石塚元章 ニュースマン!!

地球滅亡まで残り「100秒」!?終末時計、過去最短のカウントダウン

『石塚元章 ニュースマン!!』、「石塚トレンドザ・ナンバー 今日の数字」のコーナーでは、今週起こったニュースにちなんだ数字をCBC論説室の特別解説委員・石塚元章が選んでいます。

1月25日の放送で石塚が選んだ数字は「100秒」。

これは、アメリカの科学誌「ブレティン・オブ・ジ・アトミック・サイエンティスツ」(BAS・原子力科学者会報)が23日に発表した、「終末時計」の針が示す数字。

つまり、地球滅亡までの残り時間を表す数字です。

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史上最短の去年から20秒進む

このコーナーでは毎回、石塚が選ぶ数字をリスナーが予想しますが、今回はピタリ賞が多く寄せられていました。

「リスナーさんたちからも100が殺到してるんじゃないでしょうか?絶望的な数字ですが、少しずつでも巻き戻したいものです」(Aさん)

「100秒、終末時計の時間。なんとなくわかるような気がします。くだらないことで争ってる場合ではなく、本当に地球のことを皆で協力して考えていかなければと思います」(Bさん)

終末時計というのは、地球最後の日までの残り時間を時計に見立てて表したもの。

地球滅亡まで残り100秒、すなわちわずか1分40秒。

これまで史上最短であった去年・おととしの120秒から、20秒も進んでしまいました。

「20秒単位で進んでいったら、あと数年になっちゃいますね」と、地球滅亡が本当に目前に迫ってしまうと危惧する渡辺美香アナ。

1947年のスタート時は残り「7分」

終末時計の針が進んでしまった理由として挙げられたのは、アメリカのイラン核合意からの離脱、北朝鮮の非核化交渉の停滞などの「核問題」。

そして、「地球温暖化」もそのひとつです。

この終末時計の数字は進むだけではなく、もちろん戻ることもあります。

ノーベル賞受賞者13人を含むBASの科学・安全保障委員が、さまざまな情報を分析して針を進めたり戻したりするのが、この終末時計です。

1947年のスタート当初、終末時計の針が示していた数字は残り「7分」。

一番時間が戻ったのは、ソ連崩壊により冷戦が終結した1991年の残り「17分」。

しかし今年ついに「100秒」と、2分を大幅に切ってしまいました。

BASのレイチェル・ブロンソン最高経営責任者は、「世界の滅亡まで、時間でも分でもなく秒単位。真の非常事態で、いささかの誤差や遅れも許されない状況」と、危険視しています。

国同士で争うための宇宙軍

「せっかく冷戦を終結させたはずの地球で、みんながなんとなくいがみあってる。『こんなことをやっている場合ではない』というリスナーの言葉が心に刺さる」と石塚。

『スター・トレック』などの昔のSF映画では、地球は平和そのもの。
地球での争いはなく、宇宙との戦いが描かれていました。

「地球軍 VS 宇宙の何者かだったのが、今、世界中の国が宇宙軍を作り始めている。みんな、地球の中の国同士で争うために宇宙軍を作ろうとしている。大変皮肉な結果になっています」と、石塚は地球の現状を憂います。

「なるべく時計の針が戻るように、少しでも頑張りましょう」と、この危機的数字についてまとめた石塚でした。
(minto)
石塚元章 ニュースマン!!
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2020年01月25日07時00分~抜粋

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