いっしょにSDGs

いっしょにSDGs #19

2020年12月25日(金)

ニュースなどで耳にすることば「SDGs」を、いっしょに楽しく勉強していきましょう

SDGsの目標その12、「つくる責任、つかう責任」とは?

2030年までに世界で達成させる、持続可能な開発目標、SDGs。
17の目標の12番目は、「持続可能な生産消費形態を確保する」です。

ここ100年の経済や社会の発展は、環境破壊と共にありました。

SDGsの目標12「つくる責任、つかう責任」には、8つの達成目標と、3つの実現のための方法、あわせて11の小さな目標「ターゲット」が設定されています。

8つの達成目標のうち
ターゲット1は、持続可能な消費と生産の10年計画を実行する。先進国がリーダーとなり、開発途上国の開発状況や対応力も考えに入れながら、すべての国が行動する。

ターゲット2は、2030年までに、天然資源を持続的に管理し、効率よく使えるようにする。

ターゲット3は、2030年までに、お店や消費者のところで捨てられる食料を半分に減らす。また、生産者からお店への流れの中で、食料が捨てられたり、失われたりすることを減らす。

ターゲット4は、2030年までに、国際的な取り決めにしたがって、化学物質やあらゆる廃棄物を環境に害を与えないように管理できるようにする。人の健康や自然環境に与える悪い影響をできる限り小さくするために、大気、水、土壌へ化学物質やごみが出されることを大きく減らす。

ターゲット5は、2030年までに、ごみが出ることを防いだり、減らしたり、リサイクル・リユースをして、ごみの発生する量を大きく減らす。

ターゲット6は、とくに大きな会社や、さまざまな国で活動する会社に、持続可能な取り組みをはじめ、会社の成果を報告する定期的なレポートに持続可能性についての情報を含めるようにすすめる。

ターゲット7は、国の政策や優先されることにしたがって、国や自治体がものやサービスを買うときには、それが持続可能な形でおこなわれるようにすすめる。

ターゲット8は、2030年までに、人があらゆる場所で、持続可能な開発や、自然と調和した暮らし方に関する情報と意識を持つようにする。
 

ファストファッション

いまみなさんが着ている服、おいくらでしょうか?
吉岡アナが今日着ていた服は、ブラウスが2000円。スカートが3500円。
いわゆる「ファストファッション」です。

昔に比べてお洋服は本当に安くなりました。
物によっては数百円代で手に入るものもあります。
でも、このお洋服たち、どうしてこんなに安いのか。考えたことはあるでしょうか?

ファストファッションは、開発途上国の安い労働力を使って作られているからです。

2013年にバングラディッシュで発生したビルの崩落事故。
ラナ・プラザという繊維工場が崩落してしまい、そこで働いていた4000人ほどの従業員が生き埋めになるという痛ましい事故が発生してしまいました。
この従業員たちは、いわゆるファストファッションの洋服を作るために集まって働いていました。
ミシンをかけているときの振動が原因で、ビルの崩壊に繋がったとされています。
生き埋めとなった労働者の多くは、スラム出身であったり、貧しい家庭の若者であったりしたそうです。
1ヶ月働いたときの月収が、3900円くらいだそうです。

日本の私たちが流行りの洋服を安く買うために、発展途上国の労働者が安い賃金で働いている。
まずこの現実を直視しなければなりませんね。
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