2017年10月20日(金)
岐阜県高山市にある野村農園
江戸時代から続く農家さんで今のご主人が12代目
食べておいしい、人と環境にやさしい をモットーに
無農薬栽培にこだわり
珍しい季節の野菜を育てている農園です
そんな野村農園では飛騨地方特産の秋の味覚
「ナツメ」の収穫が始まっていますよ
野村美也子さんにインタビュー
野村農園の中心には大きなナツメの木が10本
中には樹齢200年を超える樹木も
4階建くらいの高さの木に鈴なりに
楕円系の深いオレンジ色の実が
10月中旬から下旬にかけてが収穫の時期で
今は収穫のラストスパートです
他の地域ではあまり馴染みがないかもしれませんが
飛騨地方では昔から秋の味覚の一つとして
親しまれてきました
かつて家の庭に
みかんや柚子の木が1本植えてあったように
飛騨地方では昔はあちこちで
庭木としてナツメの木が植えられていました
高山祭のご馳走や法事の料理
風邪の時の子どもの熱さましとして
昔からよく食べられているんです
特にしょうゆと砂糖で煮た"甘露煮"は
飛騨の郷土料理として有名ですが
もちろん
私も食べてみましたが...
爽やかな風味で美味しい
2日前に収穫して完熟したものは
柔らかくさらに味が濃い
冬の期間の甘い保存食としても親しまれてきました
ナツメの木は初夏に黄緑色の花をつけるのですが
野村農園では自然環境のもと無農薬栽培をしているので
たくさんの蜂たちが来てくれて、
自然に受粉をしてくれるんだとか
そして
野村農園の中心にあるナツメの木に蜂が集まることで
農園全体に蜂が効率よく訪れ
農園全体を豊かにしてくれるんです
果物を育てていると
実が多くなる年と不作の年といった
裏年があることがほとんどですが
そういったこともあまり見られないそう
さらに
落葉樹であるナツメは葉っぱも落ちますし
実も熟れすぎたものは自然と落ち
土に還っていきます...
もともと生薬としても知られているナツメですから
野村農園の肥料となってくれているんです
名実ともに
ナツメのおかげで農園が活性化している
と、ナツメに感謝している美也子さん
美也子さんの熱い想いを受け取って育つナツメだからこそ
甘くて美味しいくなるのかもしれませんね
野村農園のナツメは高山市内スーパーのほか
高山市の観光名所「宮川朝市」でも販売されていますよ
是非
ナツメを味わってみてください
美也子さんから
最近は昔ほどナツメの木を見なくなった...
と聞きましたが、これからも末永く
飛騨の秋を美味しく彩ってくれることを祈ります
美味しい秋、ごちそうさまでした
レポートドライバー
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