いっしょにSDGs

いっしょにSDGs #9

ニュースなどで耳にすることば「SDGs」を、いっしょに楽しく勉強していきましょう

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SDGsの目標その5、「ジェンダー平等を実現しよう」とは?

2030年までに世界で達成させる、持続可能な開発目標、SDGs。
17の目標の5つ目は、「ジェンダー平等を達成し、すべての女性および女児の能力強化をおこなう」です。

世界の半分は女性です。
男女平等は、基本的な人間の権利です。

SDGsの目標5「ジェンダー平等を実現しよう」には、6つの達成目標と、3つの実現のための方法、あわせて9つの小さな目標「ターゲット」が設定されています。

6つの達成目標のうち
ターゲット1は、すべての女性と女の子に対するあらゆる差別をなくす。

ターゲット2は、女性や女の子を売り買いしたり、性的に、また、その他の目的で一方的に利用することを含め、すべての女性や女の子へのあらゆる暴力をなくす。

ターゲット3は、子どもの結婚、早すぎる結婚、強制的な結婚、女性器を刃物で切り取る慣習など女性や女の子を傷つける慣わしをなくす。

ターゲット4は、お金が支払われない、家庭内の子育て、介護や家事などは、お金が支払われる仕事と同じくらい大切な「仕事」であるということを、それを支える公共のサービスや制度、家庭内の役割分担などを通じて認めるようにする。

ターゲット5は、政治や経済や社会の中で、何かを決めるとき、女性も男性と同じように参加したり、リーダーになったりできるようにする。

ターゲット6は、国際的な会議で決まったことにしたがって、世界中だれもが同じように、性に関することや子どもを産むことに関する健康と権利が守られるようにする。

ジェンダー平等を実現するために、
女の子であれば、勉強を続けて、性に関することや子どもを産むことに関する自分の健康や権利を守るために戦えるようになること。
女性であれば、機会均等を阻む、目に見えない、無意識の偏見に対して、声を上げること。
そして、男性や男の子であれば、女性や女の子と一緒に協力して、対等な関係を築くことが大切です。
 

知っていますか?FGM

ターゲット3、女性器を刃物で切り取る慣習など女性や女の子を傷つける慣わしをなくす。

これは、FGM(Female Genital Mutilation)という慣習です。
アフリカを中心に、古代エジプト時代からおこなわれているもので、医学的ではない理由による、女性の外部性器の一部または全部の切除、そのほか女性の性器への損傷を指すものです。

主に女性のセクシュアリティの管理を理由におこなわれており、宗教的な意味ももちろんあります。
しかし古代エジプト時代からと長く続いているため、一部の地域では、FGMを受けていない女性=一人前の女性ではない、とみなされてしまうこともあるようです。
だから、女の子たちが、一人前になるためにやらなければいけない義務だと、思ってしまっていることも多いそうです。

2018年には、このFGMによって、ソマリヤで10歳の女の子が亡くなっています。

近所の家に長老のような女性がやってきておこなうといったように、病院でおこなわれるものではありません。
大量出血がおこってしまったり、縫うときに感染症になってしまったりしてしまうそうです。傷が治るときも非常に痛く、排尿や妊娠出産にも障がいがあるそうです。

あまりにも女性の身体が傷つけられてしまう慣習。文化という名の女性差別のように見えてしまうと吉岡アナ。
日本では、江戸時代まで、結婚した女性はお歯黒をしていました。
しかし、いま日本の既婚女性でお歯黒をしている人は、ほとんど見かけませんよね。
無くしてしまってもよい文化というのもある気がします。
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