北野誠のズバリ

22年前、矢部みほが自作の歌詞『遺書』で予見してたこと

11月23日放送の『北野誠のズバリ』、祝日恒例のゲストはフリーライターで放送作家の吉村智樹さん。

「変なものコレクター」で知られる吉村さんは、主にインパクトの強い曲を集めているといいます。

今回吉村さんが紹介したのは、タレントの矢部みほさんがアイドル時代に出した『遺書』という曲。

その歌詞の内容に、いたたまれない気持ちになったリスナーが続出しました。

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アイドルはセミの一生

自主制作歌謡や、あまり売れなかった演歌歌手などの曲を発掘する活動を行っている3人組ユニット「幻の名盤解放同盟」。

その影響で、自分でも集め始めるようになったという吉村さん。

そんな吉村さんが、おもしろいと思った楽曲を紹介してくれました。

1曲目は、矢部みほさんの1996年のミニアルバム「Variety Kids」の中の1曲、『遺書』。

早速、吉村さんが「これすごいんですよ」と絶賛の『遺書』が流れます。

北野誠が気になったのは、アイドルのはかない輝きをセミの一生に例えるセンス。

そして、人前でビキニになるのは嫌だという本音、老後の心配をしている哀しすぎる歌詞です。

魂の叫び

なんと作詞は矢部さん自身。

アイドルの魂の叫びがそこにありました。

ローカルアイドルのブラックな職場環境が問題となっている昨今。

「中にはひどい搾取をするところもあって、そういうのを96年の時点で予見してる」と吉村さん。

北野も、アイドルのダークな部分をさらけ出した歌詞に感心した様子。

この日の前日の深夜番組で「Tシャツの中に乳首のところを黒く塗ったプラスチックを入れて、透けるようにした。いろいろやったのよ」と語っていた矢部さんを見たという片山淳子。

絶望を笑いに変え、今もなお芸能界で活躍し続けている矢部さんです。
 

重いお茶の間

「今日は放送開始30分足らずで胃もたれ起こしそうなほど、内容が濃厚です。
矢部みほさんの『遺書』、元フォーリーブスの北公次さんがレコードに残した『言葉の履歴書』に匹敵するブラックな感じがいたしました」(Aさん)

「矢部みほさんの『遺書』っていう歌ですが、今聞いていて一気に祝日のお茶の間の空気が重くなりました。

アイドルとか芸能プロダクションとか、鍋に顔を突っ込ませるパワハラとか、最近ニュースになってますが、絶対孫たちに芸能人やアイドルにさせたくないと、先ほどの歌を聴いて思いました」(Bさん)

北野「そんな矢部みほ、現役でまだやってますからね、仕事」
片山「出てました、マツコさんの番組ね。細川ふみえさんのおっぱい触ってました。『重たーい』言うて」
 

アイドルの闇

「先ほどの矢部みほさんの歌、破壊力ありました。番組聴きながら、賑わうマクドナルドでスマホでラジオを聴いて昼飯食べてましたが、なんだか私、申し訳ない気がいたしました。

これやったら、家で一人ぼっちでおとなしくこの番組聞きながら、カップ麺すすっていた方が似合う曲やと思いました」(Cさん)

リスナーの気持ちをここまで暗くしてしまう矢部みほさんの『遺書』。

インパクトのありすぎる楽曲でした。

「当時ホンマに給料、3万とか5万の世界やったと思いますね」と推測する北野。

親からの仕送りなしでは生きていけない現実。
東京でたった一人で暮らす不安にも言及します。

華やかなだけではないアイドルの人生が、1曲の歌から浮かび上がりました。

「そう考えたら、今矢部みほちゃんは元気にやっておられて良かったと思いますね」と、まとめた北野でした。

1996年、アイドルに絶望していた矢部さんに、2018年も芸能界で元気に頑張ってますよと教えてあげたい気分になりました。
(minto)
 
北野誠のズバリ
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2018年11月23日13時23分~抜粋

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