CBCラジオ #プラス!

3万円かけて買いに行く150円弁当!秋田「げきからぼだっこ飯」の正体

秋田県大仙市で販売されている150円の弁当が、SNSでたびたび話題となっています。最近では「東京から3万円かけて買いに行った」という投稿が15万件を超えるいいねを集めました。

5月29日放送の『CBCラジオ #プラス!』では、白飯200グラムに焼き鮭わずか5グラムという極端すぎるお弁当「げきからぼだっこ飯」の秘密について、「しゅしゅえっとまるしぇ」店長の藤田学さんに話を聞きました。

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白飯に鮭がちょこっと

「大曲の花火」で有名な大仙市にある「しゅしゅえっとまるしぇ」は、JA秋田おばこが運営する農産物直売所。この店で今最も注目を集めているのが、「げきからぼだっこ飯」というお弁当です。

藤田さんによると、「ぼだっこ」とは秋田の方言で「塩鮭」のことを指すそうです。塩分のランクは甘口から中辛、辛口、激辛まであり、この弁当には最も塩辛い「激辛」を使用しています。

ご飯200グラムに、鮭はたった5グラム。白飯の片隅にわずかに焼き鮭が乗っているだけという驚愕の見た目ですが、藤田さんは「ベスト配分だと思います」と自信を見せます。

150円(税込)という破格の値段も注目ポイントです。

このお弁当がSNSなどで2度、3度とバズり、最近では「3万円の移動費をかけて買いに行ったが売り切れていた」という投稿が話題となっていました。

実際に食べてみると

食べ方について、藤田さんは「まず、ぼだっこをちょっとほぐしながら。大きい塊じゃなくて本当にちょこっとを口に入れて、それからご飯を食べる。それの繰り返しで多分ご飯がピッタリなくなると思います」と説明します。

ここでスタジオに「げきからぼだっこ飯」が用意されました。実際に試食した永岡は、鮭を口に入れた瞬間に「しょっぺぇぇぇーーー!!!すごっ!」と雄たけびを上げます。

「ひと噛目のしょっぱさ、すごいね!海で思わぬ波が来て、そのまま喉に海水が入った時ぐらいのしょっぱさがありますね!」と驚きながらも、「しょっぱさがガンとくるんだけど、噛むとめちゃくちゃ美味しいですね!」と、その味を絶賛。

CBC論説室の石塚元章特別解説委員は「蓋を取ったとき、なんかふわんといい香りがした。鮭はこんだけしか入ってないのに。すごくおいしい!」とコメント。

山本衿奈は「ベスト配分の意味がわかりました。本当にひとかけをちょびっと食べただけで、ご飯を2口3口いけますから。しかも美味しい!」と納得した様子でした。
 

秋田独特の食文化

秋田では各家庭で塩鮭のしょっぱさのランクを選んで食べる文化があり、切り身ではなくブロックで切る独特の方法があります。この地域性が、極端に塩辛い鮭でも美味しく食べられる理由のひとつかもしれません。

永岡は「本当にお弁当ひとつが観光名所になるってすごいことです。これからもっともっと盛り上がってほしいと思います。花火のアテに塩っ辛い焼き鮭。最高かも」と、想像を膨らませました。

SNS時代の新たな観光コンテンツとして話題を呼ぶ、シンプルを極めた「げきからぼだっこ飯」。ブームはまだまだ続きそうです。
(minto)
 
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2025年05月29日07時45分~抜粋

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