北野誠のズバリ

火災保険で家電の破損にも対応!「破汚損補償」はどこまで適用される?

いざという時に役に立つ生命保険や火災保険などの各種保険。

実はよく調べてみると、思ったよりも適用されるケースが広いのかもしれません。

6月22日放送『北野誠のズバリ』の「ズバリマネー相談室」では、火災保険が適用される意外なケースについて、小宇佐・針田(こうさ・はりた)FP事務所のファイナンシャルプランナー、伊藤勝啓さんが解説しました。

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家電の故障にも使える火災保険?

番組で紹介した質問は、次のとおりです。

「自宅で入っている火災保険の契約が近々満期になるので、今の内容でそのまま更新して良いのかと思い、いろいろ調べてみました。

その中で、不測かつ突発的な損害を補償してくれる『破汚損』というものがあることを知りました。現在の保険では付いていない保証ですが、例えばテレビが壊れた時にも保険金が出るような内容のものでした。

何だか使いやすそうな補償ですが、本当にそのような補償はあるのでしょうか」(Aさん)

火災保険というと、火災にしか適用されないイメージがありますが、そんな補償が実際にあるのでしょうか?

伊藤さん「保険会社によって多少の表現の仕方が違うんですけど、他には『不測かつ突発的な事故』と言ったりもします。
この補償は火災保険の商品によって、実はあったりなかったりしますが、住まいに関する保険であればだいたいどの会社も付帯できるようになってます」
 

テレビの壊れ方によって扱いは違う?

ただ、テレビが壊れた時の補償といっても、制約がありそうですが…。

伊藤さん「長年使用していて、ある日電源が入らなくなっても保証してくれるのかなと思われた方もいると思うんですけど、時間の経過とともになったというのは除外されるんですね。

あくまで(保険金が)出るのは、例えば掃除をしようとしてテレビを移動させた時に、たまたま手が滑って床に落ちて画面が割れてしまったとか、付かなくなったとか、突発的なできごとによって何か損害が発生した場合ですね」

では、テレビ以外にも使えるものなのでしょうか?

伊藤さん「火災保険はもともと建物と家財を補償するんですけど、例えば建物ですと建物の本体、車庫とか物置、塀など、敷地内にある構築物が対象になっています。
家財ですとテレビなどの家電を始め、家具や洋服、食器、建物内にある動く物をイメージしていただくと当てはまるかなと思います。

ただ、保険会社によって若干違うんですけど、破汚損の補償の対象外になっている物が実はありまして、身近なところですと携帯電話やスマートフォン、眼鏡やコンタクトレンズは対象外になってますね。

建物と家財に火災保険を掛けておけば、自宅に関する物はある程度対象になりますけど、一部は対象外のものもありますので、注意は必要ですね」
 

保険料はどれだけ上がる?

なお、火災保険に入っているからといって、必ずしもテレビなどの破損に対応してくれるとは限らないようです。

伊藤さん「基本的に火災保険の商品で一番手厚いプランに付いていることが多く、火災の他に落雷とか破裂、爆発、台風のような風とかひょうや雪の災害、盗難や水災などの補償があるんですけど、プランによってはそのような補償がないものもありますし、先程の破汚損のような補償を付けようと思ったら、今出てきたような補償は基本的にすべて付いていないと、着けられないという位置づけですね」

もちろん、補償を充実させるのに越したことはないのですが、気になるのは掛け金が結構上がってしまうのではないかということ。
しかし伊藤さんによれば、保険会社によって金額は異なるものの、意外とそこまで金額は上がらないとのことです。

ちなみに地震によって食器などが破損した場合の補償は、地震保険の方で見るものですので、火災保険の方では対象外とのことです。

火災保険に入っている方は、補償内容をあらためて確認してみてはいかがでしょうか?
(岡本)
 
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2020年06月22日14時12分~抜粋

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