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パンサー向井の闇トークと、ハライチ岩井が見せた粋な計らい

お笑いトリオ「パンサー」の向井慧がパーソナリティを務める番組『#むかいの喋り方』。
6月27日の放送では、本番直前に開催されていたトークライブにまつわるエピソードを、向井が紹介。

ハライチ岩井勇気さんの意外な一面も垣間見える放送となりました。

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即日完売の人気ライブ

この番組は予算の都合上、CBC東京支社のスタジオから、生放送の回と収録の回が交互に放送されています。
この日は深夜0時半から生放送の回。実は向井、その前の19時半から都内でトークライブを行ってきたのです。

そのライブのタイトルは『少し空いた夜は。』といい、出演メンバーは向井の他に、ハライチ・岩井勇気さん、チョコレートプラネット・長田庄平さん。3人とも2006年デビューの同期芸人です。

このライブが企画されたきっかけは、岩井さんが自らの番組『ハライチのターン!』(TBSラジオ)にて、向井への熱い好意を語り、向井を取り合う長田さんへの嫉妬心をあらわにしたことから。
この奇妙な三角関係が、リスナーをはじめお笑いファンの間で話題となり、合同イベントへと繋がっていったのです。

第4回となる今回の『すこ夜』は、過去最大約750席を擁する、渋谷区文化総合センター大和田 さくらホールで開催されました。
 

ハライチ岩井ファンに物申す!

大盛況のライブ直後ということで、普通なら気分良くトークを繰り広げるところですが、そこはさすが向井です。心の闇を吐き出す“闇トーク”を繰り広げるのでした。

向井は終演後、ライブの感想が書いてあるSNSを次々とチェックしていったそうです。いわゆるエゴサーチですね。

「まあ、おおむね皆さん、楽しんでいただいたみたいで良かったんですけど。ちょっと1つ気になるのが…。
ライブの面白かったところを、レポみたいに書き出してくれてる方々がチラホラ見受けられたんですけど、各々のセリフとして“向井『○○○』 岩井『○○○』”みたいに書いてあって」

向井らのやり取りを再現しているわけですね。

「で、何か、向井が言った面白ワードまで、岩井のセリフになってるのがちょいちょい見受けられるんですぅー(苦笑)。
これはちょっと、あのー、多いんですよ。岩井ファンにこういう人が。
何か、“岩井が好きフィルター”がかかりすぎて、向井の面白ワードまで岩井が言ったことになってるのだけが、ちょっと気にかかります」

向井の苦言が止まりません。

「あと、過激派岩井ファンに多いんですけど。岩井くんが俺のことを“お笑い風”と揶揄したりするのはいいんですけど、岩井のファンだからって、俺のことを“お笑い風”と言ってくるヤツは、蹴散らしていこうかなと(苦笑)」

その理由をこう語ります。

「いるのよ。先輩の彼女だからって、自分まで俺らを後輩扱いしてくるヤツ。
『それと同じくらい、イタイことしてるよ』ということを、ちゃんと理解したほうが、多分今後の人生のためにもいいと思うよ」

そう、これは相手のためを思ってこその、向井なりの愛情表現なのでした。
 

CBCは愛が足りない

「ライブ会場に来てた方はわかると思うんですけど、関係者から花(スタンド花)が届いてて。
岩井くんには『ひねくれ3』というテレビ東京の番組から届いてて。
僕には、NHKラジオ第1の『うたことば』という番組からの花が届いてたんですけど」

ここでCBCラジオのディレクターに向かって一言。
「花、贈ってないよね?『#むかいの喋り方』の花、無いねえ?」

今度は矛先が身内に向けられてきました。

「いや、こういうとこ、チャンスなのよ意外と。ラジオ好きが集まったイベントだからねえ!?『ハライチのターン!』リスナーとか」

せっかくの『#むかいの喋り方』の名を広めるチャンスを、ふいにしてしまったと嘆く向井。

「まあ、花を出すのも(費用がかかって)なかなか大変だと思いますけれども。
だからやっぱCBCの、向井への愛みたいなものを、ああいうとこで量っちゃうわけじゃない?
『あ、NHKラジオはしっかり出してくれるんだ。CBCラジオは出してくれないんだ』とか」

闇はどんどん広がります。

「で、(毎年恒例の大型イベント)CBCラジオ夏まつりにも、『#むかいの喋り方』はひとつも関わってないし(苦笑)。何かこう、向井をまだ受け入れてないとこあるよね、CBCは。
いやー、これはちゃんとしたほうがいいんじゃないかな、とは思いました」

そう、実はこれも愚痴ではなく「CBCからの愛をもっと受け止めたい」という、向井なりの愛情表現だったのです。
 

ただの腐り芸人ではない!

