北野誠のズバリ

娘の病状を憂う父、まさかの行動「おい!墓地買ってきたぞ!」

10月25日放送の『北野誠のズバリ』(CBCラジオ)、この日のテーマ「俺の話を聞け!」には、父が超せっかちだったというリスナーAさんから投稿が寄せられました。

子どもの頃、大病を患って入院していたというAさん。医師からAさんの深刻な病状を聞いたAさんの父がとった、驚愕の行動とは?

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大人になるまで生きるのは難しい

「私の父はとてもせっかちな人です。7歳の時、私は大病を患い入院しました。両親はドクターから私の症状の説明を受けるため、診察室に呼ばれたそうです」(Aさん)

そこでお医者さんが発した言葉は、Aさんの両親にとって大変衝撃的なものでした。

「娘さんはおそらく、大人になるまで生きるのは難しいでしょうね」

これを聞いて、頭が真っ白になり、身体が固まってしまったというAさんのお母さん。
一方、ずっとブルブルと身体を震わせていたお父さんは、突然ガタっと席を立ち、そのまま外へ出て行ってしまったというのです。

夕方ひょこっと帰ってきた父

「先生としては今後の治療をどうするか相談するつもりだったようですが、母はオロオロするばかり。たまたま母の姉が駆けつけてくれて、2人で話を聞いたそうです」(Aさん)

先生は、Aさんの母たちに「Aさんの病気には対処療法しかない」ということと、そしてAさんの状態がかなり悪いため「おそらく回復は期待できない」ことを伝えました。

絶望的な状況ですが、最後に先生は「回復した人がいないわけではないので」とボソッと付け加えたそうです。

「先生との話し合いを終え、母は父を探したんですが、もういません。すると父は夕方ひょこっと家に帰ってきました」(Aさん)

ブルブルと震えて診察室を出て行ったままだったAさんの父は、一体どこに行っていたのでしょうか。

無事退院し今年還暦

「父は開口一番『おい!墓地買ってきたぞ!』」(Aさん)

この、あまりにせっかちすぎる行動に、「どういうことや…」「ウソでしょ…」と言葉を失う北野誠と松岡亜矢子。

「私の父は、人の話を最後まで聞かずに突っ走ってしまう、超せっかち人間でした。私は5年の入院生活を経て無事退院し、今年還暦。しっかり大人になり、ガンガン畑仕事に励んでます」(Aさん)

長い入院生活を克服して、還暦を迎えた今も元気に過ごしているというAさん。なんともうれしい報告です。

多額の寄付に家計をやりくり

「私が子どもの頃に聞いた母の口癖は『せっかちと結婚すると、ろくなことはない』」(Aさん)

思わずくすくす笑ってしまう北野と松岡。しかし、この話にはまだ続きがあったのです。

「墓地を買ったので我が家はそこのお寺の檀家となり、たまたまその時にお寺の改修工事があり、結構な金額を檀家として寄付しなければならなかったそうで、家計のやりくりが大変だったそうです。
母は言ってました。『なんでこんなことばっかり続くんだろう』」(Aさん)

そしてその十数年後、せっかちだったAさんの父は他界してしまいました。

自分が一番最初に入るとは

「まさか父も、娘のために買った墓地に自分が一番最初に入るとは思ってもみなかったと思います」(Aさん)

松岡「いや、でもそのお金を入院費とかに回せたよねーっていう」

北野「そうやで。こんなもんそっちより、生きるためにお金使ってくれよ。なんでいきなり墓地買うねんな」

松岡「もうテンパって、わけわかんなくなっちゃったんでしょうね」

せっかちすぎて、娘の大病から墓地を買うところにまで一気に発想を飛ばしてしまった父の話でした。
(minto)
 
北野誠のズバリ
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2023年10月25日14時27分~抜粋

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