戸井康成の木曜スクラッパー

古井戸から落ち、3日間も幽霊と間違われた男

現地メディアによると、タイのある村で11月、男性が古井戸に落下。その後「幽霊」と間違えられ続ける事件が発生しました。
男性は3日間、助けを呼び続けたのち、無事救助されたとのことです。

12月19日放送のCBCラジオ『戸井康成の木曜スクラッパー』では、戸井康成と小林美鈴がこのニュースについて語り合います。

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古井戸から幽霊の声

11月24日、タイのある村の住民から「ここ3日前、森から幽霊のような声が聞こえる」と地元警察に通報がありました。
警察官と救助隊が森の中に入り、声の主に呼びかけたところ、助けを求める男性の声が。この男性3日前に深さ12メートルの古井戸に落下しており、ずっと助けを求め続けていたとのことです。

なんとも奇妙で哀れなこのニュース。
「タイ 古井戸 落下」で検索すると、井戸に落ちた男性が助けを求めている写真が見つかります。
その写真からは、いかにも深そうな暗い井戸の様子がうかがえます。

リスナーからも反響が寄せられました。
「さぞ心細かったでしょうね。『古井戸や 男飛び込む お化けの声』でしょうか?」(Aさん)
「これはとても心細かったと思いますよ」(Bさん)

戸井「とりあえず無事で良かった!と言いたいところだけど…無事ではないのね?」

実は男性は左手首を骨折した上、脳震盪を起こており、さらに全身打撲。かなり衰弱していたため、救助されたのち病院に搬送されたそうです。

井戸が枯れていたことが幸いした?

狭く深い井戸に閉じ込められていた男性の心境は想像を絶します。

戸井「3日間、どんな思いだったんだろうな」

小林「私だったら、1日目であきらめたくなりそうです…」

戸井「何度も上ろうとチャレンジしただろうね、まずは」

小林「自力でね」

ただこの男性は体力を無駄に消耗してしまうと判断した模様。そこで1時間に1回だけ大声で助けを求めたそうです。

戸井「それだと近くの寺院のサイレンだと思われるかも。でもこれ、井戸が枯れてて良かったのか?ひとまず」

小林「確かに落ちた時の衝撃は枯れてる方が大変だけれども。水が張っていた場合、3日間もそこには浮いていられないでしょうね」

もし水が張っていたら男性は3日間立ち泳ぎしなければならなかったことでしょう。
あるいは、空気より重い二酸化炭素が溜まっていた場合、酸欠になっていた危険性もあったと戸井。
不慮の事故とはいえ、不幸中の幸いだったのかもしれません。

救助されるには「面白いこと」を

日本の市街地ではあまり見なくなった井戸。
今回タイの村人には「自分たちを森に誘い込む得体の知れない何か」だと考えた人もいるそう。

戸井「人里離れた森で、声がしたら…やっぱり、お化けとかって思うかね?『助けて』より、もっと笑えることとか言った方が良かったんじゃないの?」

何か面白いことでも叫んでいたほうが、もっとたくさん人が集まったのではないか?と発想の転換を促す戸井。
「幽霊」と勘違いされないためには、呼び声にもひと工夫必要だったのでしょうか。

ともあれ今回ニュース原稿を読んでいると、「枯れ井戸」の文字がなぜか「枯れ戸井」に見えてしまって落ち込み気味、とボヤく戸井でした。
(nachtm)
 
戸井康成の木曜スクラッパー
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2024年12月19日20時40分~抜粋

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