radiko、AM局のワイドFMやFM転換など、この10年のラジオ業界は大きく様変わりしています。
そんな中、名古屋のCBCラジオでは20代・30代社員が「CBCラジオ未来プロジェクト」を立ち上げ、様々な取り組みを始めています。
そのメンバーである株式会社CBCラジオ放送部のTさんが所属するセクションについて語ります。
【ラジオの裏側】ラジオの制作“技術”とは?
入社1年目の衝撃!Dミキとは?
初めまして。放送部Tと申します。
私はCBCラジオに2020年度の新卒採用で入りました。
入社してもうすぐで丸3年経ちます。
現在、私は技術担当の放送部という部署に所属していますが、最初の2年間は制作部に所属していました。ディレクターとして約3時間の生ワイドから、5分の収録番組まで色々な番組を作っていました。
入社当初、ディレクターの仕事とは「おもしろい企画を考えて、時間通り番組が終わるように進行する」のみだと思っていました。今思えば、恥ずかしいくらいにざっくりとしか考えていませんでした。
びっくりしたのは、新入社員研修で見学に行った夜の生放送の番組で、制作陣がディレクターとアシスタントディレクターの2名で回しているのを見たときです。
ディレクターさんが、片手でキュー(出演者に今喋って!と合図すること)を出しながらもう片方の手でミキサーという機械で声や楽曲やBGMや効果音の音量を調整しているのです。
Director(ディレクター)とミキサーを同時にやるから「Dミキ」と呼んでいます。
めちゃくちゃかっこいい!と憧れた反面、そんな器用なこと私にもできるの?と不安にもなりました。
結論、すぐにはできるようにはなりませんでした。慣れるまで生放送でいっぱいミスしました。
そのたびに、おいしくいじってくれたパーソナリティさんや「そういう演出だろ?」とフォローしてくれたプロデューサーである上司には頭が上がりません。
しかし、慣れてくると効果音や、声にリバーブを被せるタイミングなど、全ての演出が自由自在になっていくことに楽しみを見出すようになってきました。
私はCBCラジオに2020年度の新卒採用で入りました。
入社してもうすぐで丸3年経ちます。
現在、私は技術担当の放送部という部署に所属していますが、最初の2年間は制作部に所属していました。ディレクターとして約3時間の生ワイドから、5分の収録番組まで色々な番組を作っていました。
入社当初、ディレクターの仕事とは「おもしろい企画を考えて、時間通り番組が終わるように進行する」のみだと思っていました。今思えば、恥ずかしいくらいにざっくりとしか考えていませんでした。
びっくりしたのは、新入社員研修で見学に行った夜の生放送の番組で、制作陣がディレクターとアシスタントディレクターの2名で回しているのを見たときです。
ディレクターさんが、片手でキュー(出演者に今喋って!と合図すること)を出しながらもう片方の手でミキサーという機械で声や楽曲やBGMや効果音の音量を調整しているのです。
Director(ディレクター)とミキサーを同時にやるから「Dミキ」と呼んでいます。
めちゃくちゃかっこいい!と憧れた反面、そんな器用なこと私にもできるの?と不安にもなりました。
結論、すぐにはできるようにはなりませんでした。慣れるまで生放送でいっぱいミスしました。
そのたびに、おいしくいじってくれたパーソナリティさんや「そういう演出だろ?」とフォローしてくれたプロデューサーである上司には頭が上がりません。
しかし、慣れてくると効果音や、声にリバーブを被せるタイミングなど、全ての演出が自由自在になっていくことに楽しみを見出すようになってきました。
放送部へ異動、より深い”音”へのこだわりへ
入社3年目に、放送部という技術担当の部署に異動となりました。
制作部のときは、ディレクションと音響を並行して考えていたところを、異動をきっかけに音声について集中的に考えることになりました。ディレクターさんに今ある機材の使い方でどれが適切かレクチャーしたり、より聞きやすい音にするために新しい機材の導入を検討したりします。
例えば、人の声を録るマイクにもたくさん種類があります。
ライブハウスなどでよく目にするボーカルマイクから、生放送のスタジオでよりクリアに声を録るために使うコンデンサーマイク、イベント会場で使うワイヤレスマイクや、ロケで使うピンマイクやガンマイク、インタビュー用のマイク、漫才用のマイクなんてものもあります!状況に応じて、適材適所のマイクを貸し出します。
