いっしょにSDGs

いっしょにSDGs #6

ニュースなどで耳にすることば「SDGs」を、いっしょに楽しく勉強していきましょう

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SDGsの目標その3、「すべての人に健康と福祉を」とは?

2030年までに世界で達成させる、持続可能な開発目標、SDGs。
17の目標の3つ目は、「あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する」です。

健康的な生活を確保し、福祉を促進させることは、社会をより豊かにするためにとても重要です。

SDGsの目標3「すべての人に健康と福祉を」には、9つの達成目標と、4つの実現のための方法、あわせて13の小さな目標「ターゲット」が設定されています。

9つの達成目標のうち
ターゲット1は、2030年までに、世界の妊産婦の死亡率を、出生10万人あたり70人未満まで減らす。

ターゲット2は、すべての国で、生まれて28日以内に命を失う赤ちゃんの数を1000人あたり12人以下まで、5才までに命を失う子どもの数を1000人あたり25人以下まで減らし、2030年までに、赤ちゃんや幼い子どもが、予防できる原因で命を失うことがないようにする。

ターゲット3は、2030年までに、エイズ、結核、マラリヤや、これまで見放されてきた熱帯病などの伝染病をなくす。また、肝炎や、汚れた水が原因で起こる病気などへの対策をすすめる。

ターゲット4は、2030年までに、予防や治療をすすめ、感染症以外の病気で人々が早く命を失う割合を3分の1減らす。心の健康への対策や、福祉もすすめる。

ターゲット5は、麻薬を含む薬物やアルコールなどの乱用を防ぎ、治療をすすめる。

ターゲット6は、2030年までに、交通事故による死亡やケガを半分にまで減らす。

ターゲット7は、2030年までに、すべての人が、性や子どもを産むことに関して、保健サービスや教育を受け、情報を得られるようにする。国はこれらを国の計画の中に入れてすすめる。

ターゲット8は、すべての人が、お金の心配をすることなく基礎的な保健サービスを受け、値段が安く、かつ質の高い薬を手に入れ、予防接種を受けられるようにする。

ターゲット9は、2030年までに、有害な化学物質や、大気・水・土壌の汚染が原因で起こる死亡や病気を大きく減らす。

健康や福祉のための「権利」

ターゲット7で触れられている「性や生殖に関する権利」のことを「リプロダクティブライツ」といいます。
日本は、リプロダクティブライツの認知が遅れているといわれています。

たとえば、「低用量ピル」に、どのようなイメージを持っていますか?

もちろん、避妊薬であることに間違いはありません。
しかしたとえば、生理痛を軽くすることや、卵巣に腫瘍ができるのを防ぐ効果もあります。
むしろ未来の妊娠のためには、飲んでいくとよいメリットもたくさんあります。

ですが、この低用量ピル、日本では女性主体の避妊薬の面ばかりが強調されてしまい、販売までにものすごく時間がかかりました。
薬が開発されたのは、1955年。
日本で販売されるようになったのは、44年後。1999年でした。

望まない妊娠をしないことも、未来の妊娠のために今の病気を予防することも、女性にとってとても大切なことです。そんな権利が守られる世の中にしていきたいですね。
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