北野誠のズバリ

売春地区で働くコンパニオン。「ピンク」と「ホワイト」ってどう違うの?

『北野誠のズバリサタデー』、お笑い芸人の工作太朗が気になる場所や人に取材を行う「工作員潜入レポート」のコーナー。

7月10日の放送で取り上げたのは、「とある売春地区でコンパニオンをしていた女性」。
現在は愛知県某所でキャバクラ嬢をしているその女性に、工作が直接話を聞いてきました。

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売春産業で潤っていた場所

彼女に会うため、キャバクラを訪れた工作の前に現れたのは、スラリと背の高いギャル風の女性Kさん(29歳)。

Kさんは地区全体が売春産業で潤っていたとある場所で、数年前まで7年間働いていたそうです。

「その地区は売春が盛んと聞いているんですが、もしかしてKさんもですか?」と尋ねる工作に、「コンパニオンにはホワイトとピンクがいるんです」と教えてくれたKさん。

Kさんは「ホワイトコンパニオン」で、性的サービスは一切なし。
一方「ピンクコンパニオン」は、「かなりいろいろなことをやっていた」そうです。
 

お酒で感覚を麻痺させる

その地域では、旅館・ホテル・スナックの2階にある「置屋」と呼ばれている場所に女性たちが住み込んでいます。

ここでの売春行為は、バブル期をピークに栄えていました。

Kさんたちホワイトコンパニオンは、「ピンクコンパニオンが上手くいくように、前座として、お客さんをいかに楽しませるか」というのがポイント。

ピンクコンパニオンの中には「えっ? その見た目で?」という人もいるため、「そういう場合、私たち、特にお酒を飲ませます。感覚を麻痺させるんです」とKさん。

「ピンクのビジュアルをカバーするため、ホワイトが酔わせる」という仕組みに、「すごい特殊部隊みたいやな」と感心する北野誠。
 

「楽な仕事だな、ちょろいな」

近隣に住んでいたものの、その地区のことは全く知らなかったというKさん。

高校を卒業して飲食店で働いていた時に、ギャルの先輩から「Kちゃん、バイトしない?」と1本の電話がかかってきました。

当時時給900円で働いていたKさん「ちょっとがんばれば、時給4,000円もらえるよ!」という先輩の甘い言葉に誘われ、「これはやるしかない!」と即決。

コンパニオンは、チャイナ服、ナース服、制服などのコスプレをして派遣先の宴会場に向かっていくため、その光景はさながら「ハロウィンの行列」のようだったといいます。

面接もなく、仕事を仕切っている担当の人から電話で「お酒をついで楽しくしゃべるだけでいいよー」と言われただけ。初出勤の時は、他のコンパニオンの真似をしたというKさん。

初日に担当したのは、5名の宴会1件のみ。

18時~20時の2時間ワンセットで8,000円をゲットし、「あ、こんなにもらえるんだ! 楽な仕事だな、ちょろいな」と感じたKさんは、本格的にコンパニオンを始めることになったのです。
 

女将の船盛攻撃

「一緒に働く人たちがおもしろかったので、すごく楽しかった」と当時を振り返るKさん。

そんな中でも大変なことは「接客のマナーを、派遣先の旅館の女将さんから怒られること」だったといいます。

ビール瓶を畳の上に置いてしまった時には、なんと女将さんから船盛の先端で頭をゴーン!と叩かれてたそうです。

「船盛の先端、そんなことに使うんや!」と驚く北野に、「そうなんです、タイタニックの部分です」と工作。

一番大変だったのは、「ピンクコンパニオンと一緒になる現場」。

ピンクが酒池肉林のパーティーを繰り広げる中、ホワイトはお酌をして話すだけ。そうするとやはり「君もああいうことしていいの?」と聞かれてしまうんだそう。

ホワイトがいい聞かされていたのは「お客様に手を出すのは絶対NG」ということ。

「それはピンクや置屋の人の生業だから、そこはちゃんと守っていこうね」というルールがあったといいます。
 

「私のギターでも弾いてみな」

しつこいお客さんから守ってくれたのは、スポーツ刈りのボーイッシュな、コンパニオンの中で「アネゴ」的存在の人。

アネゴはお客さんをKさんから振りほどき、スカートをはいている自分の股を客に向かって広げ、「私のギターでも弾いてみな」と守ってくれたそうです。

まさに「スケバン刑事系コンパニオン」と工作。

その地区の個人的印象はどうですか?」と工作が質問すると、「ダークな印象を持たれがちだけど、お客さんも地元住民も優しかったし、女の子たちもすごくイキイキしてた」とKさん。

ダークなイメージと、リアルは違っていたといいます。

現在、その地区には国の指導が入り、「健全な観光産業を盛り上げよう」という旅館経営者の活動もあり、そういった産業はほぼゼロになったそうです。
 

「目を覚ませ!」

その後、工作にLINEで自撮り写真を送ってきたKさん。

「今晩のおかずにして」というKさんの言葉に、「この子はいい!」とイチコロの工作。

「ウィットに飛んだことも言えるし、ドキっとさせてくれるし」と、すっかりKさんにメロメロの工作に、「こいつ、キャバクラに通うな!手練手管というやつですね」と北野。

「お前、いま俺に船盛で殴られた方がええと思うよ。ガンとやってやるから目を覚ませ!」と北野から強烈なツッコミを受けた工作でした。
(minto)
 
北野誠のズバリ
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2021年07月10日11時08分~抜粋

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