酒井直斗のラジノート

鬼才・野性爆弾くっきーが登場!

名古屋出身・在住のピン芸人、酒井直斗がお送りする『酒井直斗のラジノート』。
6/16の放送では、お笑いコンビ・野性爆弾のボケ担当、くっきーさんが出演しました。

その独特な芸風で一般受けしなかったものの、芸人仲間からは才能を認められていたくっきーさん。ようやく昨年辺りから世間に受け入れられブレイクしました。
お笑いばかりでなく、個性的な絵画や音楽活動などアーティスティックな部分も注目されています。

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歯と指に敬意を表したい

「どうもー、“平成の人さらい”、野性爆弾くっきーでございます」

のっけからドキッとする自己紹介に、慌てふためく酒井。

「人の心をさらっていくよ、という意味で。人の心さらいです」とくっきーさん。酒井の心は、さらわれたというより、えぐられた感じです。

何を言い出すかわからない言葉のセンス、インパクトの強いその風貌、そしてお笑いの大先輩という事実を前に、果たして酒井は上手くトークを回して(仕切って)いけるのでしょうか。

まずはくっきーさんの被っているキャップからイジッていきます。正面に「ハグキ」と書かれてある謎のデザイン。どうやらくっきーさんは人体の中で“口まわり”がお好きなようで。

「(理由は)何なんでしょうね。唯一ちゃいます?人間の身体の中で、また新しいの生えてくるのって。歯が。…あ、爪もそうか。だから、指も好きなんですよ」とくっきーさん。

さらに「口も指も一番動いてません?身体の中で一番働いている。物を取るのもそうやし、噛むのもしゃべる時もめちゃめちゃ動いてるでしょ?だから、歯と指に敬意を表したいっていうね」と、くっきーワールドが炸裂。

酒井「どうツッコんだらいいかわからないです(汗)」
くっきーさん「いや、今ツッコむところやなくて、共感するところやから。『でさあね~』と言うところやから」

ハリウッドザコシショウ的な返しが正解だと諭すくっきーさんに、納得する酒井。
もっとも、生えかわるのは髪の毛などもありますし、おそらく理由はテキトーでしょう。

バンド活動もやってます

酒井にとってくっきーさんは、お笑いコンビ野性爆弾として、「鳥来る帰る」などの斬新過ぎるコントをやる人だという認識でした。

ちなみに「鳥来る帰る」のざっくりとした内容は、こうです。
鳥を飼いたがってる人が森で寝ている間に、謎の男が枕元に鳥を運んできます。目が覚めた人は鳥に気付き喜んで持ち帰ろうとすると、謎の男が鳥を返せと迫り続ける、というもの。

シュールなコントを文面で説明するとよりシュールになりますね。
このネタは2008年に発売された『野性爆弾DVD in DVD』に収録されているので、興味のある方は探してみてはいかがでしょう。

そんなぶっ飛んだお笑いの他に、最近はミュージシャン活動にも力を入れています。
元々、相方のロッシーさんやフットボールアワー・後藤輝基さんらと「盆地で一位」というバンドを組んで活動していたくっきーさん。「あんなもん戯れ事ですわ。アレで印税生活はありえへんでしょう」と言い放ちます。

一方、昨年結成したバンドが「ジェニーハイ」。メンバーはくっきーさんの他に、川谷絵音さん(ゲスの極み乙女。)、小籔千豊さん、中嶋イッキュウさん(tricot)、そしてゴーストライター騒動でお馴染みの新垣隆さん。
「多分こっちは印税見込めるから」とくっきーさん。確かに音楽性と話題性は高そうです。

くっきーさんはベース担当で、酒井はその演奏姿がカッコいいと絶賛します。喜ぶくっきーさんですが、それは「ゲスの極み乙女。」のベース・休日課長さんが魅せ方を考え、教えてくれたからだと言います。

くっきーさん「だから、課長が凄いんですよ」
酒井「いやいやそれでも、教えてもらったことをそのままできるっていうのが」
くっきーさん「まあね~。エグいから、課長のテクニックって。それをこなす俺?」

調子のいいことを言うくっきーさんに対し、酒井の心が解きほぐされたようです。
「思ったより話しやすくてビックリしてます。テレビで拝見してると『ヤベー人だなあ』というイメージだったので」

サイコな感じに思われますが実は、裏側では礼儀正しいと芸人仲間から暴露されたりしていますからね。

超絶小童やん!

