北野誠のズバリ

吉村洋文大阪府知事の「万博出禁」発言が物議…問題点はどこに?

大阪維新の会代表を務める吉村洋文大阪府知事が、2025年に開催予定の大阪・関西万博を巡り、『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)のコメンテーター、玉川徹氏を万博の出入り禁止にすると発言。

『スポーツニッポン』の記事によりますと、吉村氏は1日、この発言について「公平な報道を求めた政治的主張だった」と強調し、「政治的発言は自由にさせてほしい」と語りました。

CBCラジオで4月6日に放送された『北野誠のズバリサタデー』では、パーソナリティの北野誠と加藤由香アナウンサー、角田龍平弁護士が、このニュースにコメントしました。

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出禁は冗談?

玉川氏は『モーニングショー』で、巨額の費用をかけて建設する木製のリングについて批判的な意見を展開していることから、出禁発言へとつながりました。

角田先生は氏知事の発言に対し「政治的発言だから免罪符になるわけではない」と語りました。

角田「メディアで維新を批判することに萎縮するような効果が出てくるかもしれないし、(日本維新の会代表である)馬場さんとか『これは大阪ジョークや』と言ってるんですけど、決して面白くないし」

実際に出禁にはできないから、冗談ということなのでしょうか。

角田「やっぱり為政者っていうのは、批判に対して真摯に向き合うといいますか。反論することはあっても良いと思うんですね。

『批判はこういう点で違う』とか、言論には言論で対抗したら良いと思うんですけど、出禁にするというのは違うと思うんですよね。批判する人は排斥するというのは」

問題発言が起きる場所

この出禁発言は、先月に大阪府茨木市で行われた維新タウンミーティングの中で出たものです。

北野「いわゆる維新の支持者が集まってるところやったんでしょう?」

角田「いつも政治家が問題発言をするっていうのは講演会だったり、目先のウケを狙って。何かおごりが見えますよね」

また、吉村氏は大阪府知事というだけではなく、2025年日本国際博覧会協会の副会長という立場でもあります。

北野「大阪府知事の立場でどうのこうのというよりも、万博の協会の副会長で出禁って言うてると思ったら、かなり問題な発言になってしまうと思うんですよね」

角田先生「批判とかされると、『主催するのは大阪じゃなくて』みたいな言い方をするじゃないですか。出禁とかする時はどんな立場で言うてんねやと思うし」

また、角田先生はこの出禁発言について、大阪のマスコミもあまり問題視していないことに疑問を呈しました。

予算が当初の倍近くに

そして、話は万博開催の方針にも及びました。

北野「万博とかオリンピックって最初から予算ありきでやるやんか。予算がだんだん膨らんだら、当然『そんなんおかしいんちゃうの?最初の見込み違いやったんちゃうの?』と。

でも、いくら何でも倍ぐらいになったら、誰が聞いたって税金を払ってる国民からしたらおかしない?って。やる意味あんのか?って誰もが普通に思うんよね。
吉村知事が『賛否両論ある中』っていうけど、賛ってそんなに多かったかなと」

角田「維新は何かあったら『民間やったらこんなこと通用しないですよ』っていうけど、まさしくいま万博で起こってることは通用しない」

開催まで1年近くとなり、大阪ではラッピングされた電車やチケット販売のポスターをよく見かけるようになりましたが、他の地域ではあまり盛り上がっていないように思われます。

北野は最後に「タウンミーティングやったら大丈夫やと思ってることもおかしいし、タウンミーティングでもこれは問題発言ちゃうかと思ったら、今はSNSであげる時代なので」と、苦言を呈しました。
(岡本)
 
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2024年04月06日09時06分~抜粋

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