日本の暮らしに深く根付いている「竹」。
日本で育っている竹は主に3種類あり、ほとんどは「真竹」で、その他にはたけのこがおいしい「孟宗竹」に、細い竹の「淡竹(ハチク)」があります。
そのハチクの花が咲いていると今、全国各地で話題になっています。
6月21日放送『北野誠のズバリ』では、珍しいと話題の竹の花について、アシスタントの松岡亜矢子が調査、報告しました。
竹の花が咲くと不幸が!?
なぜ竹の花が咲くだけで話題になるのかというと、実はハチクの花、120年に1度しか咲かず、一生に1度見られるかどうかという貴重なものなのです。
一方で「竹の花が咲くと不吉なことが起きる」という言い伝えがあるそうで、北野も「(特撮番組の)『ウルトラQ』で観たことがあるような…」と語り、実際にこの言い伝えを元にしたストーリーがありました。
(第18話「虹の卵」/脚本:山田正弘)
めったにないものを見られたらラッキーなように感じますが、実は竹の花が咲くと、その竹自体が枯れてしまうという原因不明な現象が発生するため、不吉なイメージに結びついてしまったようです。
120年に1度のタイミングにも関わらず、最近集中して目撃されているのですが、この現象は東海地方でも発生。
愛知県東浦町にある「東浦自然環境学習の森」の駐車場でも、竹の花が並んでいるそうです。
そこで、東浦町役場環境課の方に案内していただき、松岡が現地で竹の花を見てきました。
愛知県でも発見!
もともと人目につきにくい場所にある上に、この日は雨だったため、人気は全くない状態。
残念ながら、すでに花は咲き終わった状態のものが多かったのですが、「花が咲くと枯れる」という話の通り、松岡が見た時の第一声は「こんな見事に枯れるもんなんですか?」。
ただ、近くにある孟宗竹は青々と立っているので、花が咲いたのと咲かないのとでは大違い。
写真を撮ると、青いエリアと茶色いエリアにくっきり分かれている状態です。
松岡は枯れているハチクの中を進んでいきましたが、その中に少しだけ花が咲いている場所があり、写真におさめました。
実物を見る前は、ツツジのようなピンク色の花を想像していた松岡ですが、実際に見た竹の花は、稲穂のような感じ。
よく見ると、稲穂のようなものの先に2本おしべが出ているのですが、職員さんも松岡も竹の花を見たことがないので、どのように受粉されるのかはわからない状態です。
いつ頃咲いたのかは不明なのですが、東浦町に報告が届いたのが今年の4月だそうで、2か月以上は咲いていたことになります。
では、なぜ竹の花が咲いているのかがわかったかというと、東浦町には自然観察会というものがあり、講師の先生と一緒に里山に行って勉強会を開いています。
そこで、講師の方が「この竹はいつもと様子が違う。茶色っぽくなっている」と思い、調べたところ、花が咲いていることがわかったそうです。
前回、全国的にハチクの花が咲いたのが1908年(明治41年)だそうですが、次に全国的に咲きそうなのは2028年(令和10年)だそう。
特に花が咲く前の予兆もなかったそうですので、次に別の竹でいつ咲くのかは予測できないようです。
(岡本)
北野誠のズバリ
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2021年06月21日14時44分~抜粋