北野誠のズバリ

松竹芸人・華井二等兵が語る、あなたの知らない「その他のお笑いグランプリ」

M-1、R-1、キングオブコント、THE Wなど、お笑い芸人がおもしろさを競う大会はたくさんあります。一方で、コンビ結成からの年数制限などがあり、ベテラン芸人は出られない大会が多いのも事実です。

5月9日放送の『北野誠のズバリ』では、松竹芸能のお笑い芸人・華井二等兵が、注目を集めるメジャーな大会とは異なる「その他のお笑いグランプリ」について語りました。

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ダウンタウンと華井二等兵の共通点

最近登場したのは「G-1(ジカタNo.1)」グランプリ。
参加条件は芸歴15年以上のベテランであることで、優勝賞金は100万円。
今年の大会では、芸歴23年目の「磁石」が優勝しました。

「Be-1グランプリ」は、芸歴11年目以上のピン芸人たちの大会。
2021年の大会では芸歴22年目の「野田ちゃん」が優勝しています。

大阪では古くから「ABCお笑いグランプリ」「今宮こどもえびす新人漫才コンクール」があります。

「今宮こどもえびす新人漫才コンクール」は、かつてダウンタウンも獲った大会。
実は今から17年前に行われた第26回大会の優勝者が、この華井二等兵です。

「ダウンタウンと華井二等兵が獲ってると、みなさん思っておいてください」とアピールする華井。

東海地方にゆかりがある芸人限定

華井が今回紹介するのはこれらのどの大会でもなく、もっとニッチな大会です。

まずは、この5月4日に開催された「浜松漫才グランプリ」。
出場条件は「静岡・愛知・三重の3県にゆかりのある人間」という、非常にふわっとしたものでした。

大阪生まれ・大阪育ちの華井はエントリーをあきらめていましたが、「セシル一門」というユニットを結成している、にしね・ザ・タイガーが三重県出身だったため、出場できることに。

「1年ほどその界隈に住んでいたぐらいの人でもOK。エントリーしてみれば以外といけたのかも」と、華井はその出場条件の緩さを語ります。

「セシル一門」は実質2位?

全国から約50組が出場し、決勝進出は16組。「セシル一門」は決勝に残ったものの、残念ながら優勝は逃してしまいました。

「イケると思ったんですよ。実質の2位ということに僕はしてる」と悔しがる華井。

優勝したのは浅井企画のお笑いコンビ「ビレッジ」。優勝賞金は10万円です。

小さなライブハウスの中にお客さんがパンパンに入り、ボコンボコンにウケる心地の良い大会。惜しくも敗北した華井に、審査員から「ネタの時間が4分制限の中、君ら5分半やってた」とひとこと。

セシル一門、そもそも規定違反だったようです。

歯にまつわる新ネタを披露する大会

その少し前の4月17日には、歯科業界初のお笑いコンテスト「歯-1(はーわん)グランプリ」が開催され、華井はこちらの大会でも決勝に進出していました。

これは歯医者さんが治療に使う道具を作っている株式会社ジーシーが、自らの展示会の傍らで開催したお笑い大会で、優勝賞金は何と100万円!

会場は東京国際フォーラム、総合司会はダチョウ倶楽部となんとも豪華です。

華井は竹下ポップとのユニット「W刑事」で出場しましたが、この大会の難しいところは「歯にまつわる新ネタ披露」という縛りがあったことでした。

決勝進出は25組。東京の芸人が多く集まった中、大阪から2人で乗り込んだ華井でしたが、残念ながらトップバッターに選ばれてしまいあえなく終了。

華井は前回この番組に登場してからこの日までの約1か月の間に、2つの賞レースに出場
、交通費5万円を使ったものの、獲得賞金はゼロという悲しい結果です。

17年間負け続けている男

昨年、大府市制50周年plus1記念事業として開催されたお笑いコンテスト「OBU-1グランプリ」にも参加していた華井。こちらは惜しくも3位でした。

「今宮えびす以来、17年間ずっと負け続けている」と華井。

福井県にも「お笑いつるつるイッパイ!!」という賞金20万円の大会があります。

「つるつる」とは、方言で「あふれるほど」という意味。あふれるほど福井越前を盛り上げようという大会ですが、ここ2年は開催されていません。

この大会での華井の成績は、2年連続4位。とにかくどの大会でも“あと一歩”の結果を残している華井です。

「優勝するより難しいです。2年連続すべってたら4位になれない。ウケすぎると1位になっちゃう」と華井は自虐的に語ります。

「いろいろなお笑いショーレースが皆さまの近くにもあると思うんですけど。すぐ行きますんで!」と意欲十分の華井でした。
(minto)
北野誠のズバリ
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2022年05月09日15時22分~抜粋

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