小さな親切、大きなお世話。ついつい「それは余計です」と口に出したくなる出来事があるものです。
そんな出来事が3月に入ったばかりの朝、北野誠に降りかかりました。
10時50分頃。
買い物を終え名古屋駅でタクシーに乗りこんだところ、カーラジオから聞こえてきたのはCBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』のコーナー「誰かとどこまで」。
その中で「午後1時からは『北野誠のズバリ!』で決まり!」という番組宣伝CMが流れました。
タクシー運転手は、その声の主が後部座席に座っていることに気づいてないご様子。
そしてラジオは“つボイノリオの誰かとどこまで”というコーナーに入っていきます。
するとここで運転手が驚くべき行動に出ます。
急にチューニングを他局に変えたのです。
北野誠、「下ネタラジオ」と言われショック
「お客さんに悪い」
突然のことにうろたえる北野誠。
「え?今、ラジオ変えましたよね・・・?」
「いやー、お客さんに悪いかなーと思って。下ネタの番組は」
続ける運転手。
「いつもはN局を聴いてるんですけどね、いま国会中継やってるでしょ?それでCBCにしてるんですけど、お客さん乗ってるときは迷惑になりますからねー」
「俺ら迷惑やったんやー!!」
心の中で叫ぶ北野誠。
まさに、余計な一言。
そもそも“誰かとどこまで”はかつての由緒ある番組『永六輔の誰かとどこかで』の流れを汲んでいて、 下ネタが多いコーナーではありません。
むしろその前にやっている“10時のつボ”というコーナーの方が悪質です。
この日は「飲食店でタバコを吸うための設備が作れなくても、おっぱいを吸う設備は作ってほしい」などという話をしていたのですから。
それなのに変えられてしまった。
しかも自分の番宣スポットの直後に。自分も下ネタ扱いされたようで恥ずかしい…。
だいたい乗客に聴かれるのが嫌なら、最初からCBCにしなければいい。
そうしないのは、本心ではCBCが聴きたいんじゃないか?
いつもはN局を聴いているというのもただの見栄では?
ショックのあまりこう都合よく解釈する北野誠。
届け、この思い
ただ冷静に考えれば、タクシーのカーラジオで乗客に不快な思いをさせたら、運転手の責任にもなるでしょう。実際、北野誠も「CBCは下ネタが多い」印象の片棒を担いでいます。
「タマが当たって気持ちいい」などというお便りも読んでます。
むしろ、つボイノリオ・北野誠の両巨頭がそのイメージを支えている(植えつけている?)と言っても過言ではありません。
そんな自覚も手伝ってか、北野誠は放送を通じて運転手にこう呼びかけるのでした。
乗客に気を使う気持ちはわかる。ただ、CBCに出てる人が乗る場合もあるのだから、そちらにも気を使ってほしい、と。
もっとも、その時お客が乗車中なら、この呼びかけも届きませんが。
(岡戸孝宏)
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