ニュースなどで耳にすることば「SDGs」を、いっしょに楽しく勉強していきましょう
SDGsの目標その2、「飢餓をゼロに」とは?
2030年までに世界で達成させる、持続可能な開発目標、SDGs。
17の目標の2つ目は、「飢餓を終わらせ、食糧安全保障および栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する」です。
2019年の時点で、世界でおよそ20億人が、安全で、栄養価が高く、十分な量の食べ物がいつでも手に入る、という状況にありません。
飢餓や栄養失調の人は、病気にかかりやすくなります。
すると、しっかり働くことができず、より良い生活を送ることが難しくなります。
飢餓や栄養失調は、持続可能な開発を阻んでしまうのです。
SDGsの目標2「飢餓をゼロに」には、5つの達成目標と、3つの実現のための方法、あわせて8つの小さな目標「ターゲット」が設定されています。
5つの達成目標のうち
ターゲット1は、2030年までに、飢えをなくし、貧しい人も、幼い子どもも、だれもが一年中安全で栄養のある食料を、十分に手にいれられるようにする。
ターゲット2は、世界の国々が約束した、2025年までに、栄養がとれない、または栄養のバランスが良くないことによって、成長が妨げられる5歳未満の子どもを減らす目標を達成するなどして、2030年までに、いろいろな形の栄養不良をなくす。
妊娠していたり、赤ちゃんがいたりするお母さん、お年寄りの栄養について、よりよい取り組みをおこなう。
ターゲット3は、2030年までに、小規模の食料生産者の生産性と収入を倍にすること。
そのために、土地や資源、知識を得たり、金融サービスを使ったり、食料を売ったり、農業以外の仕事に就いたりするチャンスを平等に得られるようにする。
ターゲット4は、2030年までに、食料の生産性と生産量を増やし、同時に、生態系を守り、気候変動や干ばつ、洪水などの災害にも強く、土壌を豊かにしていくような、持続可能な食料生産の仕組みをつくり、何か起きてもすぐに回復できるような農業をおこなう。
ターゲット5は、2020年までに、作物の種子、栽培される植物、家畜の遺伝的な多様性を守ること。そして、作物や家畜の利用に関して、人類がこれまでに生み出してきた知識や、そこから得られる利益を、国際的な話し合いのもと、公正に使い、分配できるようにする。
飢餓を救う?!昆虫食
いまの世界の人口は77億人。
吉岡アナが小学生の頃に教わった世界の人口は60億人でした。
とても早いペースで人口が増えていることがわかります。
2050年には100億人を突破するという試算も出ているそうです。
人口爆発にともなって予想されるのが、食糧危機。
2030年には、たんぱく質の供給が足りなくなるというデータもあるそうです。
炭水化物が足りても、たんぱく質が足りない。
そこで注目されているのが、「昆虫食」です。
じつは昆虫は栄養価が高く、たんぱく質を豊富に含んでいるそうです。
ただ、そのものズバリの見た目で食べるには抵抗がある人も多いはず。
そこで、粉末状にして加工して摂取する方法もとられているそうです。
これから積極的に昆虫食を利用するのもよいかもしれません。