石塚元章 ニュースマン!!

音楽の父・バッハにまさかの盗作疑惑?「メヌエット」の本当の作曲者は

『石塚元章 ニュースマン!! 』、セントラル愛知交響楽団主管のマーシー山本教授が、クラシックの名曲や名作曲家にまつわるびっくりエピソードを紹介する「マーシー山本教授のびっくりクラシック!!」のコーナー。

10月10日の放送では、「音楽の父」と称されているバッハの、まさかの盗作疑惑に迫ります。

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「鼻から牛乳」の原曲

まず流れてきたのは、冒頭のオルガンの旋律が印象的な「トッカータとフーガニ短調」。

嘉門達夫さんのコミックソング「鼻から牛乳」の原曲としてあまりにも有名な曲です。

渡辺美香アナも「『鼻から牛乳~』って言ってます(笑)」と、即座に「チャラリー」のフレーズが頭に浮かんだ様子。

「中学校の音楽の時間に、クラシックの中で一番最初に習うがバッハ」と、山本教授。

このバッハからベートーヴェン、ブラームス、モーツァルト、ブラームス……という流れに繋がったことから、バッハは「音楽の父」と呼ばれています。

バッハと聞いて、「音楽室の後ろに怖い顔の絵が飾ってありましたよ」と思い出す石塚元章。

あの独特な髪型は実はカツラ。
中世ヨーロッパではクルクルパーマのカツラを被るのが流行っていて、このカツラを被ることは当時の宮廷音楽家としての正装でした。
 

「バッハ作曲」はウソ?

続いて流れたのは、こちらも耳なじみのある「メヌエット」。
ピアノの発表会でよく演奏されている曲でもあります。

ほのぼのしたメロディーの中、山本教授から驚きの発言が飛び出します。

「楽譜には『バッハ作曲』と書いてあるんですけど、実はこれは盗作なんですよ」

まさかの事実に「これが!」「えー!」と驚きを隠せない石塚と渡辺アナ。

これはバッハの曲ではなく、同時期に活躍したオルガン奏者・ペツォールトの曲だというのです。
 

20人の子だくさん

バッハは2人目の妻、アンナ・マグダレーナのためのピアノ練習用の教本「アンナ・マグダレーナの音楽帖」の中に、この曲を入れていました。

このことから長年、「メヌエット」はバッハの作品とされていたのです。

とはいえ、これはあくまでも妻のためのピアノ練習用の曲として当時流行っていた曲を混ぜただけであり、バッハの意図的な盗作というわけではありません。

バッハは、なんと20人のこどものパパ。
最初の妻は7人、その妻が亡くなった年に再婚したアンナ・マグダレーナは13人のこどもを産みました。
 

「いろんな父」だったバッハ

ペツォールトの作曲にもかかわらず、楽譜を買うといまだにバッハ作曲となっている「メヌエット」。

これが唯一の有名な曲であるペツォールトにとっては、なんとも寂しい話です。

渡辺アナは「これから聴く時に、13人という数字を一緒に思い出しそうですね」と、曲の聴き方が変わりそうだと笑います。

13人と聞くと驚いてしまいますが、「でもね、真面目っていうことですよ。奥さん一筋.
キリストのため、教会のため、愛したのは奥さんだけ」」と山本教授。

音楽の父と呼ばれたバッハを「いろんな父だったわけですね」と、まとめた石塚でした。
(minto)
 
石塚元章 ニュースマン!!
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2020年10月10日07時34分~抜粋

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