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自民・公明が過半数割れ!「政治とカネ」問題が響いた衆院選

10月27日、衆議院議員選挙の投開票が行われました。
自民党・公明党の両党は、目標としていた過半数の233議席を下回り、自民党191議席、公明党24議席の合わせて215議席となりました。

翌28日放送の『CBCラジオ #プラス!』では、CBC論説室の石塚元章特別解説委員が、今回の衆院選の結果について解説しました。

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甘い目標もクリアできず

自民と公明の与党が議席を大幅に減らし、過半数を割り込んだことについて「与党に対する逆風が強かった」と石塚委員。

もともと石破総理は「過半数を超えたい」と言っていましたが、これは厳しい目標ではありませんでした。

本来であれば自民党だけで過半数を超えていたはずの状況。
それでも不安がゆえに「公明党と合わせて過半数超え」を目標にしていたにもかかわらず、です。

石塚「見方によっては『甘い目標だよね、それぐらい行くじゃない』っていう目標だったんですよ。だけどそれもクリアできなかったっていうことです」

選挙戦に大きく響いたのは、やはり自民党派閥の「裏金問題」だったことは間違いありません。結果、自民党・公明党で73議席を減らしました。

裏金問題関与の候補者たち

裏金問題の処分として自民党で公認されなかった候補が、非公認で出て当選したケースも見受けられます。こういった議員に、追加で公認を出す可能性はあるのでしょうか?

石塚「ありますけど、それでも数は足りないですね。あまりすぐに追加公認するのも露骨だから、すぐにはやらないかもという声も聞こえますので、ちょっとどうなるかわかりませんが」

その議員たちを、たとえ追加公認したとしても…というのが現状のようです。

今回の衆議院議員選挙において石塚が注目していたポイントは、「裏金問題で名前が出たために公認すらもらえなかった人、公認はされたけど重複立候補が認められなかった人」の選挙戦です。

大物議員の落選続出

この46人のうち28人が落選。この中には下村博文さん、高木毅さんなどの旧安倍派の大物議員の名前もありました。

たびたびニュースで取り上げられていたのは、元オリンピック担当大臣の丸川珠代さん。自民党の公認はもらえたものの、比例での復活が認められなかったため落選しました。

このように結構厳しい目にあった人たちがいるということは、ひとつの注目ポイントといえます。

公明党は、先日就任したばかりの石井啓一代表も落選。

日本維新の会は「公明党がいるところに候補者を立てない」という約束事がありましたが、今回は大阪と兵庫の6つの選挙区で候補者を擁立。

結果、4つの選挙区で維新が勝利しました。維新も以前ほどの勢いはなくなっていますが、関西ではまだまだ強いところを示した形です。

これも、今回見えてきた大きなポイントのひとつです。

ダメ押しの2000万円問題

裏金問題に加え、非公認議員の政党支部に自民党が2000万円を支給していたという報道があり、これも野党にとっては追い風となりました。

森山裕幹事長は「党勢拡大のための活動費として支給したものだ。候補者に支給したものではない」とコメントを発表しましたが、選挙前というタイミングが国民の理解を得られませんでした。

「政治とカネ」問題に対する国民の厳しい審判が下った選挙戦でした。
(minto)
 
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2024年10月28日07時03分~抜粋

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