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去年の3倍!花粉シーズンに備えて基礎知識を振り返ろう

重盛啓之の『きく!ラジオ』では、より健やかに生きられるための「健康」「医療」に関する「正しい知識・情報」をお届けしています。週替わりで設定した「健康や医療に関するテーマ」について、専門医に伺うなどの本格的健康番組。また、健やかな気分になれる「こだわりの選曲」も聞きどころ。ゆったりした時間でリラックスしてください。

2月20日は財団法人日本アレルギー協会が制定した「アレルギーの日」。今回は花粉症対策についてご紹介します。

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2月20日はアレルギーの日


1966年(昭和41年)2月20日、免疫学者の石坂公成さんと照子さん夫妻がブタクサによる花粉症の研究からアレルギーを起こす原因となる免疫グロブリンEを発見。それを公表した日にちなんでいます。

人間の体にはウイルスや細胞などの異物が入ってきたときに対処する「免疫」というシステムがあります。一度入って来た異物に対して「抗体」をつくり、次に来た時にやっつけるシステムです。しかし免疫の仕組みが、害のないエビ、卵などの食べ物や花粉にも過剰に反応して体を傷つけてしまうのがアレルギー反応なんです。

アレルギーといえばこの時期はスギ花粉。花粉症を引き起こす主犯格です。
日本気象協会によるとスギ花粉のピークはこれから。
名古屋では来月3月上旬から中旬になる見込みです。気になる花粉の量ですが、残念ながら今年は多め。東海三県では例年の1.5倍。少なかった去年に比べると3倍です。

花粉予防の定番コンビとは?


花粉症予防にはどうするか。
環境省が出している花粉症環境保健マニュアルによると、まずはマスクと眼鏡を着用すること。マスクとメガネでどれくらい花粉の体への侵入を防げるのか。
花粉症の定番マスクは花粉をおよそ3分の1~6分の1に減らします。さらに95%以上の花粉をカットできる高性能マスクもあります。メガネは40%減らし、側面に防御カバーのついた花粉症用のメガネだと65%減らすことができます。
やはりマスクと眼鏡は効果がありますよ。

お部屋の換気のアドバイス


花粉のシーズンでも家の換気は欠かせません。窓を全開にすると大量の花粉が入ってくるので、窓を開ける幅は10センチ程度に。
さらにレースのカーテンをすることで屋内への花粉の流入をおよそ1/4に減らすことできます。それでも流れてきた花粉は掃除機で吸い取ります。
あわせてカーテンは定期的に洗濯しましょうね。

スギ花粉飛散のピークは3月上旬から中旬。こまめに対策して乗り切りましょう。
(尾関)
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2017年02月20日12時30分~抜粋

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