CBCラジオ #プラス!

雨の日に膝が痛む…原因と対策を専門医が解説

梅雨入り間近。雨の日には膝が痛くなるという方も多いのではないでしょうか?

そこで5月30日の「CBCラジオ #プラス!」では、多治見スマートクリニック整形外科専門医福田誠先生が天気と膝の痛みについて解説しました。
雨の日に痛みを感じる原因と、薬以外の対策とは?

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雨の日の痛みは膝だけではない

雨の日は膝だけではなく、身体の至るところに影響します。

代表的な頭痛はもちろん、気管支喘息も起こりやすいです。
福田先生が救急外来の夜当番をしている日、雨が降りそうになると途端に喘息の患者が増えるといいます。
気圧と湿度の変化によって肺の気管支の過敏性が高くなり、喘息を起こすということです。

整形外科の分野において天気が関係する病気に、間接リウマチがあります。
これはばい菌やウイルスから守るための免疫が、なぜか自分の方を向いて関節を攻撃してくる病気(自己免疫疾患)とされています。
免疫の乱れによって発症しますが、天気に左右されることが多く、リウマチ患者は雨の日にうずくことがあるということです。

他にも肩や腰、手首や足首も痛みを感じることがあるため、天気は膝だけではなく身体の至るところに影響を与えます。

雨の日に膝が痛む原因は?

では、天気が悪いと膝が痛むのは何が原因なのでしょうか。
それは気圧の変化です。

自身が好きな釣りに例える福田先生。
快晴の日(高気圧の日)は気圧が高いため魚が海面に上がってこられませんが、一方雨の日(低気圧の日)は魚が浮きやすく餌も食べやすいそうです。

水圧と同じように、雨の日になると関節の中の圧力が変わってしまい、関節に負担がかかりやすくなります。

また雨の日の気温の低下や湿度の上昇で、関節の周りの筋肉や人体に影響を与え、痛みを感じやすくなるということです。

特に以前怪我をしたところ、膝が腫れている関節炎の患者は天気の変化に過敏になります。

痛みの対処法は?

「雨になると頭が痛くなる」というCBCの永岡歩アナウンサーと山本衿奈。

福田「おふたり偏頭痛ですが、何か対策していますか?」

永岡「親友のロキソニンです」

多くの方は薬で対策していますが、福田先生によると適切な運動も大切。
雨の日なので外には出にくいですが、室内で行える軽いストレッチや足踏みをするだけでも関節の周りの血行が良くなるため、痛みの改善につながります。

痛みが出てからの運動は筋肉が緊張するので、痛くなる前や患部に違和感を覚えたり、雨が降りそうになる前に軽い運動をするのがおすすめです。

また、温かいお風呂に入り、身体を温め筋肉をリラックスさせることも効果的。

膝の場合は膝周りの筋肉を冷やさないようにサポーターや温めるための湿布薬を使用すると痛みが緩和するということです。

ちなみに、悪天候で患部が痛くなるにつれて症状が悪化するわけではありません。
ただ痛みを感じるということは関節、靭帯に何らかの問題が隠れている可能性があります。

痛みが続く場合や天気によって調子が悪くなったり、特に日常生活に支障が出る場合は専門医に診断をしてもらいましょう。
(ランチョンマット先輩)
 
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2024年05月30日08時18分~抜粋

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