北野誠のズバリ

松原タニシの事故物件レポート。遺品整理で知った生き別れの父の哀しき最期

5月10日放送の『北野誠のズバリ』では、事故物件住みます芸人の松原タニシがある男性の哀しき最期について語りました。

名古屋在住のSさんから「名古屋で事故物件を紹介できそうです」とSNSで連絡をもらった松原。実はその事故物件とは、Sさんの父親が孤独死した部屋でした。

Sさんとともに遺品整理をしているうちに、松原はSさんの父親の半生と哀しき最期を知ることになります。

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「なかなかすごかった」部屋

Sさんが小学生の頃に両親が離婚し、Sさんは母親の元へ。離婚後、父の住む家はゴミ屋敷化。仕事もせず、ぐうたらな生活をしていた父とは、何十年も音信不通だったといいます。

そんな父親が今年の3月末、遺体となって発見されたのです。66歳でした。

「もしよかったら、この後タニシさん住めるかもしれませんよ」

Sさんのこの言葉に誘われ、松原はSさんの父親の遺品整理に同行することになりました。

百戦錬磨の松原に「今回はなかなかすごかったですよ」と言わしめたその部屋は、一体どんな状況だったのでしょうか。

50万円の督促状

「まあゴミ屋敷でしたね」と振り返る松原。「ネズミの糞とかね、衣類もぐちゃぐちゃ。臭いもなかなかすごかった」そうです。

身内が亡くなった時、発生するのは遺産相続の問題。相続した場合、葬式代や現場回復作業代などでかなりのお金がかかります。

これらにかかる金額よりも遺産の方が多い場合はプラスになりますが、怖いのは借金の可能性です。

まずは通帳を調べてSさんの父の財産を探ることに。そして松原は、散らかり放題の部屋の中から50万円の督促状を発見したのです。

フィリピン人女性と再婚していた

元々は、Sさんの父親が2000年代に消費者金融で借りた10万円。これが20年の時を経て50万円にまでふくれあがっていました。まさに負の遺産です。

あちこちから通帳を探して見てみると、Sさんの父親の全財産は40万円。マイナス10万円です。

「これは遺産相続を放棄した方がいいのでは」と思っていた矢先、さらに恐ろしい事実が発覚しました。

なんとSさんの父親は、20年ほど前にフィリピン人女性と再婚していたのです。しかもこの奥さんが今どこにいるのかはわかりません。

死の直前までTwitterを更新

ここでさらに思いがけない展開が待ち受けていました。
なんと、Sさんの父親のTwitterアカウントが発見されたのです。

部屋に散らばるパスワードが書かれた紙を見て「Twitterにログインするためのパスワードでは?」と気づいた松原。早速Sさんの父親の本名で検索すると、アカウントが出てきました。

警察によると死亡推定日は2月末。Twitterを見ると、2月初旬まで更新されていました。

「俺は外国に行って、フィリピン人の◯◯と出会って恋に落ち…」
「俺は多くの金をつぎ込んだ。でもあいつはどこかへ行っちまった」
「俺はだまされたんじゃないか」

このように自身の半生を振り返る内容で、今年に入ってからかなり頻繁に投稿していたようです。

クソリプおじさんとして死んだ父

しかし、まだ終わりではありません。さらに“ヤバい”事実が発覚したのです。

Twitterの投稿をさかのぼって見てみたところ、Sさんの父親は地下アイドル、撮影モデル、シンガーソングライターの卵の女の子たちに、いいねとリツイートだけでなく罵倒などの「クソリプ」も繰り返していました。

関係ない画像を貼り付けて「ガンバレ!」と応援したかと思えば、「俺のムスコが君に会いたがってるよ」などのシモネタも。

Sさんの父親のこの行動に、「こういうクソリプおじさんって、こんな感じで人知れず死んでる可能性あるよな」と思ったという松原。

「めちゃくちゃ切なくなった…。本当にやりきれない気持ちになりましたね」と、世のクソリプおじさんたちの悲哀を感じ、思うところがあったようです。

「もっとリアルな友達がいてたらね。それでも亡くなってたかもしれないけど、最期がクソリプで終わらなかったんちゃうかなと」と複雑な気持ちを語った松原でした。
(minto)
 
北野誠のズバリ
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2022年05月10日15時22分~抜粋

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