酒井直斗のラジノート

アニメ版ゴジラの主題歌を歌うXAI登場!

名古屋出身・在住のピン芸人、酒井直斗がお送りする『酒井直斗のラジノート』。
6/9の放送では、女性シンガーのXAI(サイ)さんがゲスト出演しました。

XAIさんは2016年11月に「第8回 東宝シンデレラオーディション」で初代「アーティスト賞」を受賞。2017年11月にアニメ映画『GODZILLA 怪獣惑星』の主題歌「WHITE OUT」でデビューしています。

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SAIではなくXAI

まず、なぜ“XAI”という名前にしたのか、気になりますね。

「もともと本名が崔(さい)だったんですけど、“サイ”と口に出した時の響きがとても好きなので決めました。あと、Xには『未確認』とかいう意味合いがあって、アルファベット表記をSからXに変えることで、自分の想像できない未来や可能性を探求していきたいなっていう願いを込めています」

それを聞いて酒井は「理由が純粋にカッコいい!」と感嘆します。
そんなカッコいいXAIさんにも、かわいらしい一面があります。それは大のチョコレート好きだということ。
「チョコレートがライフライン。それを糧に生きております」とまで言い切ります。

収録前には酒井とチョコレート談義で大いに盛り上がったそうです。

余談ですが、ゴジラの主題歌を歌っているということで、怪獣繋がりで言いますと、かつて『ウルトラマン』に「ゲスラ」という怪獣が出てきまして。ゲスラの主食はカカオ豆で、カカオ輸送船を襲うなどしたため、チョコレートが好きだとも言われています。
XAIさんもいつか、シンガー界のゲスラという異名を持つようになるかもしれません。

ギリ同世代?

XAIさんが現在20歳だと聞いて、「僕が24歳なので、同世代ですね」と言う酒井。しかしすかさず番組ディレクターから「ないないない!」とツッコミが入ったようです。

酒井も反論します。「24歳はおっさんじゃないよ!」
そしてXAIさんに確認を求めます。「20歳のXAIさんから見る24歳って、どう映ってる?」

XAIさん、困惑しながら「いや、でも…同、世代、ギリ(笑)。いや、同世代だと思います」

同世代の定義は曖昧なもので、時と場合によって様々です。
「団塊の世代」なら1947~1949年生まれの3年間だけだし、「松坂世代」なら松坂大輔投手と同学年のみ。逆に「ゆとり世代」は15年以上も幅があります。

今は時代の流れが早いので、一般的に同世代というのはせいぜい前後2、3年という場合が多く、酒井の4歳差はキツいはず。ですが、チョコ談義で距離が縮まったXAIさんは、酒井を快く同世代だと認めてくれるのでした。本番前の何気ない雑談でも、役に立つということですね。

『まどマギ』の虚淵玄ワールド

XAIさんは5月9日にセカンドシングル「THE SKY FALLS」をリリースしました。これは現在公開中のアニメ映画『GODZILLA 決戦機動増殖都市』の主題歌となっています。
デビュー曲に続き、BOOM BOOM SATELLITESの中野雅之がプロデューサーを務め、作詞はねごとの蒼山幸子が担当しています。


アニメ版ゴジラ(アニゴジ)は全三部作で、冒頭で紹介した『~怪獣惑星』が第1章。今回の『~決戦機動増殖都市』が第2章。11月公開予定の『~星を喰う者』が第3章です。
監督は静野孔文、瀬下寛之。そして原案・脚本は虚淵玄。アニメ『魔法少女まどか☆マギカ』でお馴染みの、陰鬱な展開に定評のあるシナリオライターです。

XAIさんが新曲について語ってくれました。

「『GODZILLA 決戦機動増殖都市』の絶望感や鮮烈さがこの曲にはありますし、『WHITE OUT』とはまた違った深いメッセージ…幸子さんの書いた歌詞の"一人にはさせない"というメッセージが、私が音楽を始めて届けたいと思っていたメッセージと深く関わっている面もあるので、そういうものを深く受け止めてもらえるような曲になったと強く思っています」

ニッチもサッチもいかない、「絶望の中でどうやって生きていくのか?」と考えさせられる“虚淵節”にあふれたアニゴジ。観終わった最後にXAIさんの歌声が流れてくると、「身体がゾクゾクッとしてくる」と、酒井も称賛するのでした。

忘れられない、忘れた思い出

デビューして約半年のXAIさん。実は今年の5月19日、初めて客前で歌を披露したそうです。
場所は何と、日本最大級のイベント会場、千葉・幕張メッセ。「ガールズアワード」というファッション&音楽イベントでのことでした。

観客はおそらく1万人ほどだったといいます。初ステージがいきなり1万人。その時の心境は?

XAIさん「後から映像を見ると、『この曲が持っている力やメッセージを届けたい!』という強い気持ちだけで、その場に立っているなと思いました」

名だたるモデルやアーティストが揃うイベントです。ステージ脇でいたく緊張していたXAIさんは、せめて歌詞だけは忘れないようにしようと、最初から順を追って思い出していたんだそうです。ところが、途中で歌詞が思い出せなくなってしまいました。
しかしもう出番直前のため、思わずスタッフにお願いしたのでした。

XAIさん「すみません、2番のAメロ歌詞って何でしたっけ?」
スタッフ「…何だっけ?」

もうお手上げです。XAIさん、そこで心が「スン」となり、厳かな気持ちになったんだとか。開き直るとか諦めるとかじゃなく、"厳かな気持ち"と言うところに、XAIさんの究極に緊張しきった様子がうかがえますね。

結局、ステージ上で何とか思い出せてちゃんと歌えたそうです。
このデビュー戦自体、二度と忘れられないものになったXAIさんなのでした。
(岡戸孝宏)
酒井直斗のラジノート
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2018年06月09日22時25分~抜粋

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