特集記事

民放ラジオ番組史6・ラジオとイベント

1951年(昭和26年)に民間放送局が誕生して67年。
このシリーズではCBCラジオの番組を中心に、黎明期から60年代までの民放ラジオ番組について触れてきました。

今回は、ラジオには欠かせない、パーソナリティと触れ合えるイベントについて、CBCラジオが行ってきたものを中心に紹介します。

[この番組の画像一覧を見る]

最初は民放5局で行ったラジオまつり

1975年(昭和50年)から日本民間放送連盟では10月をラジオ強化月間として、東京を中心にイベントが行われていましたが、1977年(昭和52年)から各地区で展開されました。

この東海エリアではこの年の10月15、16日の2日間に渡り「第1回東海地区ラジオまつり」を開催しました。
会場はナゴヤ球場、参加局はCBCラジオ、東海ラジオ、岐阜放送、静岡放送、エフエム愛知の5局で、初回はCBCが幹事社となりました。

記録によれば、初日は午前10時に各局パーソナリティが集合して開幕。
午前中はリスナーと中日ドラゴンズとの親善試合をおこない、午後は「東海のまつり」と題して歌手の田端義夫が出演し、各地区の代表的なまつりを紹介しました。

2日目はドラゴンズOBとリスナーの親善試合で始まり、13時からは各局のパーソナリティが集合しての5局同時生ワイド『サンデーラジオイント5』を2時間に渡り放送しました。
チェリッシュ、あいざき進也らの地元出身歌手がゲストとして登場しています。

この「東海地区ラジオまつり」は、1981年(昭和56年)まで、各局が幹事を持ち回り毎年10月に開催されました。

CBCラジオで単独開催

東海エリア各局が合同で開催していた「ラジオまつり」は、幹事社が一巡したところで一応の役割を終えたと判断され、1982年(昭和57年)からは各局ごとに自主的に開催することになります。

単独では初となる「CBCラジオまつり」は10月3日にCBCホールで開催されました。

14時からの第1部は各ワイドのパーソナリティ、レポートドライバー、そしてこの年の秋からスタートした『今夜もシャララ ぽっぷるfeeling』の"ぽっぷる小町"(女子大生パーソナリティ)が登場。
リスナーとのゲーム大会、レポートドライバーによるマジックショー(人体浮遊)が行われました。

17時からの第2部では、地元出身のアイドル歌手らによる音楽ステージを開催。前夜から徹夜組も出るほどの盛況ぶりでした。

翌83年はCBCホール、84年と85年はセントラルパークもちの木広場と4年連続で開催された後、秋のイベントとして明治村などで開催した「カルチャーウォーク」の定着などで一時中断されます。

ラジオまつり再開



AMステレオ放送が開始された1992年(平成4年)10月には「AM STEREO CBCラジオまつり~地球(ふるさと)ばんざい~」と題し、白川公園で7年ぶりに「ラジオまつり」が再開されました。

そして翌93年から97年は、周辺にお住いの方々の協力によりCBC会館一帯(96年のみ久屋大通公園でテレビと共催)で行われるようになります。

この頃から屋外でスポンサーブースに並んで番組ブースが置かれるようになり、リスナーとの距離を近づけるためのイベントとなります。

久屋大通公園の夏まつりとして定着

その後しばらくの休止を挟み、CBCテレビを中心とした久屋大通公園での「NAGOYA夏まつり」に参加。
2010年(平成22年)からは、7月の最終土日に同公園エンゼル広場で開催されるラジオ単独イベントとして定着します。

2012年(平成24年)にはエンゼル広場に加え久屋広場(現・エディオン久屋広場)との2会場での開催、さらに『ナガオカ×スクランブル』『BOYS AND MEN 栄第七学園男組』の夜ワイド番組がスタートした2014年(平成26年)からは、光の広場を加えた3会場での開催となります。

また金曜の夕方には『北野誠のズバリ』をフィーチャーした前夜祭も行われるようになりました。

もちろん今年も、7/27(金)から7/29(日)にかけて前述の3会場を中心に開催します。



こうした局を挙げてのイベントは、現在多くのラジオ局で行われています。

番組ブースやライブステージはもちろん、公開生放送、会場限定グッズの販売、ポイントラリー、特設スタジオでのパーソナリティ体験など、各局趣向を凝らしています。

実は提供スポンサーにとっても、どんなリスナーが自社広告に接しているのかを直接確認したり、新商品のモニター調査に活用するなど貴重な機会でもあるのです。

皆さんも、お住まいのエリアのラジオイベントに参加し、ラジオの奥深さとメディアパワーを肌で感じてみてはいかがでしょうか?
(編集部)

※文中敬称略
関連記事

あなたにオススメ

番組最新情報