北野誠のズバリ

熱中症の危険が高い今年の猛暑!でも水分の摂りすぎにも要注意?

『北野誠のズバリ』の毎週水曜は、「ドクター石蔵の中高年よろず相談室」。
循環器・心療内科・更年期が専門の医師で中高年アドバイザーの石蔵文信先生に、健康の悩みや夫婦の悩みなどを伺っています。

7月18日の放送では、連日の猛暑で生死に関わる水分の摂り方に関する質問を取り上げました。

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水分補給は必要!

「健康のため、水を多く飲むことを心がけています。1日3リットル摂ることを目標にしていますが、会社の同僚から『水の飲み過ぎは良くない』と言われました。一日どれくらいの水分が適量なのでしょうか。
また、暑くなってきたので、目標の3リットルより多く飲む日もあります。夏は日頃よりも多くの水を飲むべきなんですよね?いろいろ教えてください」(Aさん)

こまめな水分補給をすべきとテレビなどで呼びかけられることが多くなりましたが、果たして水分の摂り過ぎも良くないのでしょうか。

石蔵先生は「水分は必要な時、のどが渇いた時に適当な量を摂取するのは問題ないのですが、必要のない水分を摂るのは良くない」と答え、続けて「腎臓病や心臓病を抱える人は命に関わりますから。一般の方でもナトリウムが分解され、低下してえらいことになりますね」と忠告します。

では、1日に摂る水分はどれぐらいが良いのでしょうか。

石蔵先生によると、「季節によって違いますし、汗のかきやすさは人によって違いますから、目安は設定しないほうが良いですね」ということです。

最近発生した「平成30年7月豪雨」でも、避難所でなるべくトイレに行かない方が良いという考えからか、水分を控える女性がいたとのことですが、その点でも目安を設定しない方が良いのですが、避難の際には水と携帯用トイレの両方が必要ですね。

水分を摂るには経口補水液が良い

水分を摂り過ぎると、おしっこと共にナトリウムが出ていってしまい、下手をすると命に関わることになるようです。

「スポーツドリンクを飲めば大丈夫だ」という意見もあるようですが、スポーツドリンクはあまり電解質が入っていないことと、飲みすぎると水中毒になるため、経口補水液が良いそうです。

ただ、あまりおいしくないのが気になるところではありますが、石蔵先生も「糖分があまりなくてミネラルも多く、飲む点滴と呼ばれていますので、こちらをお勧めします」とのことです。

ここで北野が、「よくお酒を飲みすぎると脱水症状を起こすって言うじゃないですか。あれはお酒と同じ量の水を飲んだらええって言いますけど、本当なんですか?」と尋ねました。

石蔵先生によると、「お酒を飲むとアルコール分が増えておしっこが近くなり、脱水になるってことなんですけど、野菜とか食べながらゆっくり飲むのが良いですね」とアドバイスしました。

先程、「水を飲みたいと思った時に飲むのが良い」という話がありましたが、特にお年寄りの場合は、のどが乾いたと思った時にはすでに手遅れという危険性がありますので、定期的にちょっとずつ飲む習慣を付けるのが良いとのことでした。
(岡本)
北野誠のズバリ
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2018年07月18日14時13分~抜粋

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