力などを通じて、開発途上国において、効果的で的を絞った形で能力を高めていけるように、国際的な支援を強化する、です。

「貿易」には、3つのターゲットがあります。
開発途上国からの輸出を大きく増やすことや、世界の国で差別のない公平な貿易ができるようにすることを目標にしています。

「体制面」には、7つのターゲットがあります。
持続可能な開発のために、各国で一貫した政策がとられるようにすることや、国同士で協力すること、また国内でも政府などの公的機関と民間企業が協力すること、そして、持続可能な開発が進んでいることをデータで示せるようにすることを目標にしています。
 

フェアでないトレード

グローバル化がすすむ今、貿易は、国同士の力関係でどうしても公平でない部分が生まれてきますよね。

「フェアトレードのチョコレート」
スーパーでよく見かけますよね。
しかし、裏を返せば、いままでトレードがフェアでなかった、ということですよね。
世界のカカオ豆の60%ほどが、アフリカにあるコートジボワールとガーナの2カ国で生産されています。
ガーナのカカオ農家の1日の平均収入。0.6ドル以下だそうです。
1日およそ60円以下。これで生活するのは無理ですよね。

農家が厳しい生活をしている一方で、チョコレートメーカーは優良企業が多いですよね。
バレンタインフェアのチョコレートなんて、1箱2000円や3000円のものもあります。

森の奥のほうで生活しているカカオ農家だと、都市に行きたくても交通手段がなく、やってくるバイヤーの言い値で売ってしまっているそうです。どうしても買い叩かれてしまうということになっているのです。
このような値段で取引されるということは、これだけ安い労働力があるということでもあります。
212万人もの子どもがカカオ豆の生産に携わっていると推計されています。甘いはずのチョコレート、苦く感じますね。
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