北野誠のズバリ

レディコミの女帝も騙された!「国際ロマンス詐欺」の巧妙な手口とは

『羅刹の家』などの作品で知られる“レディコミの女帝”井出智香恵さん(74)が、国際ロマンス詐欺の被害にあった実体験を24日発売の『週刊新潮』で語りました。

井出さんは2012年の映画『アベンジャーズ』でハルクを演じた人気ハリウッド俳優のマーク・ラファロをかたる詐欺師から、3年半で7500万円を騙し取られたとのことです。

8月27日放送の『北野誠のズバリサタデー』(CBCラジオ)ではこの事件を取り上げ、犯人の巧みなだましの手順に迫りました。

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偽ハルク「ハニー愛してるよ」

このニュースに、「オレオレ詐欺がなくならないのもそうですけど、国際ロマンス詐欺もなくならないんですね」と驚く北野誠。

「ハルクを演じたマーク・ラファロが『あなたのマンガを読んでます』と。読んでないと思うねん」と苦笑いです。

井出さんは、偽ハルクの「ハニー愛しているよ」などの甘い言葉を信用してしまったそうです。

「マーク・ラファロが『飛行機に乗り遅れて10万円いるんだ』とか。書いてると思います?アベンジャーズのハルクが」と嘆く北野。

大橋麻美子は、「毎日毎日『愛してる』とか、私のことを気にかけてくれている人っていうので、恋しちゃうんでしょうね。そこのあたりが判断力を…」と、井出さんの気持ちもわかるといいます。

「1回送ったらダメなんです」

北野は「お金を1回送った時点で、もう人間はダメなんですよね。1回送ったらダメなんです」と、人は最初の第一歩を踏み出した時点で詐欺にはまってしまうと断言。

大橋「1回出しちゃったら、気持ちもそっちに。プライドもあるでしょうからね」

北野「それもあるし。『騙されてるわけがない』と思いたいし。『ありがとう、君のおかげで今月助かったよ!』ってハルクが言うてるわけやし」

「いまは離婚調停中で、離婚が成立したら結婚できる」とニセモノが演じるAI動画に、井出さんはすっかり騙されてしまったのです。

娘から「目を覚ませ!」

北野「思わんでしょ!」

大橋「冷静だったら思わないけど、恋しちゃうと思っちゃうんでしょうね」

自腹や借金を含め、3年間で総額7500万円をつぎ込んだ井出さん。娘さんから「目を覚ませ!」と言われてようやく気付いたといいます。

「レディースコミックの大家でもこんな手口でも騙されるっていうのは。はっきりいうと洗脳ですよ」と、きっぱり語る北野。

北野「余計なことを考えさせないくらい、毎日バンバンバンバン送ってきて。そんなマーク・ラファロ、ハルクは暇か!?っちゅう話やろ」

大橋「『撮影の合間かな?』とか思っちゃうんですよ。愛する気持ちを使うって本当に許せないですよね」

振り込んだ瞬間に人生が変わる

「詐欺で大事なことは、1回送金したら絶対にやめられなくなりますからね」と語る北野に、「それは初めて知りましたね…」と大川豊総裁。

北野「これは統一教会の洗脳と同じですよ。余計なことを考えさせないくらい、ずっと教義を教えるでしょ。周りのやつが何か言うのは、“悪魔の教義や”ってなるでしょ。それと同じやり方ですよ」

大川「自分が信じた!っていう証拠になっちゃうみたいな感じですね」

北野「最初に寄付してしまったら、それに身を捧げたっていうこと。振り込んだ瞬間が、その人の人生がガタッと変わる瞬間です」

振込詐欺も1回引っかかってしまうと、ほかの詐欺から連絡が入るようになるといいます。
詐欺に引っかかってしまうかどうかは、最初の1回目が肝心だということです。

「皆さん。まだありますから気を付けてください」と注意を促した北野でした。
(minto)
 
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2022年08月27日09時12分~抜粋

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