片岡愛之助のライフワーク、出石永楽館の復活から早11年め

北野誠のズバリ / エンタメ

8月18日放送『北野誠のズバリサタデー』では、歌舞伎役者の片岡愛之助さんに北野がインタビューを行った模様が放送されました。

9月初旬に東海3県で『松竹大歌舞伎』が公演される予定ですが、その見どころはもちろん、愛之助さんのライフワークでもある出石永楽館での公演についての苦労話も伺いました。

歌舞伎ファンを増やす工夫

『松竹大歌舞伎』は、全国各地を巡業して本格的な歌舞伎が観られることで人気の公演です。

愛之助さんは小学生の頃に観ていて、「ストーリはよくわからないけど、見た目に早変わりや立ち回りなどが面白い」と感じたそうです。

小学生と言えば、現在、愛之助さんは東京・新橋演舞場で『新作歌舞伎 NARUTO -ナルト-』に出演しています。この作品は人気マンガが原作となっているため、これがきっかけで歌舞伎に興味を持つこどもも多いかもしれません。

愛之助さんは「古典歌舞伎は必要なんですけど、新しい切り口で歌舞伎をやることも必要なんじゃないかなと思って」として、お客さんを増やすための工夫を行っていると語りました。

確実に赤字の公演

出石永楽館は兵庫県豊岡市にある近畿地区最古の芝居小屋で、兵庫県の指定重要有形文化財でもあるのですが、収容人数が300しかありません。

観客側からしてみれば、大劇場と異なり、近くで見ることができるで良いのですが、北野が「採算のね、お金のことを考えたら、300で何回回すねんと」と直球の質問を投げかけました。

愛之助さんも「本当に素人の計算でも、確実に赤字だなと思って」と正直に答えました。

昼夜2回公演でも1日に600人しか入りませんが、新歌舞伎座や京都南座だと1回で2,000人。

スタッフや出演者をケチるわけにもいかず、歌舞伎座でやる通りのメンバーで演じるために、本来ならチケット代を4倍ぐらいにしないといけないわけです。

舞台を改造して演目が復活!

赤字のことのあり、愛之助さんも「3回続けられば御の字かな」と思われていたそうですが、今年で11年目を迎えました。
そこは、中貝宗治豊岡市長の「日本文化の発展の後押しをしたい」という一言と、地元のボランティアの方々の協力で、ここまで続けてこれたとのことです。

また、公演そのものだけではなく、お練りには1万人ほどの町(旧出石町)に4万人もの観光客が集まるため、経済効果があるという点でも続けてこれたとのことです。

話は『鯉つかみ』という演目に移り、これは永楽館で復活させたもので、今では大きな劇場でも上演されていますが、最初、本水(本物の水のこと)を舞台上で使おうとしたところ、重要文化財の建物で水を使うのに許可を得るのは困難だったそうです。

そこで中貝市長から「水槽を埋め込む手続きを何とかしますので、お時間をいただけますか」と提案され、その後、許可を得たそうです。

松竹大歌舞伎の見どころ

最後にあらためて、『松竹大歌舞伎』の見どころについて伺いました。

今回は歌舞伎三大名作の1つと呼ばれる『義経千本桜』の中でも、『道行』と『四の切』を続けて演じるとのことです。
なぜ続けて演じるのかについて、愛之助さんは「歌舞伎は、1巻から12巻まである本(に例えると)7巻だけを演じるから、人間関係などがわかりにくいと言われるんですよ」と説明しました。

北野は以前、歌舞伎を見た時はイヤホンガイドがあったからわかりやすかったという話を受け、愛之助さんは、「あれは大事なんですよ。お勧めしますね。でも今回は続けて演じますので、どうしてそうなったかがわかりやすく、(続けて演じることを)お願いしたんです。ただ、出ずっぱり、踊りっぱなしで大変なことになるんですけど」と語りました。

愛之助さんは狐が武将に化けるという役で、早変わりや急に舞台に現れるといった仕掛けなどあるため、「目を皿のようにして追って欲しい」とまとめました。
(岡本)
この記事をradikoで聴く

2018年08月18日10時25分~抜粋

この記事をシェアする

あなたにオススメ

アーカイブ

同じカテゴリー

×