ここ数年、関西弁の「知らんけど」が「Z世代」と呼ばれる若者たちの間で頻繁に使われるようになりました。SNSだけではなく、友人との会話でも口癖のように使う人もでてきています。
9月29日放送の『北野誠のズバリ』(CBCラジオ)では、この「知らんけど」をテーマに北野誠と山内彩加アナウンサーが語り、リスナーからの反響のおたよりを紹介しました。
真の大阪人を見抜く魔法のフレーズ。「あれチャウチャウちゃう?」
「知らんけど」はネットスラング
本来、関西弁の「知らんけど」は、「知らない」という事実を伝えるというよりは、自らの発言に確証や責任を持てないことを言い添えるために使われます。
一方で、若者は「自分は適当なことを言っている」というニュアンスで使っていて、「エセ関西弁」を話している感覚はなく、「ネットスラング」を使っている感覚に近いようです。
この話題に、リスナーから反響のおたよりが寄せられました。
「『知らんけど』。24歳の息子のLINEの返事。何それ?と思ってましたけど、流行ってるんですね。生粋の名古屋人の息子、東京に就職したのに『なんで関西弁なんだろう』と思ってました」(Aさん)
一方で、若者は「自分は適当なことを言っている」というニュアンスで使っていて、「エセ関西弁」を話している感覚はなく、「ネットスラング」を使っている感覚に近いようです。
この話題に、リスナーから反響のおたよりが寄せられました。
「『知らんけど』。24歳の息子のLINEの返事。何それ?と思ってましたけど、流行ってるんですね。生粋の名古屋人の息子、東京に就職したのに『なんで関西弁なんだろう』と思ってました」(Aさん)
「しんど」は「疲れた」じゃない?
「『知らんけど』『しんど』とかは、21歳の娘からLINEにバンバン入ってきます。私は神戸出身だから、娘のエセ関西弁の使い方に、めちゃくちゃ違和感があります。『しんど』は、その使い方今日初めて知りましたが、たまに腹立ちますね」(Bさん)
「しんどw」は、「高校生最新トレンド2022年夏!渋谷トレンドリサーチ」の調査結果で1位になった、「おもしろすぎる」という意味。
また山内によると「マジあのアイドル超かわいい、しんどい」という使い方もあるといいます。
北野「やっぱり、縁側でおじいちゃんが「はぁ~しんど」っていうのが身に付いた人からしたら、『なんやねん!それ』っていうことですね」
山内「腹立つんですね(笑)」
「しんどw」は、「高校生最新トレンド2022年夏!渋谷トレンドリサーチ」の調査結果で1位になった、「おもしろすぎる」という意味。
また山内によると「マジあのアイドル超かわいい、しんどい」という使い方もあるといいます。
北野「やっぱり、縁側でおじいちゃんが「はぁ~しんど」っていうのが身に付いた人からしたら、『なんやねん!それ』っていうことですね」
山内「腹立つんですね(笑)」
「ちゃうねん」は「っていうか」
「大阪弁の中でも『ちゃうねん』は完全に接続詞、あるいは区切りやと思います。『違うじゃないですか』の意味ではなく、違わないのに『ちゃうねん』を頻繁に使ったりします」(Cさん)
「へー、そうなんだ!」と驚く山内に、「わりと使うなぁ」と納得の北野。
山内「接続詞として?」
北野「『だから』と同じくらいやな。『っていうか』やな。」
山内「それで『ちゃうねん』って言うんですか?」
北野「全然違ってないんやけどな。ほぼほぼ同意してんねんけど、『ちゃうねん』って」
山内「難しい(笑)。外国語みたい」
「へー、そうなんだ!」と驚く山内に、「わりと使うなぁ」と納得の北野。
山内「接続詞として?」
北野「『だから』と同じくらいやな。『っていうか』やな。」
山内「それで『ちゃうねん』って言うんですか?」
