北野誠のズバリ

大谷翔平選手の口座不正送金事件は今後どうなる?現役弁護士が解説

ドジャース大谷翔平選手の元通訳、水原一平容疑者が違法スポーツ賭博で借金を抱え、大谷選手の口座から少なくとも6億7千500万円あまりが送金されたとされる問題。

ESPNは日本時間の12日、水原容疑者が不正に送金したのは総額24億円以上であることが判明したと報じました。

また銀行の記録では、大谷選手の口座に登録されている電話番号とメールアドレスが、2021年後半に水原容疑者の管理するものに変更され、ブックメーカーで勝った金額は大谷選手の口座ではなく、水原容疑者の口座に入金されていたそうです。

CBCラジオで4月13日に放送された『北野誠のズバリサタデー』では、日刊スポーツの記事を元に、オリンピア法律事務所の原武之弁護士が解説しました。

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お金は返ってくるのか?

現時点では大谷選手は一連の事件には関与しておらず、水原容疑者が勝手に口座を利用していたとされています。
もし違法なスポーツ賭博に多少なりとも関わっていたとなると、野球界から追放されかねない事案でした。

しかし、原弁護士は事実がどうだったのかだけではなく、別のことも気になると語ります。

原「弁護士として気になるのは、いかにこれから回収するかなんですね。なくなったものは回収するしかないですが、水原さんからはたぶん取れないですよね。
じゃあ胴元のところにどれだけ行けるかですよね。

水原容疑者が大谷選手の口座から勝手に出してることを、胴元が仮にちょっとでも知ってたら、それは共犯じゃないかということが考えられますね」

捜査の手はどこに?

捜査の手は違法賭博を行っていたところにも及ぶと考えられますが、他にどこが調査されるのでしょうか?

原「胴元は隠している可能性が高いので、(捜査に)行くのはやっぱり銀行と会計事務所ですよね。
銀行は電話で大谷さんと確認したつもりが水原さんだったということで、確認不足があるんじゃないかという気がするんですよね。

パスワードとかIDとかの管理はあったかもしれないですけど、確認を電話でして何かをスルーしちゃったとすると、それは銀行の大きな過失なんじゃないかなと。

次に会計事務所も通訳さんがいなかったから任せっきりだったと。口座の中を見てないらしいんですね。

そうすると管理義務の問題があって、会計事務所は管理するためにいるのに、『見てなかったけど、それは通訳にだまされたんです』では済まないですね」

今後はどうなる?

銀行や会計事務所であれば確実に回収できるということで、現状はどう追及できるのか、チームを組んで検討しているのではないかと語る原弁護士。

そして、水原容疑者は今後どうなるのでしょうか?

原「賭博のことをいろいろ説明したり、人の関係とかを情報提供する司法取引をして減刑でしょうけど、(騙し取った金額が)大きすぎるので、そのまま出るというのは難しくて何年か(刑務所に)入るということになると思います」

まだまだこれから、いろいろな捜査が進みそうです。
(岡本)
 
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2024年04月13日10時51分~抜粋

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