酒井直斗のラジノート

アニメ『ヲタクに恋は難しい』と相思相愛のバンド、sumika登場!

名古屋出身・在住のピン芸人、酒井直斗がお送りする『酒井直斗のラジノート』。
4/28の放送では、バンド「sumika」から、ボーカル&ギター・片岡健太さんとドラム&コーラスの荒井智之さんがゲスト出演しました。

sumikaは、現在フジテレビ系列で放送中のアニメ『ヲタクに恋は難しい』(略称・ヲタ恋)のオープニングテーマ曲を担当しています。

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想像してこそ感動が生まれる

4月25日に新作CD『Fiction e.p』をリリースしたsumika。その収録曲『フィクション』について、作詞作曲した片岡さんが思いを語ってくれました。

「自分が感動したりする時って、まずその前に自分が想像してる所から始まるなと思ってて。自分が喜べる状況ってやっぱり、『次のライブはこういう感じのライブにしたいなあ』とか『こういう曲を作りたいなあ』というイメージを持って、それが実現した時に初めて感動できるんです」

「逆に、感動できないことって、自分が想像していないこと・・・例えば、いきなり金メダルをもらうとか、いきなりノーベル賞をもらうとか。そんな努力もしてきてないし。
『ああ、走り込み頑張ったなあ』とか『いっぱい勉強したなあ』みたいな思いが無いと、やっぱり喜べないなと」

「だから、感動できることって、まず想像していくことから始まるんじゃないかなというところで、想像しようと。それを始めましょうということで、この曲を作りました」

この曲はアニメ『ヲタ恋』の主題歌となっています。
ふじた氏によるマンガが原作の『ヲタ恋』をざっと説明すると、こうです。

会社の同僚と付き合っていた主人公・桃瀬成海(26歳OL)が、いわゆるBL好きの“腐女子”であることがバレてフラれ、気まずくなって転職。
転職先で、同い年の幼なじみ・二藤宏嵩と再会。宏嵩はイケメンで仕事もできるが、重度のゲームオタク。
最初は、自分の趣味を隠さなくてもいいオタク友達だと成海は思っていたが、実は昔から好意を寄せていた宏嵩が、オタク同士ならではのメリットを説いて交際がスタート。
そんな彼らの不器用で、純粋で、クスッと笑える恋愛を描いたラブコメです。

半径2m以内にある幸せ

sumikaにはあるルールが決められているそうです。それは、タイアップの話が来た時はまず原作を読んで、その原作に対してリスペクトできなかったり、力になれないと思ったりしてしまったら、ちゃんとお断りをするということ。

この『ヲタ恋』も読んだところ、メンバー全員が「面白い!」となったんだそう。
さらに片岡さんが語ります。

「sumikaが伝えたい、生活の中にある何気ない幸せ、“半径2m以内にある幸せ”みたいなものが、『ヲタ恋』の中でも描かれていて。そこがリンクしてるから、素直にここを書けばきっと繋がるんじゃないかなと思って曲を書いたら、ヲタ恋チームも一発OKを出してくれて」

全くの修正無し。こんなにストレスを感じないタイアップもなかなか無いんだそうですよ。

「ヲタ恋チームも、sumikaをちゃんと理解してくれたし、僕らも純粋に原作が好きでっていうことで、相互通行で“好き”が生まれた結果だと思うから、すごく幸せですね」

“半径2m以内にある幸せ”という言葉。これが本日のキーワードです。

「ライブで、客席の光景を見て幸せだなと思うところはありつつも、一番近くにいるメンバー同士が楽しそうだったりとか、幸せそうに演奏したりしていると、自分も嬉しくなるし。そういう良い化学反応がちゃんとバンド内で生まれてないと、良いライブにならないから。メンバーみんな、半径2m以内にいるもんね」

ライブだけじゃなく、曲作りや何やかんやで、1ヵ月のうち28日はメンバーが一緒にいるんだそう。
なので、お互い表情だけで心が読み取れて、ウソがつけない間柄なんだとか。

「いいねえー、それが曲にも表れているというか、本当にほっこりとします」と酒井は唸るのでした。

半径2m以内にある不幸

「今の話を聞いてリスナーの皆さんも、半径2m以内の幸せを掴んでほしいなと思いますね。自分で気づきにいかないと、気づけない気がするから」と、なお力説する酒井。
そしてふと気づきます。

「あった!俺、半径2m以内の幸せ。引っ越した先の家の、半径2m以内に、精肉店がある。いつでも豚バラ肉を100g100円くらいで買えるの!」

酒井が渾身のユーモアを披露します。が…。

片岡さん「完全にスタッフさん一同、クスリともしてないですね」
荒井さん「あんな真顔します?」
片岡さん「弊社のスタッフも含めてですよ」

まさかの展開に冷や汗を垂らす酒井。そこにディレクターからイヤホン越しに「編集でカットする」という、ありがたい言葉が伝えられたようです。

酒井「ああ良かった良かった、カットしてくれるって。…え?ウソ!?カットしないの?バカじゃないの!?パーソナリティのいい所だけを生かさなきゃ」

半径2m以内にいるスタッフに、あっさりウソをつかれる酒井です。

肉を斬らせて骨を断つ

「編集点を作りましょう」と片岡さん。
「さあ、というわけで」などと、話題を切り替える言葉を入れたりして、編集しやすくしようとしてくれます。

が、それに反して荒井さんが「豚バラが好きだってことですもんね?」と言い放ちます。どうやら片岡さんの心を読み取って、酒井をイジるネタフリだと判断したようです。

そこから2人とも、「というわけで、お肉屋さんが」「やっぱお肉が一番ですよねー」などなど編集点を入れないようにして、そのまま使わざるを得ないようにしていくのでした。

しかしそこはラジオパーソナリティ歴5年の酒井。トークを紡ぎます。
「はぁー、もう、使わなきゃいいのに。『いいのに』っていう曲もいいよねー!」

新譜の収録曲『いいのに』の話題に繋げる、高度なテクニックです。これにはsumikaの2人も感心しきり。
自分の肉ネタの失敗をダシにして、ゲストを骨抜きにする。まさにこれこそ、肉を斬らせて骨を断つトーク。

距離が縮まるsumikaと酒井

『いいのに』の歌詞の内容をざっと説明すると、こうです。

思いを寄せている女の子が彼氏と上手くいってないようだけど、「好きだ」という気持ちが言い出せない。
だからせめて、何人かで行くカラオケで歌詞にかこつけて「大好きだ」と叫びまくった。
これを本気にしてくれたらいいのに。

この曲自体が、このシチュエーションにいる人に歌ってほしいという思いを込めて作ったものなんだそう。
肉は好きなのに、恋愛は肉食系になれない酒井にとっても、実用的な曲のようです。

片岡さん「ぜひとも、酒井さんが大事な女性とカラオケに行く時は歌ってほしい」
酒井「気持ちを伝えるその瞬間は、その子の目を見て歌えばいいってことでしょ?」
荒井さん「そうですけど、フゥー!」

片岡さん&荒井さん「見に行きたいですね」「スケジュール決まったらメールください」「隣の部屋を取っておくんで(笑)」「こっそり見てます(笑)」

これもまた、半径2m以内の幸せと呼べるのかもしれません。
(岡戸孝宏)
酒井直斗のラジノート
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2018年04月28日22時26分~抜粋

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