北野誠のズバリ

意外と知らない!「逮捕」と「書類送検」の違い

ニュース番組で「逮捕」や「書類送検」という言葉をよく聞きますが、この言葉の違いってわかりますか?

「両方とも警察から犯罪をしたという容疑をかけられることで、逮捕の方が何となく厳しそう」というイメージぐらいしか持っていないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

『北野誠のズバリ』の1コーナー「ズバリ法律相談室」では、リスナーから届いた法律に関する疑問や相談などに対し、オリンピア法律事務所の原武之弁護士が回答。

4月22日の放送では、「『逮捕』と『書類送検』はどう違うのか?」というAさんからの質問を取り上げました。

[この番組の画像一覧を見る]

逮捕ではなく書類送検となるケース

原先生はまず、逮捕は「捕まえて身柄を拘束すること」で、書類送検は「警察から検察庁に『こういう容疑で調査してください』という書類を送ること」と解説しました。

どちらも犯罪の容疑をかけられていることに変わりはないのですが、拘束されるかされないかが大きな違いのようです。

では、拘束されなくても良いケースには、どんなものがあるのでしょうか?

北野「何かちょっと、書類送検の方が犯罪的には軽そうなイメージがあるんですけど、それは間違ってないですかね?」

原先生「間違ってないですね。逮捕をされていない事案ですから、それだけ軽いということで処理されている事案なので、一般的に罰金とか、起訴されても略式で済むような簡単な事件が多いですね」

北野「交通違反なんかは、書類送検にあたるんですか?」

原先生「交通違反は多いですね。交通事故も負傷が軽い場合は、だいたい書類送検ですね。あとケンカとか、本当に小さな窃盗とか。全部捕まえてるとすごいことになっちゃうので」
 

もしも書類送検されたら

書類送検は身柄を拘束されないということですが、日常生活での制約はあるのでしょうか?

原先生「まったくないですね。基本的に警察か検察庁から、調べに来て欲しいと言われたら行くだけで。もし仕事とかあれば、この日とこの日のどっちかでとか、融通は多少きくので」

書類送検は全く拘束がない一方で、逮捕ではよく「証拠隠滅の恐れ」や「逃亡の恐れ」があるので拘束すると言われます。これはどう判断されているのでしょうか?

原先生「一応、法律上は逮捕の要件になってるんですけど、日本の場合は抽象的に『外にいれば逃げるでしょ?』ぐらいの感覚で認めちゃうので、簡単に身柄の拘束が長期化する傾向があります。

そうすると『人質司法』という批判を受けたり、交通死亡事故に多いんですけど、逮捕される人とされない人がいるもんですから、そこで差別じゃないかと」
 

地位の高い人は逮捕されにくいって本当?

昨年発生した池袋での自動車事故は、亡くなられた方がいらっしゃるのに書類送検となり、世間の批判が高まりましたが、「加害者は高齢でケガをして退院後も家にいるので、逃亡の恐れがない」という理由で、書類送検となっていました。

ただ、同じようにケガをした加害者でも逮捕されるケースがいくつもあるため、これが批判の原因となります。

原先生「社会的身分(の高い人)とか、有名人は逃げにくいというのがあるんですよね。そこは要件なので、考えてないというのも嘘ですし、そこを考えているというと(えこひいきをしているという)誤解されそうなので。

ただやっぱり、一般的に社会的地位があれば、逃亡の恐れは低いだろうと。逆にいろいろ移転している人は、逃亡の恐れが高いんじゃないかという解釈をされやすいということですね」

といいつつも、某自動車メーカーの元会長は、昨年末に…という気がしますが。

それはさておき、書類送検よりも逮捕の方が起訴されるケースが多いようで、やはり逮捕の方が扱いとしては重いようです。
(岡本)
 
北野誠のズバリ
この記事をで聴く

2020年04月22日14時13分~抜粋

関連記事

あなたにオススメ

番組最新情報