北野「全然違ってないんやけどな。ほぼほぼ同意してんねんけど、『ちゃうねん』って」
山内「難しい(笑)。外国語みたい」
「茶しばく」の亜流「牛しばく」
「関西本社のアパレルメーカーに就職して、衝撃を受けた大阪弁。『牛しばこうぜ!』。『吉野家で牛丼を食べよう』を『牛しばこうぜ』と言われた時は、一瞬固まりました。かなりビビった記憶があります」(Dさん)
北野「『茶しばく』、俺らが20代半ばくらいから。いつの間にか流行ったなー」
山内「怖い(笑)」
北野いわく、「牛しばく」は「茶しばく」の亜流なんだそう。
北野「あと、『やらしい話』。エロい話ではないものの、話し相手にお金がらみの質問をするときに、『ちょっと自分、やらしい話するけど、いくらもうてるのん?』って聞く。相手のこと、自分っていうな」
山内「ごちゃごちゃなんですよ、わからない、聞く側は」
北野「『茶しばく』、俺らが20代半ばくらいから。いつの間にか流行ったなー」
山内「怖い(笑)」
北野いわく、「牛しばく」は「茶しばく」の亜流なんだそう。
北野「あと、『やらしい話』。エロい話ではないものの、話し相手にお金がらみの質問をするときに、『ちょっと自分、やらしい話するけど、いくらもうてるのん?』って聞く。相手のこと、自分っていうな」
山内「ごちゃごちゃなんですよ、わからない、聞く側は」
「おい、あれチャウチャウちゃう?」
ここで北野がさらに難しい大阪弁として、桂文珍師匠の落語を例に挙げます。
向こうから犬のチャウチャウが歩いてきたときの、チャウチャウの活用です。
A:「おい、あれチャウチャウちゃう?」(おい、あれチャウチャウじゃない?)
B:「ちゃうちゃう、チャウチャウちゃうって」(違う違う、チャウチャウじゃないって)
A:「チャウチャウやって!」(チャウチャウでしょう!)
B:「ちゃうちゃう、チャウチャウやない!」(違う違う、チャウチャウじゃない!)
犬の種類と、大阪弁の「違う」を混ぜた遊び文です。
向こうから犬のチャウチャウが歩いてきたときの、チャウチャウの活用です。
A:「おい、あれチャウチャウちゃう?」(おい、あれチャウチャウじゃない?)
B:「ちゃうちゃう、チャウチャウちゃうって」(違う違う、チャウチャウじゃないって)
A:「チャウチャウやって!」(チャウチャウでしょう!)
B:「ちゃうちゃう、チャウチャウやない!」(違う違う、チャウチャウじゃない!)
犬の種類と、大阪弁の「違う」を混ぜた遊び文です。
チャウチャウだけで遊べる大阪人
山内「難しい!」
北野「アナウンス部で朗読で。チャウチャウちゃう?ちゃうちゃう、チャウチャウちゃう。チャウチャウちゃうんちゃう?って」
山内「むず!」
北野「チャウチャウちゃう?ちゃうちゃう!チャウチャウちゃうって!」
これが、ネイティブな大阪人かどうかがわかる「チャウチャウの活用」。ネイティブな大阪人同士は、この「チャウチャウ」だけで遊べるんだそう。
山内に一通りレクチャーした後で、「ま、ええねんけど。どっちゃでも。知らんけど」と、テーマ通りにまとめた北野でした。
(minto)
北野「アナウンス部で朗読で。チャウチャウちゃう?ちゃうちゃう、チャウチャウちゃう。チャウチャウちゃうんちゃう?って」
山内「むず!」
北野「チャウチャウちゃう?ちゃうちゃう!チャウチャウちゃうって!」
これが、ネイティブな大阪人かどうかがわかる「チャウチャウの活用」。ネイティブな大阪人同士は、この「チャウチャウ」だけで遊べるんだそう。
山内に一通りレクチャーした後で、「ま、ええねんけど。どっちゃでも。知らんけど」と、テーマ通りにまとめた北野でした。
(minto)
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