北野誠のズバリ

松原タニシが神戸元町高架通商店街「モトコー」の現状を伝える。

4月24日『北野誠のズバリ』は事故物件住みます芸人・松原タニシが消滅の危機にある故郷の商店街、神戸元町高架下の「モトコー」について、思い出を交えながら紹介しました。

名古屋近辺の人にはなじみのない商店街ですが、どこの街にもありそうなある問題が浮かび上がってきます。

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モトコーとは?

「モトコー」とは、JR神戸線のJR元町駅から神戸駅までの高架下にある商店街で、正式名称は「元町高架通商店街」です。
距離は1キロ以上という長い商店街ですが、実はいま「モトコー」は閉鎖のピンチに陥っているそうです。

「僕、神戸出身で、高校もこの辺なので、モトコーには結構遊びに行ったりしてたんです。掘り出し物があったりするフリーマーケットみたいな個性的な店がいっぱいありまして。ペットショップ、ラーメン屋、レコード店、古本屋、おもちゃ屋さん…。もう、ごった煮になってて、すごい面白いとこなんですよ」

北野「たまに行くと面白いですよ。歩いてて、どんな店があるんやろうなと思います」

タニシ「一回、作家でオカルト研究家の中山市朗先生とすれ違って、あ~ってなりましたけども。何を探してたんやろ」

モトコー消滅は近い?

去年、2017年の3月にJR西日本側が店舗を持ってる店主たちに対し、建て替えのため立ち退きを提案しました。店主たちはそう簡単には決められないと、出ていく出て行かないの話が、ずっと続いているという状態です。

いつ全店撤退になるかわからない状況で、すでに先を見越して、続々と移転や閉店する店が出ているそうです。

「僕が高校生当時、20年前に行ってた元町高架下でも結構シャッターがあったのに、今、行くと、もっと増えてまして、寂しい光景になってるんですけれども。ゴールデンウィークもありますから、なくならないうちに皆さんに見ていただこうと思います」と言うタニシです。

モトコーの入り口1番街

元町高架下一丁目から7丁目まで、元町高架下は七つの商店街に分かれています。

「1番街はJR元町駅の入口から入ると、中華料理ワンタン麺でおなじみの淡水軒という美味しいラーメン屋さんがございます」

タニシいわく「元町に来たらココ」というお店とのこと。薄味で美味しいんだそうです。

「そしてまだありました。わけのわからない骨董品屋。元町一丁目の入り口に20年前と変わらずありました」とタニシ。
北野誠もこの店は知っていました。

「ここを通る時、いつも思うんだけど、誰が買ってはるんやろな?やれてるってことは誰かお客さんがおるってことやな」

信楽焼のタヌキの置き物などがある謎の店だそうです。

骨董屋さんはあったものの、他の店は相当な数が撤退してしまっているそうです。

「1番街は一番栄えてないといけない場所なのに、撤退が凄い始まってまして、ちょっとショック。可愛いワンちゃんを見るのを楽しみにしてたペット屋さんも、服屋さんもなくなってまして、結構寂しい状況です」と嘆くタニシ。

2番街と3番街は明と暗

2番街に行きますと、結構、お店が残っています。

タニシ「よく本を買いに行った古本屋さん。それから中古CDショップ、レコード屋さん。古いCDを買い漁ってたんで、よかった、よかったと思ってたんですけれども、高校生の時にエッチな本を探してた、エロ本ばっかり売ってた古本屋さんが移転してて残念だなあとなっております」

3番街は、ほぼシャッターが閉まっていたそうです。
その中に、店主さんたちでつくる「モトコーを守る会」のチラシが貼られていました。この会はモトコーを残すために署名活動などをしています。

もうひとつ、タニシの目をひいたのが「闇市復活」というポスター。

JRと店側のかけひき

元町高架通商店街は、もともと戦後の闇市から発展してきた商店街です。
三宮自由市場という闇市から今のフリーマーケットも兼ねたいろんな店舗の集まった商店街になったという歴史があります。

タニシ「"闇市復活"ということで、大規模なフリーマーケットをやりますよという広告があるんで、まだ何かやろうとしてる感じはするんですが…」
北野「JRは建て直して新しい店舗を入れたいのやろな」

東京の秋葉原にある高架下の店舗が綺麗で、経済も産んでいるということもあり、そちらをモデルにしたいという話があるようです。

タニシ「モトコーはレトロな昭和な感じの、掘り出し物市みたいな雰囲気がいいんですよ」
北野「細い通路の中で、次に何が出てくるのかなあという雰囲気が面白かったよね」

数字が進むにつれてディープになる

「4番街、5番街に行くと、もう、おもちゃ屋さんしか開いてなかったり。しかも懐かしぬいぐるみとか、それ誰か買うねんというファミコンを売ってます。」
6番街、7番街とかになってくると、映画に出て来そうな外国の地下街みたいな感じです。道路に阪神タイガースのメガホンとか、中山美穂のレコードとか写真集とかが剥き出しで置いてあります」とタニシ。

北野「路地からパーカーを被ったラッパーが出てくる」
タニシ「そうそう。ラッパーが出て来ますし、誰が再生すんねんというVHSビデオとかが20円とか10円とかで売ってます」

数字が大きくなるにつれディープになるモトコーですが、7番街はほぼ閉店。
それでも地元のアーティストがシャッターに可愛い絵を描いて盛り上げようとしています。

ぜひ一度、モトコーへ

実は神戸市自体の人口が減っています。
以前は、市の人口でみると全国で五位でした。一位が横浜市、二位が大阪市、三位が名古屋市。四位が札幌市で五位が神戸市でした。しかし3年前に福岡市に抜かれてしまったんです。

 「神戸市もちょっと人口は減りつつあって、高齢化社会でちょっと元気をなくしてるのかなというのはあるんですけれども、まだモトコー残ってますんで、なくならないうちに良かったら、ぜひ一度訪れてみてください」と呼びかける松原タニシでした。
(尾関)

北野誠のズバリ
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2018年04月24日15時18分~抜粋

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