「ゴミ屋敷」と聞くと、家の中はもちろん外まで不要物であふれかえっている様子を想像します。そして、この世には「ごみ屋敷マンション」なるものも存在しているようです。
7月16日放送の『北野誠のズバリサタデー』、東海地方を中心に活動するお笑い芸人・太廊が気になる場所や人をレポートする「工作員潜入レポート」では、太廊がたまたま見つけた、1棟まるごとゴミだらけの「ゴミ屋敷マンション」について報告しました。
1棟丸ごとゴミだらけの「ゴミ屋敷マンション」に潜入!
平成28年の振込用紙
愛知県某所の住宅街を運転していた時に、スピーカーや家電が山積みになった場所を見つけた太廊。「粗大ゴミ置き場かな」と思ったそこは、なんとマンションでした。
4階建てのL字型の棟で、約20世帯が住める一般的なマンション。しかし1階の駐車場スペースには、家具や家電が人間の背丈を超えて山のように積まれていました。
ゴミは4階までの各階の通路中に散らばっていました。つまりマンション丸ごと1棟が「ゴミ屋敷化」していたのです。
気になった太廊は、車を停めて周囲を散策することに。
マンションの裏側も同じ状況。郵便ポストからも郵便物があふれていて、下に落ちていた電気料金の振込用紙はなんと平成28年のものでした。
4階建てのL字型の棟で、約20世帯が住める一般的なマンション。しかし1階の駐車場スペースには、家具や家電が人間の背丈を超えて山のように積まれていました。
ゴミは4階までの各階の通路中に散らばっていました。つまりマンション丸ごと1棟が「ゴミ屋敷化」していたのです。
気になった太廊は、車を停めて周囲を散策することに。
マンションの裏側も同じ状況。郵便ポストからも郵便物があふれていて、下に落ちていた電気料金の振込用紙はなんと平成28年のものでした。
後ろから足音が…
電気メーターをチェックすると、なんと「回ってたんですよ!」。太廊は、このゴミ屋敷マンションに人が住んでることを突き止めたのです。
1戸だけ電気が付いている部屋を見つけた太廊は、「大家さんかな?なぜこんな状況になってるのか聞いてみよう」と恐る恐る階段を上りました。
昔懐かしのCDラジカセやミニコンポが野ざらしになっているボロボロの階段を上って、電気が付いている部屋がある階に到着。通路の幅は30cmもないくらいにゴミでふさがれています。
部屋を訪ねる前に、逃げ道を考えていた太廊。突然誰かが出てきた時、その誰かが武器を持っていた時、などシミュレーションをしていた太廊の後ろから、サッサッと足音が聞こえてきました。
1戸だけ電気が付いている部屋を見つけた太廊は、「大家さんかな?なぜこんな状況になってるのか聞いてみよう」と恐る恐る階段を上りました。
昔懐かしのCDラジカセやミニコンポが野ざらしになっているボロボロの階段を上って、電気が付いている部屋がある階に到着。通路の幅は30cmもないくらいにゴミでふさがれています。
部屋を訪ねる前に、逃げ道を考えていた太廊。突然誰かが出てきた時、その誰かが武器を持っていた時、などシミュレーションをしていた太廊の後ろから、サッサッと足音が聞こえてきました。
力のない目で「こんにちは~」
そこにいたのは、60~70代くらいの白髪の老婆。
「こんにちは!」と元気に挨拶する太廊に、老婆はぼんやりとした力のない目で「こんにちは~」と返してくれました。
挙動不審な太廊に何の興味も示さず通り過ぎようとする老婆に、太廊は「決して怪しいものではなくて、東海地方の変わった場所をラジオでレポートしている」と説明し、インタビューを試みます。
話を聞くと、ここは老婆のご主人のマンション。しかしご主人は毎日部屋を変えて暮らしているため、今はどこに住んでいるかはわからないというのです。
「こんにちは!」と元気に挨拶する太廊に、老婆はぼんやりとした力のない目で「こんにちは~」と返してくれました。
挙動不審な太廊に何の興味も示さず通り過ぎようとする老婆に、太廊は「決して怪しいものではなくて、東海地方の変わった場所をラジオでレポートしている」と説明し、インタビューを試みます。
話を聞くと、ここは老婆のご主人のマンション。しかしご主人は毎日部屋を変えて暮らしているため、今はどこに住んでいるかはわからないというのです。
「おかしな住人」が登場
なんとこのゴミ屋敷マンション、半分にあたる10世帯は人が住んでいるとのこと。
「年金受給者やお金のない人が多い」と教えてくれた老婆は、「いい人が多いんだけど。ここだけの話、この階の住人はおかしな人で。家賃も払ってくれないし、怒鳴るし」と太廊に愚痴り始めます。
