『北野誠のズバリ』(CBCラジオ)、「山内彩加のあやカルチャー☆」のコーナーでは、山内彩加アナウンサーが毎週、興味のあることや気になることを報告しています。
2月16日の放送では、今年の本屋大賞にノミネートされている、小川哲さんの『君のクイズ』を取り上げました。
山内いわく、この本は「新ジャンル・新感覚エンターテインメントクイズ小説」。なんだかワクワクします。
読後、すべての物がクイズに見える?本屋大賞ノミネート!『君のクイズ』
「ママ、クリーニング小野寺よ」の謎
あらすじはこうです。
優勝すれば1千万円が手に入る生放送のクイズ番組『Q-1グランプリ』の決勝戦に進出した、主人公の三島君。三島君と対戦相手の本庄君との一騎打ちのシーンから物語はスタートします。
最後の問題がまだ一文字も読まれないうちに、本庄君が「ママ、クリーニング小野寺よ」と回答し、なぜかこれが正解。三島は何もしないまま敗北してしまいます。
「やらせじゃないか!」と激高する三島は、本庄君の本性を知るべく徹底的に調べることに。
調査を続けるうちに、「これはやらせじゃない。本庄君は本気でわかってたんだ…」ということが判明するという話です。
優勝すれば1千万円が手に入る生放送のクイズ番組『Q-1グランプリ』の決勝戦に進出した、主人公の三島君。三島君と対戦相手の本庄君との一騎打ちのシーンから物語はスタートします。
最後の問題がまだ一文字も読まれないうちに、本庄君が「ママ、クリーニング小野寺よ」と回答し、なぜかこれが正解。三島は何もしないまま敗北してしまいます。
「やらせじゃないか!」と激高する三島は、本庄君の本性を知るべく徹底的に調べることに。
調査を続けるうちに、「これはやらせじゃない。本庄君は本気でわかってたんだ…」ということが判明するという話です。
天才たちの頭の中
山内によると、この小説のすごいところは3つ。
まず1つ目は、「天才たちの頭の中を覗き込めるような演出がたくさんある」ということ。
天才は、やみくもに物事を覚えているわけではなく、あくまでもベースは日常生活のふとしたことや自分の経験。
「そうなんだ、へー」と、ふとした時に思ったことがクイズに出ているということも多くあるのです。
本の中には「正解のために答えるコツはあるけれど、今までの人生が詰まっているから、クイズはスポーツなんだ」と解説するシーンがあります。
山内「天才のことは私にはわからないけれども、普段の生活と合わせて覚えてるんだなっていう」
まず1つ目は、「天才たちの頭の中を覗き込めるような演出がたくさんある」ということ。
天才は、やみくもに物事を覚えているわけではなく、あくまでもベースは日常生活のふとしたことや自分の経験。
「そうなんだ、へー」と、ふとした時に思ったことがクイズに出ているということも多くあるのです。
本の中には「正解のために答えるコツはあるけれど、今までの人生が詰まっているから、クイズはスポーツなんだ」と解説するシーンがあります。
山内「天才のことは私にはわからないけれども、普段の生活と合わせて覚えてるんだなっていう」
日付からドラゴンズの試合を割り出す
この話で山内が思い出したのは、同期の榊󠄀原悠介アナウンサーのこと。榊原には「日付から過去のドラゴンズの試合を割り出せる」という特技があります。
榊原に話を聞いたときも、これと同じ答えが返ってきたというのです。
「あの時、僕がトイレで見たポスターの、ここって何の意味なんだろうって調べた日が、何日だって日記に書いたから」
山内「頭がいい人って、すべてつなげて覚えてるんだなっていうのがわかりました」
榊原に話を聞いたときも、これと同じ答えが返ってきたというのです。
「あの時、僕がトイレで見たポスターの、ここって何の意味なんだろうって調べた日が、何日だって日記に書いたから」
山内「頭がいい人って、すべてつなげて覚えてるんだなっていうのがわかりました」
アナウンサーの口元もヒント
この小説のすごいところ2つ目は、「クイズ番組の裏側がよくわかる」ということ。
例えば、問題を読むアナウンサーの口元もヒントになります。
人が日本語を発する時、口を閉じるのは「ま行」「ば行」「ぱ行」のみ。これを知っておくと、アナウンサーが口を閉じた瞬間にボタンを押すことができるというわけです。
「クイズで頂点を取っている人の裏技が、ゴロゴロ書いてあるんですよ。アナウンサーの口も大切なんだな」と思ったという山内。
例えば、問題を読むアナウンサーの口元もヒントになります。
人が日本語を発する時、口を閉じるのは「ま行」「ば行」「ぱ行」のみ。これを知っておくと、アナウンサーが口を閉じた瞬間にボタンを押すことができるというわけです。
「クイズで頂点を取っている人の裏技が、ゴロゴロ書いてあるんですよ。アナウンサーの口も大切なんだな」と思ったという山内。
本屋大賞を手にするのは?
3つ目は「ジャンルが全くわからない新感覚小説」ということ。
山内「SF的な進行もするし、ミステリーの要素もあるし、異世界ものも入ってくるし、業界暴露小説でもあるし」
この本を読んで、山内は「2023年、新しい風が吹いたな」と感じたといいます。
山内が最も興奮したポイントは、「優勝した本庄君がなぜ『ママ、クリーニング小野寺よ』と正解ができたのか、ということ。
山内の予想では、今年の本屋大賞はこの『君のクイズ』か、結城真一郎さんの『#真相をお話しします』。または、審査員が好きそうなのは呉勝浩さんの『爆弾』。
大賞は4月12日に発表されます。
「ノミネート10作品、おもしろいものばかりなのでぜひ読んでみてください!」と呼びかけた山内でした。
(minto)
山内「SF的な進行もするし、ミステリーの要素もあるし、異世界ものも入ってくるし、業界暴露小説でもあるし」
この本を読んで、山内は「2023年、新しい風が吹いたな」と感じたといいます。
山内が最も興奮したポイントは、「優勝した本庄君がなぜ『ママ、クリーニング小野寺よ』と正解ができたのか、ということ。
山内の予想では、今年の本屋大賞はこの『君のクイズ』か、結城真一郎さんの『#真相をお話しします』。または、審査員が好きそうなのは呉勝浩さんの『爆弾』。
大賞は4月12日に発表されます。
「ノミネート10作品、おもしろいものばかりなのでぜひ読んでみてください!」と呼びかけた山内でした。
(minto)
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