九州や岐阜県など、広い範囲で甚大な被害をもたらした記録的な豪雨により、熊本では16日までに77人が死亡し、7人が行方不明となっています。
自然災害に遭った地域で、かつて同じような災害が起きた例が見られますが、私たちの先祖が災害の恐ろしさを後世に伝えるため、地名を付けていたと言われています。
7月18日放送『北野誠のズバリサタデー』では、「地名と自然災害の関係」をテーマに、静岡大学防災総合センターの客員教授、岩崎一孝先生に北野誠が電話でお話を伺いました。
岩崎先生「水害の安全性の高い地域としては、『○○が丘』。これはどうも丘に付けられた地名で、水害の危険性が低いようです。
また末尾1文字では『台』というのが、やはり水害の(危険性が)低い地域として有名であることがわかりました」
新興住宅地に多そうな名前ですが、基本的には高い場所にあるところが安全といえそうです。
ちなみに「蛇」の文字が付く場所が危険という説もあるそうですが、こちらについて岩崎先生は、「全国に7か所しかなく、必ずしも全国的に見て土砂災害が多い地域とは言えないと、個人的には思っています」と答えました。
これまでお話してきた地名の文字ですが、もしその地名に該当した場所に住んでいた場合、どのように対処すれば良いのでしょうか?
岩崎先生「実は災害の多い危険地域にあっても、場所的には危険ではないところもあったりします。例えば『谷』の中でも斜面から十分離れたところも『谷』という地名もありますし、逆に谷の中で『○○が丘』と呼ばれることもあります」
地名と危険性にはある程度の相関関係はありますが、「絶対安全」「絶対危険」とは限らないようですね。
最後に岩崎先生は「該当する地名についても、地域の防災地図を活用して、自分の住んでいる地域がどんな地形、地盤なのかを罹患することが重要だと思っています」とまとめました。
(岡本)
2022年09月30日(金)
2024年10月01日(火)
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