さらに話を聞くと、ご主人が持っている3棟のマンションはすべてゴミ屋敷マンションになっているというのです。理由について「掃除できないの。片づけようとしたら、お父さんが怒るから」と老婆。
その昔、1階で電気屋さんを営んでいた老婆のご主人は、お店を畳んで何十年も経つ今でも、いろいろな物を集めてきてしまうんだそう。
そんな話をしていた時、すぐ隣のドアが開きました。出てきたのは60代くらいの白髪の男性です。
老婆は眉間にしわを寄せながら、「さっき言ってたおかしな住人よ」と嫌そうに教えてくれました。
「年金受給者やお金のない人が多い」と教えてくれた老婆は、「いい人が多いんだけど。ここだけの話、この階の住人はおかしな人で。家賃も払ってくれないし、怒鳴るし」と太廊に愚痴り始めます。
さらに話を聞くと、ご主人が持っている3棟のマンションはすべてゴミ屋敷マンションになっているというのです。理由について「掃除できないの。片づけようとしたら、お父さんが怒るから」と老婆。
その昔、1階で電気屋さんを営んでいた老婆のご主人は、お店を畳んで何十年も経つ今でも、いろいろな物を集めてきてしまうんだそう。
そんな話をしていた時、すぐ隣のドアが開きました。出てきたのは60代くらいの白髪の男性です。
老婆は眉間にしわを寄せながら、「さっき言ってたおかしな住人よ」と嫌そうに教えてくれました。
「刺されるかもしれんぞ!」
男性は「おいババア!いつになったら片づけるんだ!」と老婆にすごみます。「もうすぐって言ってるがね」と返す老婆と、名古屋弁の喧嘩が始まりました。
「あんたそれ、ずっと言っとるだろう!この前も6月になったら片づけるって!」と怒鳴り続ける男性をよそに、「今から夜ごはん作るで、忙しい」と、老婆は30cmの隙間をカニ歩きして帰っていったのです。
「あんたババアの知り合い?」と尋ねる男性に、「偶然通りかかって気になって。奥さんに話を聞いていた」と説明する太廊。
「たわけだな、あんた!こんなわからんマンションに来て、危ない住人でも出てきたらどうする?刺されるかもしれんぞ!」と笑いながら、男性は太廊のお腹を傘で突っつきます。
太廊は「お前みたいなやつにな…」と心でつぶやきました。
「あんたそれ、ずっと言っとるだろう!この前も6月になったら片づけるって!」と怒鳴り続ける男性をよそに、「今から夜ごはん作るで、忙しい」と、老婆は30cmの隙間をカニ歩きして帰っていったのです。
「あんたババアの知り合い?」と尋ねる男性に、「偶然通りかかって気になって。奥さんに話を聞いていた」と説明する太廊。
「たわけだな、あんた!こんなわからんマンションに来て、危ない住人でも出てきたらどうする?刺されるかもしれんぞ!」と笑いながら、男性は太廊のお腹を傘で突っつきます。
太廊は「お前みたいなやつにな…」と心でつぶやきました。
メディアの人に伝えて
話によると、この男性は老婆のご主人の高校時代の同級生。20年前からこのマンションに住んでいるんだそう。「昔は今よりもマシだったけれど、徐々に物が増えて今はこの状態」と太廊に教えてくれました。
男性は最後に「あんたラジオとか言っとったな。メディアの人になんとか伝えてもらいたい」と太廊に懇願しました。
「警察とか行政にはちょこちょこ指導されてるらしいけど、あいつ(大家の男性)は全然言うことを聞かん。同級生のよしみで一緒に住んでるけど…今はいろいろと抱えながら暮らしてる」と苦しい心情を吐露したのです。
「ただ、奥さんの話だとこの人は家賃を払ってない。どちらにも言い分はあるんだけど、どちらもおかしい状態」と太廊。
大家さんのこどもたちは、親と縁を切って遠くで暮らしているんだとか…ゴミだけでなく、いろいろと難しい問題も山積みのようです。
以上、1棟が丸ごとゴミ屋敷になってしまった「ゴミ屋敷マンション」レポートでした。
(minto)
男性は最後に「あんたラジオとか言っとったな。メディアの人になんとか伝えてもらいたい」と太廊に懇願しました。
「警察とか行政にはちょこちょこ指導されてるらしいけど、あいつ(大家の男性)は全然言うことを聞かん。同級生のよしみで一緒に住んでるけど…今はいろいろと抱えながら暮らしてる」と苦しい心情を吐露したのです。
「ただ、奥さんの話だとこの人は家賃を払ってない。どちらにも言い分はあるんだけど、どちらもおかしい状態」と太廊。
大家さんのこどもたちは、親と縁を切って遠くで暮らしているんだとか…ゴミだけでなく、いろいろと難しい問題も山積みのようです。
以上、1棟が丸ごとゴミ屋敷になってしまった「ゴミ屋敷マンション」レポートでした。
(minto)
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