いっしょにSDGs

いっしょにSDGs #8

ニュースなどで耳にすることば「SDGs」を、いっしょに楽しく勉強していきましょう

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SDGsの目標その4、「質の高い教育をみんなに」とは?

2030年までに世界で達成させる、持続可能な開発目標、SDGs。
17の目標の4つ目は、「すべての人々への、包摂的かつ公正な質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する」です。

2018年の時点で、世界では、およそ2億5800万人の子どもや若者が学校に通えていません。
これは、世界の子どもや若者のおよそ5分の1にあたります。
子どもだけでなく、およそ7億7300万人の大人が、読み書きができません。
読み書きができない大人のうち、3分の2を女性が占めています。

SDGsの目標4「質の高い教育をみんなに」には、7つの達成目標と、3つの実現のための方法、あわせて10の小さな目標「ターゲット」が設定されています。

7つの達成目標のうち
ターゲット1は、2030年までに、男の子も女の子も、すべての子どもが、しっかり学ぶことのできる、公平で質の高い教育を無料で受け、小学校と中学校を卒業できるようにする。

ターゲット2は、2030年までに、すべての子どもが、幼稚園や保育園に通ったりして、小学校にあがるための準備ができるようにする。

ターゲット3は、2030年までに、すべての人が、男女の区別なく、無理なく払える費用で、技術や職業に関する教育や、大学を含めた高等教育を受けられるようにする。

ターゲット4は、2030年までに、はたらきがいのある人間らしい仕事についたり、
新しく会社をおこしたりできるように、仕事に関係する技術や能力をそなえた若者や大人をたくさん増やす。

ターゲット5は、2030年までに、教育の中で男女の差別をなくす。障がいがあったり、
先住民族だったり、特に厳しい暮らしを強いられている子どもでも、あらゆる段階の教育や、職業訓練を受けることができるようにする。

ターゲット6は、2030年までに、すべての若者や大半のおとなが、男女ともに、読み書きや計算ができるようにする。

ターゲット7は、2030年までに、教育を受けるすべての人が、持続可能な社会をつくっていくために必要な知識や技術を身に付けられるようにする。そのために、たとえば、持続可能な社会をつくるための教育や、持続可能な生活の仕方、人権や男女平等、平和や暴力を使わないこと、世界市民としての意識、さまざまな文化があることなどを理解できる教育をすすめる。
 

日本の高等教育の費用

日本は識字率もほぼ100%で、中学校までは義務教育になっています。
教育水準がとても高く、一見なにも問題が無いように見えますが、その中で吉岡アナが注目したいのは、ターゲット3。

すべての人が無理なく払える費用で大学を含めた高等教育を受けられるようにする。

じつは現在、名古屋大学の大学院に通っている吉岡アナ。
社会学の研究をしていて、修士2年生です。
当然、授業料を払っているのですが、決して安くありません。
年間で、53万5800円。
大学生なら4倍ですよね。
それに、入学金も28万円かかります。

昭和50年は授業料、3万6000円。
入学金、5万円。
もちろん物価の違いはありますが、それでも安いですよね。
14.8倍の上昇です。

せめて国立大学は、誰に対しても公平に門戸が開かれていてほしいと思います。
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