北野誠のズバリ

有料会員サイトの退会手続きが複雑すぎる!アメリカで大問題

情報サイト『プレジデントオンライン』などの記事によれば、アメリカ連邦取引委員会が「手続きを意図的に複雑にすることで退会させないようにしている」として、有料会員制度のAmazonプライムをシアトル連邦裁判所に提訴しました。

Amazonプライムの入会手続きは1、2回程度のクリックで完了するのに、退会したい時は延々と引き留め工作のページが表示され、6回連続で正解しないとまた最初からやり直しさせるなど、退会の意思を妨げていると指摘しています。

日本版ではそこまで面倒な仕組みにはなっていないとのことですが、8月3日放送『北野誠のズバリ』では、有料サービスの退会に関する問題点について、パーソナリティの北野誠と山内彩加アナウンサーがトークを展開しました。

[この番組の画像一覧を見る]

迷宮のように複雑な退会手続き

北野はまず、提訴までに至った理由として、「何回も注意勧告を与えているのに、目に余る行為をしていたからではないか?」と推測しました。

ただ、日本のAmazonでも水などを注文した時に、最初から画面上で定期おトク便という定期配達サービスが選択されていて、通常便を選択し直さないと毎月配達されてしまうということになってしまいます。

また、プライムに加入していない人は加入を促す方のボタンが大きかったり、何気なく早く届く方を選択するとプライムに加入する形になるなど、表示内容をしっかり確認しないと知らぬ間に配送代が高くなってしまうことになってしまいます。
 

どうしても辞めさせたくない

一方、アメリカではAmazonプライムは世界最大のサブスクサービスであり、年間約3兆5千億円もの利益をもたらしているため、できる限り引き止めたいところでしょう。

以前は解約したい時は最低4ページを移動し、6回のクリック、15個のオプションの検討をしなければならず、さらに途中で誤った選択をした場合はふりだしへ戻るというしくみになっているため、「ラビリンス(迷宮)」と呼ばれていたそうです。

手続き完了までには何ページか経由しないといけないのですが、各ページには「特典を維持」「後で通知」「年払いへの変更」などのまぎらわしいボタンがあるそうです。

まぎらわしいデザイン

アメリカ連邦取引委員会では、「間違って理解してしまう言い回しや、ユーザーを誤解させるようなデザインで意図せず入会させる仕様になっている」と、結構厳しい指摘を行なっています。

また、スマホからの注文時、小さな画面を縦に2分割し、左側にプライム加入なし、右側にプライム加入特典を表示し選択させるのですが、2つの欄の下半分を覆い隠すようにして「無料の2日後配送をプライムで」のボタン付き画面を重ねていました。

そのため、プライムに加入するケースか、しないケースかを選択するためには、その画面をスクロールしなければ表示されず、本来押したいボタンの上に加入させたいボタンが重なっている極めてまぎらわしいデザインです。

また、他のサービスで電話で解約させるケースでも、北野は「何回もボタンを押させるとか、1分何円かかる上につながりにくいのは、解約しづらい」と抗議しました。

さらに北野は「Amazonの解約でこんなに複雑なのだから、エロサイトの解約はもっと複雑」と断言。
最後にあらためて「くれぐれも注意してください」と伝えました。
(岡本)
 
北野誠のズバリ
この記事をで聴く

2023年08月03日13時14分~抜粋

関連記事

あなたにオススメ

番組最新情報