レポドラ日記

「三重のはにわ大集合」で古墳時代と繋がる…!?

文化の秋!学びの秋にもピッタリの鈴鹿市考古博物館では
特別展「三重のはにわ大集合」が開催中ですよ!

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鈴鹿市考古博物館について📝

三重県埋蔵文化財センター 活用支援課長 田中久生さん
鈴鹿市考古博物館 学芸員 吉田真由美さん
お2人と楽しく中継しました🎤✨


“考古博物館”とは、古文書や民具などではなく
発掘調査で出土した歴史的な考古資料を展示する博物館🌼

博物館は全国に5500館以上あるなか、
“考古”の名前のつく博物館は日本で30館ほどと全国的に珍しい!
鈴鹿市内で出土した土器・瓦・石器などを展示しています♪
 

特別展「三重のはにわ大集合」!そもそも埴輪って…??

鈴鹿市考古博物館の開館20周年を記念し、
三重県埋蔵文化財センターと企画(o^ ^o)

三重県内で発掘された埴輪を集めた展示会
県内各地の古墳群で出土した4世紀~6世紀前半
古墳時代の形象埴輪(けいしょうはにわ)を中心に
65点を展示しています✨


「形象埴輪」とは、
家・器財(道具)・人物・動物をかたどった埴輪の総称🏠🐎

展示場に足を踏み入れると…
可愛らしい埴輪たちがお出迎えです💗



これだけの数の三重の埴輪が一堂に会するのは
とても珍しく約20年ぶり!!

そもそも、埴輪とは日本の古墳時代に特有の素焼の焼き物
天皇(大王)やヤマト王権に関わる権力者から
土地の有力者(村長さんのような存在の人)お墓である古墳
囲むように並べられていたとされます📝☀

生前の館の様子を再現するように、
家や人物・動物にみたてた埴輪を古墳に並べることで
亡くなった方も生前と同じような生活を送ってほしい
と思いが込められていたという説や
葬式の様子だとか、王位継承の儀式だとか、
生前行っていた行事の様子だとか色々な説があるそう💡

では2人の推し埴輪はというと…!?
田中さん鈴鹿市の石薬師東古墳群から出土した「馬形埴輪」
たてがみなのか被り物なのか?頭の形が特徴的な造りで、
なんとこのような形の埴輪は日本で1体だけ✨






田中さんは”うちの子”と呼ぶほどの溺愛ぶりでした(笑)



一方、吉田さん
鈴鹿市の寺谷(てらだに)古墳群から出土した「巫女形埴輪」
2体とも衣服に鹿の絵が描かれていて全国的にも珍しい埴輪💕
ここでしか見つかっていません!!!





そして、鈴鹿”か”はこの”鹿”の文字を使っていますよね!
もしかしたら、昔から”鹿”とご縁があったのかもしれません…💡
すごい!埴輪にとってもロマンを感じますね!!


また、私たちが一般的にイメージする埴輪はというと
片手を上に向け、反対側を下に…と踊っているようなものがありますが
実は、原形は馬の手綱を右手で引いて歩いている様子を表したものなんです!
し、知らなかったー!!!!!





みんなで埴輪ポーズ📷✨


他にも、飾りが付いている船の形をした
器財(きざい)埴輪など珍しいものを展示しています(o^ ^o)

家形や鳥形などよく似た形状でありながら
出土した地域によって細かな表現の違いがあるので
見ごたえもあります👀✨


 

では、三重県・鈴鹿と埴輪との関係は?

実は三重県は全国的にも古墳の多い地域なんです💡

これは畿内(奈良・大阪)に近い地域であることが一因と考えられています!
この“近い”というのは物理的にもそうですが、
政治的にも近い“親しかった”ことが理由。

中央権力と親しくなければ古墳の作り方なども教えてもらえないそう…。
鈴鹿(津・松阪)や伊賀の辺りには古墳が多いことから、
中央権力と親しい有力者がいたと考えられているんです!


また、鈴鹿市は奈良から加太越(かぶととうげ)を越えて
関東へ抜ける古代東海道が通っていて
それ以前の古墳時代から人が行きかう土地だったと考えられています🐎

そのため、古墳時代から交通の要所である鈴鹿の辺りには
中央とのつながりのある権力者も多く
結果として古墳が多いと考えられているそう📝

そういった、歴史的な背景も学べるんですね♪

考古資料、埴輪の魅力とは?

土器や埴輪などは当時生きていた人々が
実際に手で撫でつけたりしながら作ったもの。
手で包み込むようにして持つと、当時の人の手の感覚が分かる。

田中さん🔥🔥

鈴鹿市考古博物館考古ラボという展示ゾーンでは
実際に埴輪や土器を触ることもできるます✋💕
当時の人々と手を合わせるような感覚に…!!!





考古資料は取っつきにくく
何か分からないものと敬遠されることが多いですが

埴輪は小さい子が見ても何か分かるものが多く
気軽に足を運んでほしい♪
吉田さん🎀

 
 

まとめ

「三重のはにわ大集合」
9月30日(日)まで 鈴鹿市考古博物館で開催🌼
小中学生は無料、高校生以上は特別展のみの入場で200円。
開館は午前9時~午後5時(入場は午後4時半まで)

9月29日にはお月見コンサートを開催🌕♪


約1500年の時を越えて
埴輪の温もりや当時の人々の想い
触れてみてはいかがでしょうか(o^ ^o)

お2人とも、ありがとうございました💕


 
「鈴鹿市考古博物館」
三重県鈴鹿市国分町224
TEL:059-374-1994



レポートドライバー 🎀 清水藍
 
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