12月8日午後11時15分ごろ、青森県東方沖を震源とする地震があり、青森県八戸市で震度6強を観測しました。
気象庁は青森県の太平洋沿岸、北海道の太平洋沿岸中部、岩手県に津波警報を出し、岩手県の久慈港では最大で70センチの津波を観測しました。
9日午前6時20分には津波注意報もすべて解除されましたが、気象庁は今後1週間ほど、同じ規模の地震に注意するよう呼びかけるとともに、さらに強い揺れの地震が発生する恐れもあると発表しています。
9日に放送されたCBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』では、災害への対応を見直すリスナーからの投稿をつボイノリオと小高直子アナウンサーがおたよりを紹介します。
家の外も対策を
「昨夜は東北で大きな地震がありました。いつも考えるのですが、東北の方の家の屋根はトタンですがこちらは瓦で、うちの屋根にも昔ながらの重たい瓦が乗っています。
どうにかしないといけないとは思っているのですが、家の中の地震対策のように簡単には出来ないのでヤキモキしています」(Aさん)
小高「瓦といっても一概には言えず、最近は軽いタイプのものもありますからね。ご自身の家の瓦がどういうタイプのものかチェックする必要はあるかもしれませんね」
地震で怖いのは、やはり頭上からの落下物です。避難しようと外に出たら屋根から瓦が、という危険もあることを念頭に入れておく必要がありそうです。
備えは十分に
「昨晩突然緊急地震速報が入り、津波注意報が出たと思ったら津波警報に変わって、すぐに逃げてくださいと。こんな夜中ではもう寝ていた人もいるだろうし、防寒対策も必要だろうに、すぐに逃げなければならない状況。
もし自分だったら冷静に逃げることができるだろうかと考えさせられましたし、日ごろの備えができていないのでちゃんと準備しておかなければ、と思いました」(Bさん)
小高「自分のところがそれほど揺れていなかったとしても、もし震源地がこちらだったらどう行動するべきなのか、ということは考えておいた方がいいですね」
深夜でも安全に迅速に非難するためには何が必要なのか、必要な荷物をどこに置いておくと良いのか。寒さや暑さに備えるため、季節に応じて持ち出し袋の中身を入れ替えているか。あらゆる事態を想定しておく必要があります。
津波の速さ
地震で恐ろしいのは揺れだけではありません。津波への警戒も必須です。
「先月放送されたアニメ『科学×冒険サバイバル!巨大地震編』で観たのですが、津波の速さについて驚きました。波の速さは沖合ではジェット機並みで、陸に流れてきた時の速さは100m走の金メダリスト並みらしいです。
そしてその場で直接発見したとしても、既に遅いということもあるそうです。それを聞いた時には津波の恐ろしさを改めて感じました。津波注意報や津波警報が出た場合は、絶対に海に近づかないこと、必ず海から離れる事です」(Cさん)
津波の速度は水深が深いほど速く、目視で確認できる海岸付近に到達した時でも自動車並みの速度があります。つまり見てからでは逃げられない、ということです。
「大丈夫かどうか確認」の前に、まず高台に避難しなくてはなりません。
低くても危険
小高「波の高さが低くても、その速さと勢いは、ちょうど除夜の鐘の鐘つきを全速力で振ったくらいだそうです。そんなものが足にゴン!と当たってそのままさらわれる。そのくらいの勢いがあるので、波の高さが低くても津波というものは非常に怖いです」
つボイ「地震が起こった時の避難経路は皆さん考えていらっしゃるかと思いますが、津波が起こった時の避難経路も併せて考えておかないといけません」
津波から逃げる時には、より高いところを目指す垂直避難が鉄則です。
小高「最近は海に近いところや津波の被害が想定されているような場所には避難塔みたいなものができていますけど、そこをチェックするとか、そういったものがない地域の方は高いビルなどがないかどうか確認しておいた方がいいですね」
いざという時に困らないよう、最悪の事態を避けられるよう、いま一度備えを見直して新年を迎えられるようにしたいものです。
(吉村)
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2025年12月09日09時14分~抜粋