CBCラジオ #プラス!

松本人志さん、口頭弁論前のコメントに込めた意味

平日朝の情報番組『CBCラジオ #プラス!』の金曜日に放送されているコーナーが、「エンタメにプラス」。
エンタメ業界に関する注目のニュースを解説するコーナーですが、4月5日の放送では芸能記者の中西正男さんが登場。

お笑いコンビ・ダウンタウンの松本人志さんが週刊文春を訴えた初公判から1週間以上経ちましたが、松本さんは弁護士を通じ「1日も早くお笑いがしたい」というコメントを出されています。

そのコメントに込められた意味は何だったのか、中西さんが解説しました。

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何年も前から週刊誌に不満

中西さんは大阪府生まれで、大学卒業後に『デイリースポーツ』に入社。

報道部で芸能担当となり、お笑いや落語、宝塚歌劇などの現場を取材され、現在はKOZOクリエーターズ所属の芸能記者として活躍されています。

今回の裁判の発端となったのは週刊文春の報道で、松本さんが後輩の芸人さんを使って女性に不適切なことを行なっていたとされています。

中西さんは、実は何年も前から松本さんは週刊誌に対し、「こんなこと言ってないのに、やってもないのに、何でこんなことを雑誌に書かれるのか」という怒りを覚えていたと語りました。

以前、松本さんは『ワイドナショー』(フジ系)に出演した時も「キリトリ記事禁止」という手書きの札を出していましたが、これは冗談のように見えて結構本気だったようです。

コメントの中に心情がハッキリ

3月28日に第1回口頭弁論が行われましたが、その内容はお互いに書面を交わし、次回は6月5日に行いましょうということを決めただけで、5分ほどで終わっています。

従いまして、裁判自体は注目するポイントはさほどないのですが、中西さんがそれよりも注目したのは、口頭弁論に先立って出された松本さんのコメントです。

それまではXで短いコメントを出していた程度でしたが、それと比べると今回は長文です。

中西さんがこのコメントで今の心情がよく現れていると思ったのが、仕事をいったん休むと自ら決めたものの、お笑いができないという寂しさ、後輩を巻き込んでしまったという申し訳なさとのことです。

ただ、これにはコメントによくある文言がないと指摘しました。

よくあるフレーズがない

中西「謝罪、ごめんなさいの言葉だったんですね。謝罪の言葉を入れるも入れないもご自身が決めたら良いことなんですけど、弁護士さんと精査を重ねて推敲を重ねて練り上げた文章だということはいろんな人から聞いていますが、その中にあえて『ごめんなさい』(という言葉を入れていない)。

普通やったら、頭に『この度は自分のことでご心配をおかけし、関係者の皆様、ファンの皆様申し訳ありません』ぐらいの文章が入っててもおかしくはない。

ごめんなさいの要素をいれてへんということは、『自分は何も後ろ暗い、謝らなあかんようなことは何もしてへんのやから、別にその文言を入れなくても良い』という強い意志が見て取れると聞きますし。

だから、裁判の途中で和解とかではなく、最後にどちらかが倒れるまで完全決着みたいな裁判がこれから展開されるんやろうなというのは、コメントから読み取れることやと思うんです」
 

「ダウンタウン 松本人志」という署名

また、中西さんはコメントの最後にも思いが込められていると語ります。

中西「最後の言葉を『ダウンタウン 松本人志』という署名で締めくくってるんですね。別にここは松本人志でも良いのにダウンタウンを付けてるというのは、ダウンタウンを名乗っている以上はずっと芸人ですから。

他の仕事は3年後、5年後なくなってるかどうか松本さんにもわからん話でしょうけれども、ダウンタウンでいることを浜田さんと松本さんが決めたら、世の中がどんな状況になってようと、ずっとダウンタウンですから。

『これからも芸人ダウンタウンとしてやっていきますよ』という強い主張が、『ダウンタウン 松本人志』という署名に見えると思います」

今やさまざまな人の証言が出てきたり、また、権力に対抗してきた週刊文春が逆に権力を持つようになったと感じる人が文春の悪いところを暴こうとしたりと、今回のできごとでいろいろな余波が出てきています。

今後も注目のニュースとなりそうです。
(岡本)
 
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2024年04月05日07時43分~抜粋

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