名古屋市民の憩いの場として長年親しまれている鶴舞(つるま)公園。
一時期、スマホゲームの『ポケモンGO』で、鶴舞公園に行くとレアなモンスターが現れると話題になりましたが、画面上のモンスターではなく、昔、実際に龍がいたという話をあなたは信じますか?
8月27日放送『北野誠のズバリ』では、「鶴舞公園に龍がいたという話は本当?」という疑問について、月曜アシスタントの松岡亜矢子が調査してきました。
地図に文字を誤って書いた説
鶴舞公園には約100年前、現在の東山動植物園の元となる「鶴舞公園付属動物園」がありました。
そして、鶴舞公園内にある鶴舞中央図書館で、動物の折り紙を作って展示するイベントを開くのにあたり、昭和3年当時の動物園平面図を確認したところ、「熊」や「らくだ」などと共に「龍」の文字を発見!
にわかに信じがたいですが、東山動植物園でもわからないのだそうで、本当に龍を育てていたのでしょうか。
ここで北野は、「でもこれは、別の番組で昔、若い女の子が出演していた時に、『龍神様』の文字を『瀧神様』って読んでたことがあるで」と、瀧(たき=滝)と書き間違えていた説を提唱しました。
実はその仮説はすでに出ているのですが、図書館の方によると、「瀧」とハッキリ書かれた文字が他の箇所にあり、当時走っていた市電に「瀧子」という停留所があり、それが図に書かれているのです。
同じ人が図を書くので、字のクセが龍と瀧子で違うということはないのではないかということで、瀧の誤字説はなくなりました。
地図では池の端に龍が書かれているそうで、ということは、龍が池に住んでいたということも考えられ……ないですね。
干支にちなんだイベント説
次に、干支にちなんだモニュメントではないかという説が浮上しました。
図書館の方によると、昭和2年、ウサギに関する展覧会が行われており、翌年は干支が辰だったため、昨年に続けてイベントを行ったのではないかという仮説を挙げられました。
北野は「これは龍のモニュメントやろ!何でかって言うたら、洛中(京都の中心地)には龍が住むと言われる池が多々あります。水の神様ですから。池のほとりに祈願として、龍神様の祠を作られたというのが有力じゃないですか」と支持。
それならずっと祀っていたのかというとそうでもなく、昭和3年の地図にしか龍は出てこないそうです。
そこで北野は、「祠やし、動物やないからもうええかって(翌年以降の地図には書かなくなった)」と、適当な理由を付けるようになっていました。
やはり、干支にちなんだ昭和3年限定のイベントだったのかもしれません。
真相が分からないとなると、見たことがある方に直接聞くのが手っ取り早いのですが、昭和3年当時に物心がついている年齢で、龍を見たことがあるという人であれば、今年で90歳以上ということになります。
8月31日まで鶴舞中央図書館では市民の方に公開捜査をしており、秋の区民まつりまでにはハッキリさせたいとのことですが、果たして目撃した方は現れるのでしょうか。
番組リスナーが疑問を解決!?
8月31日を待たずして、コーナー終了から約10分後、多くの情報が番組に届きました。
「松岡ちゃん、龍とかおらんって言うてたけど、昭和3年やろ。昭和1桁やったら龍おったんちゃう?」(Aさん)
「昭和3年ぐらいは私の父が生まれた年です。父は鶴舞公園の近くに住んでいて、昔動物園だった話を聞いたことはありますが、すっかり忘れてしまいました。
爺ちゃん婆ちゃんに聞こうと思いましたが、すみません。2人とも亡くなってます」(Bさん)
「鶴舞公園に竜ヶ池ってなかったですか?また、東山動物園に恐竜のモニュメントがあるため、恐竜の『竜』ではないですか」(Cさん)
前の2つはさておき、少し有力な説が出てきました。そして、さらに有力だと思われる説が届きました。
「松岡さん、ワニのことを昔は龍と読んでました。西遊記にも出てきます」(Dさん)
ただ残念ながら、平面図には別に「ワニ舎」が書かれているとのことで、今のところ「干支説」と「恐竜説」、いずれもモニュメントではないかというのが有力そう。
この他にもたくさんおたよりが届きましたが、果たして解決する日が来るのでしょうか。
(岡本)
北野誠のズバリ
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2018年08月27日14時43分~抜粋