「基本的に『少し空いた夜は。』っていうライブは、3人で旅行に行って、その模様を写真に撮って、その写真を見ながら、皆さんにお話する、というのが軸になってて。
今回は、千葉県のグランピングができる施設に行ってきました」

グランピングとは、ホテル並みの設備やサービスを利用しながら、自然の中で贅沢にキャンプを楽しむことです。

「長田が仕事の後で合流するということで、最初は僕と岩井の2人でブラブラしてて、飲食店に入った時に出会った人たちがいたのね。
俺らが食べてる横の横の横の席ぐらいで、食べてた男女がいて。それがどうやら、何となく聞こえてくる話だと、会社の先輩・後輩で。女の子が先輩、男の子が後輩。

で、どうやら男の子のほうが、女子先輩のことを好きで、誘ってるみたいな。女子先輩は最近、彼氏と別れたばっかりみたいな」

自然に会話が聞こえてきたとは言え、結果的に盗み聞きになってしまったことを反省しつつ、向井は話を続けます。

「で、その子たちが最後に話しかけてくれて。『向井さんと岩井さんですよね?写真撮ってください』ってなった時に、ちょっと俺は『お話は聞かせてもらってました』て言って(笑)」

そうしていろいろ話している中、岩井さんが粋な計らいを見せたのです。

「ちょっとキミらに、デートを1個提案してあげるよ。6月27日の木曜日にライブがあるから、そこに2人でおいで。キミたちの名前でチケットを(関係者受付に)置いておくから。
それまでに(2人の関係に)決着をつけて、おいで」

そう、岩井さんは何気に男前なことをする人なのです。
 

あ、ああ、そう…。

果たして、この御両人はライブに来るのか来ないのか?それはライブ本番までわかりません。
向井が発表します。

「ライブが始まってその話をして、『実はそういうことがあったんです。今日来てますか?』って言ったら、その2人が来てたのよね!」

その瞬間、会場の観客がバッとその2人の方を向いて「うわぁーっ、来てるーっ!」「良かったあーっ!」と大盛り上がりだったそう。

来たということは当然、いい報告が聞けそうですよね。

向井「どうだったの!?結局あの後」
後輩男子「告白してて、ちょっとまだ返事を待ってるんです」
向井「あ、ああ、そう…。別に付き合ってるわけじゃないんだね」

一番中途半端なフワッとした現況報告に、肩透かしを食らう向井たちでした。
 

ヤミトーーク!

ここからが、闇の向井の真骨頂です。
いまラジオを聴いているかもしれない後輩男子に向かって、話しかけます。

「あの時は当然言えてないけど、俺の経験上な、アレはムリだよ(笑)。
恐らく厳しいなあー。(ライブまでの)あの1ヶ月あって付き合えてないってことは、まあちょっと厳しいなあ」

公共の電波で、試合終了の宣告をする向井。容赦ない闇トークです。
しかし、これも実は、向井なりの愛情表現だったのです。

向井は以前から当番組で、自分の恋愛状況を赤裸々に報告してきました。
いい感じだと思いながらなかなか前に進めない状態が続き、結局モノにできず玉砕した恥ずかしい経験を、リスナーにぶっちゃけています。

「俺も結局、なかなかうまくいかないんだよ、恋愛なんて。そんなアイツ(後輩男子)に1曲届けたいなと思って、選んでます」

そう言って紹介したのが、女性シンガーソングライター・関取花が歌う『もしも僕に』。
歌詞の内容をざっくり言うと、「努力は報われない」「願いは叶わない」「恋なんてうまくいかない」ということを織り込みながら、「最後は笑い話にしちゃおう」という前向きな曲です。

「人生なんて、ハナからそんなにうまくいかないよ、と思ってたほうが楽じゃん。何でも叶う、うまくいくと思いながらやってると、やっぱショックなことが多いから」

最後は愛あるメッセージを贈る向井なのでした。
ただ、後輩男子がフラれるというのは、勝手な決め付けなんですけれども。
(岡戸孝宏)
 
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2019年06月28日00時37分~抜粋

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