有名な名古屋めしの1つと言えば「味噌煮込みうどん」ですが、この味噌を使ったスイーツが登場し話題となっています。
『北野誠のズバリ』の1コーナー、「松岡亜矢子の地元に聞いちゃうぞ」では、東海地方ならではのネタをパーソナリティーの松岡が紹介していますが、7月20日の放送では、「ヤマペチーノ」なる新しいフローズンドリンクを取りあげました。
味噌とチョコが絶妙に合う!
そのドリンクを開発したお店とはズバリ、名古屋市千種区にお店を構える「山本屋大久手店」さん。
専務取締役の青木裕典さんに松岡が尋ねたところ、チョコレートと、味噌煮込みうどんに使うお味噌をブレンドしたソースに、バニラアイスを攪拌して、ストローで飲むというタイプのもの。
また、「ヤマペチーノ」の名前の由来は、お店の名前「山本屋」にフラッペをもじったものです。
本当に味噌テイストとなっているのか、北野が「そこに味噌はあるんか?」と松岡に確認したところ、愛があるわけではありませんが、やはり味噌を感じることはできるそうです。
なお、本物はシェイクというよりは、パフェに近いそうで、上に乗っているのはウェハースではなく味噌せんべいとあんこ、ひと口大のわらびもちに味噌チョコソースが乗っている状態とのこと。
味自体は塩キャラメルのように、甘さとしょっぱさが同居したような感覚で、松岡もおいしいと太鼓判を押しました。
開発したのはこども!
この一風変わった組み合わせの「ヤマペチーノ」ですが、この商品が誕生したエピソードも、実はユニークなものとなっています。
実際に開発したのは、不登校のこどもを支援する東京大志学園名古屋校の小中学生7名の生徒さんで、課題解決学習の一環として生み出したものなのです。
元々は「熱田の名物を作ろう」という企画の際にコラボしたのがきっかけで、今回はその学習の第2弾。
テーマが「山本屋にあったらいいなという商品の開発」で、お店からこどもたちにプレゼンを依頼したのですが、その依頼内容は本格的なのです。
青木さん「テイクアウトにする商品は12個ぐらい案が出て、各自が僕にプレゼンして、その中で『もうすぐ夏だし、山本屋さんはスイーツがないから、こういうフラッペを作りたい』という話だったんで。
ウチの店って、若い女性は人数としては少ないんです。その人数を増やしたいという課題を与えてて、その中で忠実に課題解決のための商品として決まったんです」
新商品に込められた思い
こどもにお願いする企画だからといって遊びの内容ではなく、きちんと自分でコンセプトや実現性を考え、リサーチしプレゼンしてもらうという学習なのですが、これには山本屋大久手店さんの思いが込められています。
青木さん「基礎学力が落ちちゃって勉強するのが嫌とか、後れを取ったから学校に行きたくないとか、(この学習によって向上するのは)コミュニケーションもあるけど勉強もテーマになってて。
商品開発を通して原価はいくらなのか算数の勉強にしたり、チラシを作るので美術の勉強とか、テイクアウトだと溶けやすいからどうするとか理科の勉強になるよねとか、コロナだからどうするとかはマーケティングで社会の授業になるので、いろいろ合わせてみたら勉強が大事だと思って、もう一度勉強に復帰するんじゃないかと思って」
単なる若者向けの新しいスイーツというわけではなく、こどもの教育にもつながる新商品というわけですね。
(岡本)
北野誠のズバリ
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2020年07月20日14時45分~抜粋