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北野誠のズバリ

SNSの画像や投稿から、住所が特定されてしまう仕組み

2024年12月21日(土)

ライフ・ヘルスケア

SNSに投稿する写真などで、顔を出していないにもかかわらず個人が特定できてしまう「モザイクアプローチ」という手法が問題となっています。

これはSNSに投稿された複数の文章や画像から少しずつ情報を集めて組み合わせることで個人を特定すること。
いったいどのような情報で特定されてしまうのでしょうか?

12月19日放送『北野誠のズバリ』(CBCラジオ)では、『文春オンライン』(文藝春秋)などの記事を基に、パーソナリティの北野誠と加藤由香アナウンサーがトークを展開しました。

恐ろしい手口

以前から北野は、何度もこの番組で「日常生活の写真のSNS投稿はしない方が良い」と警鐘を鳴らしてきました。

1枚の写真だけではわからなくても、複数の写真の場所を特定することで、その人の生活範囲が特定できてしまうことがあるからです。

部屋の間取り、窓からの風景も住所が特定される要素となります。
過去には瞳に映った風景をきっかけに、アイドルの自宅が特定されてしまう事件がありました。

生配信中のアイドルが住んでいると思われる建物で、犯人が次々とインターホンを鳴らしまし、その音の聴こえ方から居室を特定したそうです。

思わぬところからバレる

一般的にSNSやネットでの顔出しや本名出しは注意喚起されています。
ところが、無意識に住所を特定するヒントを与えてしまうことがあるのです。

北野「『近くの公園のイチョウがきれいです』とか普通にあげはるから。その写真であなたの住んでるある程度の地域、エリアがわかりますよって思うんですけどね」

加藤「だっていま画像検索ができるから、同じような場所がここって検索結果にあがってきますから、それだけでも何となくこの辺りだってわかりますよね」

その他にも何気ない投稿で、普段使っている路線、さらに沿線に住んでいることがわかります。

北野「『今日、名鉄〇〇線が大雨で動いてない』とかね」

加藤「何何線と書いていなくても『最悪。雨で止まった』とか言ったら、いま止まってる電車を見ればわかりますもんね」

こんなところに写り込みも

会社や学校の記念日について投稿や、自撮り画像に特徴的な建物が写るなど、個人特定の要素はいろいろあります。
しかし本当に偶然写った何気ないものから特定されることもあります。

その中のひとつがガードレールやマンホール。
ガードレールのデザインは地域によって異なっていたり、マンホールに書かれている数字から場所が判別できる場合もあるそうです。

加藤「何気なく道を歩いてたら、この辺りでは電柱とかに『中区』ってちっちゃく書いてあったり、『ここから東区なんだ』とかCBC近辺でもわかりますよね」

また、音声でも焼きいも販売車の声や選挙カーなどから、場所が特定されることがあります。
さらにタピオカドリンクなどのカップ、サングラスやカラコン、黒塗りの車に映り込んだ景色からもわかることがあるそうです。

最近はスマホカメラの解像度が高く、画像を拡大してもハッキリと見えてしまいます。
生活圏以外の旅行先などば特定されないと思っても、すぐに投稿すれば現在の居場所はわかってしまいます。

最後に北野はあらためて「写真をあげていいねが欲しかったら、(旅行が)終わってからにしましょうね」と呼びかけました。
(岡本)
 
北野誠のズバリ
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2024年12月19日13時13分~抜粋
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