あとは番組によっては生放送やイベントのミキシングをすることもあります。
個性あふれる出演者さんのトークをより聞きやすいものにするためにリアルタイムで音量を調整したり、ミキサーの設定を変えたりしています。
こう書くと全てが理論に基づいて行われているように感じますが、最終的には自分の耳を信じて判断するので、結構感覚的なものもあったりします。
制作部のときは、ディレクションと音響を並行して考えていたところを、異動をきっかけに音声について集中的に考えることになりました。ディレクターさんに今ある機材の使い方でどれが適切かレクチャーしたり、より聞きやすい音にするために新しい機材の導入を検討したりします。
例えば、人の声を録るマイクにもたくさん種類があります。
ライブハウスなどでよく目にするボーカルマイクから、生放送のスタジオでよりクリアに声を録るために使うコンデンサーマイク、イベント会場で使うワイヤレスマイクや、ロケで使うピンマイクやガンマイク、インタビュー用のマイク、漫才用のマイクなんてものもあります!状況に応じて、適材適所のマイクを貸し出します。
あとは番組によっては生放送やイベントのミキシングをすることもあります。
個性あふれる出演者さんのトークをより聞きやすいものにするためにリアルタイムで音量を調整したり、ミキサーの設定を変えたりしています。
こう書くと全てが理論に基づいて行われているように感じますが、最終的には自分の耳を信じて判断するので、結構感覚的なものもあったりします。
技術が日々進歩していく中で…
コロナ禍でエンタメの形態はかなり変わりました。
「配信」ライブというものが一般的になり、テレビ・ラジオにおいても「リモート」出演というのが定着してきました。
これらは新しい機材の導入があったからこそ可能になったことです。
技術の移り変わりに関して言えば、先輩方の話によると、15年くらい前はまだテープを使って編集作業をすることがあったそうです。それが、今やパソコン上で自由に音を切り貼りでき、作業にかかる時間も大幅に短縮されました。
ここまで読んで「技術」という言葉から、専門的な知識や理系の素養が必要だと思われるかもしれません。
しかし、私自身は文系学科の出身であり、同部署の先輩方にも文系出身の方はいます。
知識や考え方は、案外いるうちに身に付いてきます。
それよりも大事なことは、トークや音楽やスポーツなどエンタメの現場にいることを楽しみ、それをどうやったらよりわかりやすい状態でリスナーにお届けできるか?と考えて試し続けられることです。
今はディレクターとして内容に関わっている番組はありませんが、それでも現場で技術として関わって面白かった!と思ったものは、radikoのタイムフリーで友達に共有したりします。
最近、よく周りにおススメするのは『しろくじちゃんが寝る前にほめるラジオ』です。人間じゃなくて「くじら」が喋る番組ってどんな番組なのでしょうか。
ぜひ聴いて確かめてみてください。
(放送部 T)
「配信」ライブというものが一般的になり、テレビ・ラジオにおいても「リモート」出演というのが定着してきました。
これらは新しい機材の導入があったからこそ可能になったことです。
技術の移り変わりに関して言えば、先輩方の話によると、15年くらい前はまだテープを使って編集作業をすることがあったそうです。それが、今やパソコン上で自由に音を切り貼りでき、作業にかかる時間も大幅に短縮されました。
ここまで読んで「技術」という言葉から、専門的な知識や理系の素養が必要だと思われるかもしれません。
しかし、私自身は文系学科の出身であり、同部署の先輩方にも文系出身の方はいます。
知識や考え方は、案外いるうちに身に付いてきます。
それよりも大事なことは、トークや音楽やスポーツなどエンタメの現場にいることを楽しみ、それをどうやったらよりわかりやすい状態でリスナーにお届けできるか?と考えて試し続けられることです。
今はディレクターとして内容に関わっている番組はありませんが、それでも現場で技術として関わって面白かった!と思ったものは、radikoのタイムフリーで友達に共有したりします。
最近、よく周りにおススメするのは『しろくじちゃんが寝る前にほめるラジオ』です。人間じゃなくて「くじら」が喋る番組ってどんな番組なのでしょうか。
ぜひ聴いて確かめてみてください。
(放送部 T)
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