『石塚元章 ニュースマン!! 』、知恵と勇気で今世紀を生き抜く賢者を招いて次世代を占う「21世紀の賢者たち」のコーナー。
12月19日の放送では、スポーツライターの小林信也さんが登場しました。
リスナーから寄せられた「福留孝介選手のドラゴンズ復帰が気になりました」というおたよりをきっかけに小林さんが語ったのは、新庄剛志さんのプロ野球復帰問題。
新庄さんを受け入れなかったプロ野球界に苦言を呈しつつ、小林さんは「フリーランスのプロ野球選手」という、ある画期的な提案します。
福留はOKで新庄はなぜダメ?
阪神タイガースを戦力外となった福留選手が、14年ぶりにドラゴンズに復帰することが明らかとなりました。
福留選手は現在43歳。
小林さんが気になったのは、15年ぶりの現役復帰を目指し合同トライアウトに参加した新庄剛志さんのこと。
新庄さんは48歳。
「福留選手がOKで、なぜ新庄はダメなのか」と小林さん。
福留選手の素晴らしい実績はいうまでもありませんが、今年の成績は出場43試合で12安打1本塁打、打率1割5分4厘。
小林さんは「特に名古屋において、福留選手への期待があるのはわかる」とし、「同じように新庄を観たいと思ってる人はいっぱいいるのに、なぜチャンスも与えないのか!」と訴えかけます。
1アウトで100万円!
これには今のプロ野球の規則、プロ野球協約などがネックになっていると小林さん。
選手は1年契約が一般的ですが、小林さんが提案するのは「フリーランスのプロ野球選手」。
「『じゃあ1週間だけね』とか」と話す小林さんに、「おもしろーい!」「『先週違うチームにいたね!』みたいな」と、想像して楽しむ渡辺美香アナウンサーと石塚元章。
小林さんは以前、漫画『クラッシュ正宗』の原作を務めていました。
主人公は「1アウトにつき現金100万円」の契約でヤクルトスワローズに入団したリリーフエース、彩木正宗(さいき まさむね)。
1アウト取るごとに100万円もらえますが、逆に「1点取られるごとに100万円を返す」という厳しい契約でした。
「リスキーだなー」と思わず笑う渡辺。
小林さんは「肖像権問題が起こって選手の名前が使えなくなった途端、急に人気が落ちちゃって」と嘆きます。
もっと自由なプロ野球界に
渡辺「新庄選手がそんなフリーランスだったら面白いですね」
小林さん「ヒット1本100万円とかね」
新庄さんについて、「全く経験のない人じゃないんですよ」と小林さん。
メジャーリーグでプレーをした経験もある新庄さん。先日のトライアウトではヒットも打ちました。
小林さんは「その人たちを受け入れることのできない、そういう気持ちにならないプロ野球界っていうのもちょっと」と嘆きます。
「勝負事を大事にするのもいけれど、お客さまとのコミュニケーションというかね、いろんな受け皿を」と小林さん。
小林さんは元メジャーリーガーの田沢純一投手についても触れます。
「田沢選手もドラフト結局ダメでしたけど、ドラフトで入れようとするからダメなんですよね。もっと自由に契約できればいい」
四角四面な現在のプロ野球のあり方に、一石を投じた小林さんでした。
(minto)
石塚元章 ニュースマン!!
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2020年12月19日08時26分~抜粋