音楽活動だけではありません。『超くっきーランド neoneo』というイベントが、名古屋パルコで6/15(金)~7/8(日)まで開催されています。

これは、くっきーさんいわく「芸歴24年ぐらいなんですけど、芸歴0年からいろいろ積み重ねて作ってきたものを、一気に放出って感じですね」という、くっきーワールド全開の展示物が楽しめるものになっています。

ここで酒井が震えながら打ち明けます。

「いや、ちょっと待ってください。僕いま24歳なんですよ」

くっきーさん「えっ、ウソ!?うわっ、エグッ!」
酒井「芸歴9年なんです」
くっきーさん「めちゃめちゃフケてるやん(笑)」

30歳ぐらいに見られることが多いという酒井、実年齢を言うと大抵ゲストから驚かれますが、さすがに自分の芸歴と同じだと知ってくっきーさんの驚きは倍増です。

「超絶小童(こわっぱ)やん!回してんなや、偉そうに!(笑)」とくっきーさん。自分がデビューした時に0歳児だった酒井に、仕切られている状況をツッコむのでした。

イヤらしい戦略

さて、この『超くっきーランド~』は既に東京、福岡、更には台湾などで開催されており、特に台湾では10万人もの来場者を集めました。
このイベントでは来場者先着特典として、スヌーピーなどを立体的に模した“3Dモノマネ”のお面が配布されています。

くっきーさん「お面もらうのって嬉しいじゃないですか。あと、インスタグラムとかに写真載せる時に人の顔が写るのってイヤでしょ?みんなお面付けてたらどこでも写し放題やから、ちょうどエエなって。インスタで拡散してくれて、勝手に宣伝になるし」
酒井「すっごい打算的じゃないですか」
くっきーさん「おぜぜ(お金)のことはしっかり考えますわな!」

若い頃は「お金なんかいい、やりたいお笑いをやればいい、ウケなくてもいいんだ」と尖った考えだったくっきーさんが、お金のことは考えるようになりました。でも、丸くなったわけではないと言います。

「周りが“コンドーム化”してるというか。尖った俺をゴムで包んでいってくれるみたいな」

独特の名言、頂きました。

ボイメンとも共演

くっきーさんいわく「(事務所の)よしもとは、給料が“ザルに小銭”だから、いろんなことをやらないとまとまった金にならない」そうで、本も出版しました。

『超くっきー図鑑 Wataridori 渡り鳥』(ヨシモトブックス刊)が、2,778円+税で発売されたばかり。くっきーさん初のアーティストブックで、世界観を完全網羅した写真やイラストがたくさん収録されています

くっきーさんが演ずる代表的なキャラクター「チェチェナちゃん」がメインで載っているんだとか。
チェチェナちゃんはお風呂の妖精で、ハイレグの赤ちゃんのような格好。桶ですくった水を思いっきりぶつける“水ビンタ”を仕掛けてきます。

『めちゃイケ』(フジテレビ)に何度か登場しており、名古屋を拠点に活躍している男性グループ・BOYS AND MEN(ボイメン)も昨年水ビンタの洗礼を受けました。

酒井「CBCラジオのボイメンの番組(栄第七学園男組)で、1人がよくその話をしてるんですよ」
くっきーさん「あ、そうなん?すごい、いい子らやったぁ」

ボイメンファンの方もチェックしてみてはいかがでしょう。

酒井の芸風が変わる?

最後に、ピン芸人の大会『R-1ぐらんぷり』で万年2回戦落ちの酒井が、決勝進出経験者のくっきーさんにアドバイスを求めました。

今年の優勝者は正統派漫談スタイルの濱田祐太郎。しかしその前は、昨年がアキラ100%、一昨年がハリウッドザコシショウと裸芸人続きでした。

くっきーさん「次、裸芸が来るわけないから、“着込み芸”じゃない?十二単でやるとか。裸の真裏に行った方がいいと思います」

ありがたいアドバイスを受けて、今年の12月に開催する単独ライブでは「着込む!」と意気込む、酒井なのでした。
(岡戸孝宏)
酒井直斗のラジノート
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2018年06月16日22時11分~抜粋

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