北野誠のズバリ

北野誠・大川豊が語る立花孝志氏のネット利用センス

大川興業総裁 大川豊さんが12月31日放送のCBCラジオ『北野誠のズバリ 大みそかスペシャル』に出演。
パーソナリティの北野誠と2023年の10大ニュースを振り返る中で、NHK党のガーシー議員逮捕について言及しました。
ガーシー氏よりも党首の立花孝志氏の行動に注目して論じます。

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ネットで脅迫し、逮捕

昨年6月4日、警視庁はガーシーこと東谷義和前参議院議員を暴力行為等処罰法違反容疑などで逮捕しました。
東谷被告2022年2月から8月、動画投稿サイトYouTube上で、俳優の綾野剛さんなどの名誉を傷つけることをほのめかし、脅迫した疑いでの逮捕でした。

このガーシー氏を議員にしたのは、元NHK職員でNHK党初代党首となった立花孝志氏。


北野「立花さんってホンマに面白い目の付け方をするねんなと思いました」

立花氏は、2019年の参議院議員選挙に「NHKから国民を守る党」として出馬。2%以上の得票率で1議席を得て国政政党になり、自身が初代党首となりました。

2016年7月、立花氏が東京都知事選挙へ出馬した頃から注目し、演説の現場へ足を運んでいた大川さん。
千葉県の船橋市議会議員だった立花氏は東京都知事選挙に立候補。NHKの政見放送で「NHKをぶっ壊す」と発言してネットで注目を集めましたが、結果は落選。

大川「ちゃんと区議会とか県議会とかでも同志を集めつつ、活動を広げていったのが面白い展開だったなと、現場見てると思いました」

ガーシーの選挙ビラ

ガーシー氏の選挙活動中にもらったビラをスタジオに持参した大川さん。

大川「これ、前回選挙の時のガーシーのビラです。NHKの撃退シールっていうのを立花さんが配ってたんですが、それのガーシーバージョン」


大きさは、よくあるチラシサイズではなく名刺大。選挙管理委員会のシールが裏に貼られた公式のものだそうです。

ガーシー氏の顔に、「嘘の正義より真実の悪」のコピー。QRコードを読み取って、NHK党コールセンターにも繋がるようになっているんだとか。

大川「名刺サイズなんで持って帰りやすいし、NHKの撃退シールと同じようにドアの前に貼れるとか、そういうふうに考えて作られてるんですよ」

北野「ガーシーチャンネルもQRコードを読み取って飛べるようになってる。すごい考え方してますね。立花さんも」

新たな隙間産業

大川氏は立花氏についてこう評価します。

大川「選挙がビジネスになるっていうのを初めてみんなに公表したんじゃないですかね」

YouTuberやインフルエンサーを集めれば票に繋がる可能性がある、ということを実行して証明したのが立花氏です。

大川「ガーシーみたいな人を候補者にするなんて立憲民主党、ましてや自民党がやるとは思えない。そういうニッチな隙間産業なんですよ。そこに目を付けるのがすごいですよね」

目から鱗

立花氏はドバイ滞在中のガーシー氏に対し「日本に帰ってきて選挙活動をする必要はない」と言っていたそうです。

北野「立花さんは、政党助成金を貰ったら万々歳ですよ」

大川「そこまでもっていければいい。もしガーシー議員が辞めて逮捕されたら、次の人が繰り上がりなんですよね。選挙制度を知り尽くした上で、ビジネス的にうまく成立させたという感じですね」

北野は、NHK党のビジネスモデルは目から鱗だと驚いたそうです。

巧みなSNSの使い方

大川「立花さんは、妨害もありながらいろんなところで演説しているんです」

しかも妨害される模様まで公開しており、選挙でSNSを上手に使っているのがN党の特徴と言えそうです。

大川「NHK党はニュースになるためにわざと党名を変える。ネットでニュースになることを絶えずやってるんです」

「NHKから国民を守る党」で国政政党になった後、「NHKから自国民を守る党」に変え、略称を「自民党」で届けるも不受理。

その後も「NHK受信料を支払わない方法を考える党」「古い政党から国民を守る党」「嵐の党」「NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で」「NHK受信料を支払わない国民を守る党」「NHK党」「政治家女子48党」と名称を変え、現在の名前は「みんなでつくる党」。
ちなみに昨年、立花氏は党首職を解任されて除名となっています。


大川「AKB48みたいな名前にしてみたり、いま内紛が起きてるみたいですけど、それ自体もまた炎上商法で話題になっていくんです」

ヤジまで利用する

時にはホリエモンこと堀江貴文さんと対談。新しいビジネスモデルを追及するふたりにとっては動画の再生数も稼げ、投票率にも繋がるウィンウィンな関係です。

北野「立花さんも山本太郎さんもキャラバン活動を結構やってますよね」

ふたりに共通するのは、聴衆からヤジられたら、即座に答え返すことだそうです。普通の国会議員であれば「野次は止めてください」という対応が多いんだとか。

北野「立花さんはヤジ飛ばしたやつを追いかけてって動画に上げて晒しますからね。あれは思いつかなかったですね」

支持を得ているというイメージ

2019年、テレビ番組でNHKから国民を守る党を批判したタレントのマツコ・デラックスさんに抗議するためテレビ局に行き、そこで放送局とマツコさんを批判する動画配信を行いました。

大川「あれ、実はYouTubeの投票システムを使って(テレビ局に行って)るんですよ。で、行った方がいいってなったからガンって行った。有権者からすると『俺たちの声をちゃんと聞いた』みたいになるんですよ」

北野「N党はみんなの指示を得ているというイメージが付く。SNSの使い方を本当によく考えてるんだなと思いましたね」

政策の是非はさておきて、ネット上で話題を作る手法には関心する北野と大川さんでした。 
(尾関)

 
北野誠のズバリ
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2023年12月31日14時03分~抜粋

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