北野誠のズバリ

結婚後の名字変更、手続きを放っておくと大変なことになる?

結婚して多くの女性が姓を変える時、さまざまな手続きで手間がかかります。

最近では身分証明に使っているものでも旧姓と新しい姓の両方を表記させることができますが、旧姓が表示されるということは、昔ほど姓の変更手続きは必要がなくなったのでしょうか?

12月18日放送『北野誠のズバリ』の「ズバリマネー相談室」では、結婚した時の名義変更に関する疑問に対し、小宇佐・針田(こうさ・はりた)FP事務所のファイナンシャルプランナー、徳山誠也さんが回答しました。

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どこまで姓の変更手続きは必要?

今回、番組で紹介した質問は次のとおりです。

「足掛け2年の婚活を終え、来月入籍することになりました。そこで質問です。

結婚後は住民票や免許証、マイナンバーカードに旧姓併記を予定しています。
身分証に旧姓を併記していても銀行口座、クレジットカード、保険や賃貸契約の名義変更はしなければならないのでしょうか?
もし変更しなかった場合、デメリットはありますか?

また『結婚した後も旧姓の口座を残したほうがいい』という話を聞いたことがありますが、本当でしょうか?」(Aさん)

旧姓併記の身分証は便利

旧姓の併記については、住民票や免許証、パスポートなどの公的なものはほぼすべての分野で対応されているそうです。

ただ銀行口座やクレジットカード、保険など民間のものは、企業によってできる・できないの差があるそうです。

徳山さんによりますと、旧姓併記の一番のメリットは本人確認が必要な手続きがスムーズになること。

例えば旧姓のまま届いた荷物や郵便物の受け取りや、資格証や会員証の確認や変更手続き、携帯電話の名義変更や契約変更手続きがしやすいとのことです。

また、自分が勤めている会社で引き続き旧姓を使う場合、健康保険や厚生年金は戸籍名で管理されるため、変更手続きもしやすいとのことです。
 

口座はそのまま残しても良い?

では、結婚後に口座の名義変更などをしない場合、何かデメリットが生じるのでしょうか?

徳山さん「銀行口座は今までどおり自分で使う場合には問題がないんですけど、新しく契約して口座引き落としの設定をする場合は、契約者と口座名義人の名前が違ってくると受け入れてくれないので、明らかに不都合が起きますよね。

旧姓併記していると、それが認められる場合はあります。

そもそも(結婚して)住所変更をする可能性が高いので、住所変更の時にわざわざ旧姓のままにするかどうかというところもあります。
住所変更しなかったら新しい書類とか届かないので、不都合が出てきますよね」

ここで北野は「旧姓のまま貯めずに銀行口座を置いておくと、離婚した時に財産分与から除外しやすいのではないか」と提案。
しかし徳山さんは「実際には(過去の履歴からお金の動きが)追えるので、あまり関係ないかもしれないですね」と回答しました。

これから結婚する時に離婚の準備をするのも何なんですが、先のことは誰もわかりません。

結婚してからの共有財産ではないとハッキリできそうですが、姓を変えても口座をまとめなければ同じことですので、別で置いておいて良いかもしれません。
(岡本)

 
北野誠のズバリ
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2023年12月18日14時12分~抜粋

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